畏れよ、我を   作:hi・mazin

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思いついたので投稿しました。

過度な期待はしないでください
過度な期待はしないでください

大切なことなので二回言いました。



最後のステイタスの【魔法】表記を【呪詛】に変更しました
なんでかって?感想見てそうだと思ったからです


第一話 伝えたいことはハッキリ言いましょう

 

 

 

 

突然ですが、あなたは神様は万能の存在だと思いますか?

 

残念、貴方に答えを考える時間を俺は与えません。

 

はい。答えは×です。だって⋯⋯

 

「すまんの~。こちらの手違いでお主は死んでしもうたんじゃ」

 

だって、その神様が目の前でこんなこと言ってんだもの(泣)

 

「じゃが、安心せい、死後のバックアップ体制は完璧じゃ。さぁ、好きなチートと転生したい異世界を選ぶがよい」

 

いや、いやいやいやいや。展開が早いし、イロイロとおかしいだろ。

 

「ん? そうかのぅ、最近の流行りだと聞いておったのだが」

 

いや、確かに色々な業界で流行っていますけど、さすがに自分がその対象に選ばれた?事に驚愕しているというか、まだ、死が実感できていないというか。

正直、混乱しています

 

「ふむ。なるほどのう、ならばお主が落ち着くまで待とう、何なら死のショックで忘れてしまっているお主の記憶を呼び起こすことも検討しよう」

 

え? いいんですか。普通はパッパっと決めてパッパっと転生するか、問答無用で勝手に決められた特典とともに送られるもんじゃないんですか。

 

「他はそうかもしれんが、ワシは人を急かすことは好まん。ゆっくりするがよい」

 

・・・なんだ、この神様優しいじゃん。 この神様ならば胸糞展開やバッドエンド直行コースなんかにはならない気がする(チョロい)

 

「ふぉふぉふぉ。気持ちは落ち着いたかのぅ」

 

はい、お手数をおかけしました。

 

「うむ。なら、まずは異世界に行くにあたってどんな能力が欲しいのか思い浮かべるのじゃ」

 

能力か・・・よし! うおおおおおお! 俺の想像力よ、今こそ、その力を最大まで解放せよ!!(<注>力む必要はありません)

 

「能力固定完了。肉体受肉完了。容姿固定完了。さて。何か違和感はないかのう」

 

どれどれ・・・・うん、軽く体を動かしてみたけど、特に何もないと思います。それどころか前よりスムーズに動く気がします

 

「うむ、それは何よりじゃ。次は行きたい異世界を指定するがよい。もちろんランダム選択でも良いぞ」

 

いえ、指定させてください。僕を、あのダンジョンの世界に連れて行ってください。その街で色々な人と出会いたいんです。

 

「ダンジョン? 出会い? ああ、あの世界か。その容姿と能力だから勘違いしておったよ、なるほどのぅ、くろすおーばーというやつか。では、新たな生を精一杯生きるがよい」

 

はい、ありがとうございます。

 

神様の言葉が終るのと同時に俺の意識は遠のいていく。

 

俺は⋯⋯『私』は新たな世界とこれから出会うであろう人々を想像しながら気持ちの良い微睡に落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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その日は朝から酷い雨だった。暖かな気候の季節でありながら、それを忘れるくらい寒い日だった。

 

女神ヘスティアが『彼女』を見つけたのは偶然だった。

 

たまたま雨のせいでバイト先の客足も遠のき、店が暇であったため、早めに帰るように店主に言われ、それに素直に従い教会へと帰路へつく途中、ふと、何の変哲もない路地に目が行った。

 

そこに『彼女』がいた。

 

薄紫色の髪を両側で三つ編みにした碧眼の少女。

 

しかし、彼女の全身を見て息が止まりそうになる。彼女のフード付きのローブの隙間からは鎖や足枷などの拘束具が見え隠れしており、彼女の自由を奪うものであるのは明白であった。

 

「キ、キミ! その恰好はどうしたんだい!?誰かに捕まっていたのか!」

 

