ストーリーの筋はほとんど決まっておりあとすこしで完結というところまで物語は進んでますのでよろしくお願いします(`・ω・´)ゝ
ミラーワールドでは予想通りモンスターがいた。どんなやつかも知らないがとりあえずいつもと変わりない戦い方をしようとする。が、そこにいつもと違う何かがいるのが分かった。ガゼルのようなライダーがすごい脚力で飛びながら戦っている。しかし、押され気味に見えた。
「ストライクベント」
いつもの鋏を持ちライダーを助けに行く。2方向から攻撃されたモンスターは弱り明らかにこちらが有利になった。
「ファイナルベント」
「ファイナルベント」
案外早く片付いた。
元の世界に戻ろうとするとあのライダーが攻撃してくる。
なんとなくだが、自分の正体を明かしてはいけない気がするので声は出さず降参アピールする。
「スピンベント」
相手は止まらなかった。かなり痛い。渡辺に迷惑をかけずに済むと思ったのに…無性にはらがたってきた。
「ガードベント」
相手の攻撃を受け止める。そこまで強くはない。収まったところでここぞとばかりに反撃した。自分の理性が飛ぶのを感じたが気にならなかった。しかし、ふと感情の嵐が去る。僕は足元にいるライダーを無視して元の世界へ帰った。
渡辺は笑顔で迎い入れてくれた。自分の家に帰ろうとする僕を渡辺は無理やり引っ張りまた、あの家に連れて帰ろうとする。もう、慣れたし、こうなる事も予想がついた。その上、渡辺と過ごす穏やかな時間はなかなか味わえない上に心の休まりを感じていた。と同時に胸をつくような不思議な感覚もあった。ただ、僕も勉強しなければならないし、家の掃除や洗濯もある。その内容を伝えると渡辺は我が家に泊まりたいと言い始めた。無茶を言う。ただ、それを頼む時の渡辺の顔が赤くなって恥ずかしそうにしているのを見ると無茶な事を無茶と感じなくなっていた。一旦渡辺の家によって荷物を取ってきてもらい自宅へと向かう。
「ただいま」
玄関は片付けであるためそこまで汚くはない。間取りはよくある1ルームのやつだ。とりあえず渡辺を玄関に置いておくのは悪いのでキッチンの前を通り部屋に入れる。
「お邪魔します… 、、、って、これは…」
目の前にはひどい光景が広がっていた。ゴミはないのだが服が置かれ布団が置かれという有様だった。僕は片付けが苦手なのだ。
「なんでこんなになるまで、、、」
「いや、、まず第1に時間がもったいない。掃除をする暇があれば自分の時間を持ってリフレッシュすることが大事だよ。」
「流石にこれは…酷いであります…」
自覚はしている。ただ机の上は綺麗だ。日頃から勉強してる証である。この主張を渡辺にすると
「いや、自慢されても困るんだけど…」
まぁ、そんなもんだろう。実を言うと掃除を手伝って欲しいというのもあった。
「じゃあ、片付けしちゃうね…」
この一言から地獄が始まるはずだった。思っていたよりも楽しい時間が流れ、ある程度綺麗になった。
「ふー、、疲れちゃった。少しテレビでも見ない?」
と言うのでテレビをつける。ソファーがないので2人でベットの上に座って見ることになった。確かに今まで女性と遊んだこともない人がスキンシップを取ったり一緒にテレビ見たり一日中一緒に過ごしたりするなんて大きな成長だと感じる。ただ、それはきっと隣にいる人が特殊なんだと思う。違うかもしれないけど、そういうことにしたい。暫く時が経つ。やけに静かだと感じ隣を見ると渡辺は既に夢の中のようだった。渡辺をベットに寝かせると僕は机に向かう事にした。
この家にはない香りがする。しかし、毎朝耳にする鳥の歌声が外から聞こえる。僕は非日常と日常を同時に感じて複雑な気持ちになっていた。
「起きた?朝ごはんも丁度出来たし食べちゃお?」
まだ、起きてない。ただ、少し薄目を開いただけなのに何故気づいたのだろう。
「おーん…」
そして、やっと状況を把握した。昨日は渡辺が寝たあと2時くらいまで数字と会話をしていたのだ。外では時折通る車の音しかせずこの空間に1人で居ると感じさせていた。実際は違うのだが。そして、睡眠が記憶の定着に最も大切なことだと理解している僕は机に突っ伏す形で目を閉じたのだった。
「おはヨーソロー!今日も朝は曜ちゃん特製ご飯だよ!」
この味気ない部屋にホテルの朝食の時に嗅いだようなすごくいい香りがする。そして、普段は朝食を食べない僕が珍しく口に何かを入れたいと感じていた。
非常に美味しい朝ごはんだった。
「秀介君って理数科学科でしょ?数学教えて欲しいんだよね〜」
という渡辺の一言から勉強が始まった。
「曜は3年でしょ?行きたい学校あるの?」
一段落ついたところで聞いてみた。
「私、お父さんみたいな船長になりたいんだ!だから、東京の商船大学に行きたいなぁって思ってるんだよね。」
凄い目を輝かせている。その青い瞳に吸い込まれそうになる。
「なるほどね、じゃあ、これ解けないとまずいよね…」
見つめるのが恥ずかしくつい、勉強の方に話を戻してしまう。
「あはは、、、わかんないのであります!…秀介君教えて〜。」
こんな感じのことをずっとしていた。あっという間に日は傾き始めていたので渡辺を家に帰らせる。
「お邪魔しました〜。この土日無茶言ってごめんね。楽しかったよ。ヨーソロー!」
「こっちこそ迷惑かけてゴメンな。また今度ね。」