畏れよ、我を   作:hi・mazin

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続きました。

だが短い、圧倒的短さ。

だから何かの片手間に見てください。


第二話 半年たってもレベル1。いや、普通はそうです

 

 

 

私がこの世界に来て半年ほどたった。

 

最初は望んだ世界ではなかったため、かなり意気消沈していたが女神ヘスティアに恩恵を貰い、『カースメーカー』としての能力が一部だが使用できることが分かってからはもう頭の中はボウケンシャーだったね

 

まぁ、最初から魔法とスキルが発現してたから、かなり女神様に突っ込まれたり、なんか不憫に思われたり、ステイタスやスキルは絶対に誰にも言ってはダメだとかめっちゃ心配されたなぁ

 

今はこうしてボウケンシャーをやらせてもらっているが最初の頃は女神様が心配して送り迎えしてくれたりしたなぁ

 

あ、女神様に捨てられた拘束具は回収して着てます。だってこれは『カースメーカー』にとっては大切なものだからね(ご満悦)

 

この半年で女神様とは結構打ち解けましたよコミュニケーション能力は人並みにありますからね

 

でも、良かれと思って色々やるたびなぜかよく泣かれるんだよなぁ

 

例えば、女神様に捨てられた拘束具を次の日の朝拾って着なおしてるとなぜかガチ泣きされたし

 

教会の隠し部屋って結構狭いから場所を取らないように部屋の隅で体育館座りしてたらガチ泣きさ

れたし

 

冒険者登録に行くとき「私には・・・これしかないから」て、言ったらガチ泣きされたし

 

料理しようと思って包丁を持ってたら「命を粗末にするなぁ」って言われて包丁を取り上げられガチ泣きされたし

その後で料理してたと誤解を解いたが「まぎらわしい」と言われた(解せぬ)

 

私ってホント女神様にどう思われているんだろう。

 

確かに私の容姿は色白の薄幸系美少女だけど、そこまで病んでないからね、失言しないように気を張ってるから口数が少ないけど、心を閉ざしている訳でもないからね

 

ご飯をあんまり食べないのは遠慮してるわけじゃなくて、ジャガ丸君に飽きたからです。外に食べに行ったときはたらふく食べてますよ

 

ふう、少し愚痴ったが、現在は冒険者になれたし、少ないにしろダンジョンでお金を稼げるようになったので万々歳だ

 

ついでに私は現在迷宮の地下6階にて冒険者組合公認の採取クエストの真っ最中です

 

え? オリ主パワーで無双しながらガンガン攻略しないのかって? ははっ、私の能力が前衛系だったら行けたかもしれないけどね

『カースメーカー』でソロはキツイっすよ

 

おっと、薬草が袋いっぱいになったな、さて帰るか

 

グルルル!

 

ああっと! 採取に集中してたら犬顔のモンスターに囲まれてしまっていた

数は6体か・・・危ない、危ない。世界樹だったら死んでたぜ

 

だが、ちょうどいい、女神様へのお土産代の足しにしてやるぜ

 

くらえ! 【畏れよ、我を】

 

成功。全員テラー状態になったぜ!

 

ふふふ、犬頭どもめ、生まれたての小鹿みたいにプルプル震えおって

 

・・・嘘です、全員SAN値チェック失敗して一時的狂気に陥ったみたいになってます。目は血走って零れ落ちそうなくらい見開いて、口からは涎だらだら、プルプルどころかガクガク震えてますなぁ

 

 

て、ああ!! また、逃げて行っちゃった(涙)

 

そらそうだよね、恐慌状態に陥ったら我先に逃げていくよね

もしかして、この能力外れだったのかなぁ(責任転嫁)

 

私の魔法の構成上、まず相手を恐怖状態にしないと残りの二つの魔法が死にスキルになるから、戦闘が始まったら、速攻で【畏れよ、我を】で相手を恐怖状態にして、残りの魔法で自滅させたり、同士討ちを狙うんだが、低階層のモンスターって恐怖まいたらすぐ逃げるんだよなぁ

 

そのお陰で半年たっても自力で討伐したモンスターは両手で数えるくらい、一応魔法の使用で【魔力】が、採取のおかげで【器用】荷物の運搬で【力】のステイタスが伸びてるが、【耐久】にいたっては殆ど育っていない

【俊敏】? 知らない子ですねぇ(拘束具で動きが制限されている)

 

 

 

はぁ、またギルドに頼んで他所の冒険者を紹介してもらおうかなぁ~。でも、仲介料や、報酬の配分で私の取り分は雀の涙になるしなぁ

 

しかも格下だからって賃金ピンハネしようとするし、もっとも、そんな奴は【畏れよ、我を】からの【命ず、自ら滅せよ】のコンボで自滅していったがなぁ(恍惚)

 

早く、主人公のウサギ君来ないかなぁ、来るのは分かっているんだけど、時期的にいつ来るんだろ?

 

確か、ガネーシャ様の怪物祭が開催されるより前にオラリアに来てたはずだから

次の怪物祭は四ヶ月以上先だから、そこから逆算したら・・・・意外とすぐじゃない? 確か主人公がここに来るのって怪物祭の二か月くらい前だったと思うから4-2=2か月

 

・・・うん、もうすぐだ。これで人手不足解消できる

 

よ~し、主人公のために少しでも貯金をするぞ~

 

でもジャガ丸君はしばらくノーサンキュだぜ。いろんな味があるからと言って半年食べ続けるのは、いや~キツイっすわ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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広大な地下迷宮、通称「ダンジョン」を中心に栄える迷宮都市オラリオ。その中で最も活気があると言われる場所の一つといえば冒険者ギルドであるが、現在はとても静かになっていた。なぜかと言われたら、皆こう答えるだろう

 

彼女が帰還したからだと。

 

冒険者になって半年、しかもまだレベル1の冒険者でしかない彼女だが、その知名度はかなり高い

 

曰く、如何なるモンスターも彼女の言葉を聞けば恐怖して逃げていく

 

曰く、彼女の怒りに触れたレベル3の冒険者は彼女の言葉一つでまるで赤子のように震え、所持していたナイフで自傷行為を繰り返し入院したらしい

 

曰く、曰く、曰く。たった半年で幾つもの噂が立ち、その噂が真実であるように彼女の周りでは諍いが起こる

だが、その当事者となったものは誰もその事に対して語ろうとしない

いや、皆一つ言葉をつぶやく

 

【あの女は恐ろしい】と

 

 

 

 

 




【畏れよ、我を】『効果』 敵全体に中確率でテラー状態にする

『テラー』即ち『恐怖』とは何か、どの様な精神状態になるのかは不明
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