彼女は首を横にふり、『違う』と言葉を漏らす

 

神であるヘスティアは人の嘘を見抜くことが出来る、故に、彼女は嘘を言っていない、つまり、彼女は誰かに監禁されていた訳ではないようだ。

 

雨に濡れ体温が下がっているのか、その身体は震えており、顔色も良くない。

 

「と、ともかく、このままじゃ風邪を引いてしまう、僕のファミリアが近いからおいでよ」

 

彼女の返事を聞かず半ば強引に彼女の手を引いて廃教会に向かって速足で向かう。

手を引く彼女から、違う、違う、とつぶやく声が嫌に耳に残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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はぁ~(糞でか溜息)やっぱ神様なんて信用できないわ~

 

私の容姿と能力でダンジョンって言ったら『世界樹の迷宮』だろ。

なんでダンまちなんだよ。

 

しかも雨も降ってるし、初日が雨の日で雨具なしで路上スタートなんて、ちょっと厳しいんじゃないの?

 

「どうだい、少しは落ち着いたかな。あ、お腹が空いてるんならそこにあるじゃが丸君でも食べるといい」

 

でもまぁ、そのお陰で女神様に会えたから結果オーライ?

 

「しかし、本当に酷いやつもいるものだ!こんな拘束具でキミを縛るなんて何を考えているんだ!」

 

おう、目の前で女神さまがお怒りじゃ。すいません、それ(拘束具)『カースメーカー』のアイデンティティーなんで後で返してもらえます。

ああ、そんなぁゴミ箱にシュートするなんて・・・それがなかったら私ほぼ裸なんですが。

 

「ところでキミ、行く当てはあるのかい?」

 

ないです。というかこれからの人生ノープランです。

 

「そっか。それじゃあ僕の眷属にならないかい」

 

え? いいの? 女神様の最初の眷属は主人公の白ウサギさんのはずだよね。それを覆して身元不明の不審者の私を一番にしていいの? 私にはそんな価値ないよ。

 

「価値がないなんて、そんな悲しいことを言うなよ! キミにはキミの価値があるんだ」

 

・・・ちょっと言葉足らずだったせいで子供をあやすように抱擁されてます。

いや、ホントすいません。なんか人生に絶望している様な発言しちゃって。

ある意味嘘を言ってないから私が本当に自分に価値がないと思っていると誤解させちゃった。

 

うん、ちょっと誤算ではあるが一応ダンジョンもあるし、恩恵を貰えれば別世界の神様から貰った特典も使えるから・・・もう、流されようかな(諦め)

はい、私を貴方のモノにしてください。

 

「キミは物じゃない! これからは僕の家族になるんだ」

 

うわ、またやらかしちゃった(汗) うん、喋れば喋るほどドツボに嵌ってしまいそうだから少し黙ろう。

 

そう思って女神様に抱擁し返したらなぜか泣かれてしまった。

私は鈍感系ではないから分かる。これは『自分に価値がないと信じている女の子が少し自分に心を開いてくれた』と勘違いされてるパターンかな?

どうしよう、此処まで薄幸少女っぷりを印象づけてしまってこれから挽回できるかな⋯⋯

 

 

 

 

 





オリ主
『名前』カメ子
『性別』 女
『年齢』推定十三歳
ステイタス
『レベル』1
「力」  I 0
「耐久」 I 0
「器用」 I 0
「敏捷」 I 0
「魔力」 I 0

『呪詛』

【畏れよ・我を】『効果』敵全体に中確率でテラー

【命ず・輩を喰らえ】『効果』テラー状態の敵1体に別の敵を攻撃させる

【命ず・自ら滅せよ】『効果』テラー状態の敵1体に自分を攻撃させる

『スキル』

【TPブースト】 『効果』 最大魔力の底上げ
【採取】 『効果』 アイテム取得率up






残念だが【命ず、言動能ず】と【ペイントレード】は置いてきた
この戦いにはついてこれなさそうだったんでな。


11/7
やっぱり、上記の二つもいつか追加します。



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