さて電車内から、私の最寄り駅におりそこから私が住んでるマンションまで歩いていきたいんだけれど。
「んぁー…眠いよぉ…帆乃香ぁ……だっこぉ…」
眠気眼で尚且甘えてくる笠間様と。
…というか甘えていいんだよって言ってたのは笠間様だったような…
「ごめんなさい!高森さん!酔って説教なんて私なんてはしたない事を…」
ちょっと眠ったら大分酔がマシになったのか、なんかこのまま五体投地しそうな王子様。多分まだ悪いお酒残ってる。
後、笠間様いい匂いなんだかお酒のにおいなんだかわからない匂いがまざってる。いやあ、私そんな酔ってなくてよかった。
いや、これ、絶対もうちょっと酔ってたら悪酔いして戻してた。よかった…助かった…。
「ほ、ほら、典子!しゃきっとしなさい」
「えぇー、いいよぉ…。なお…ねよぉ…」
「きゃっ!寄りかからない!」
私から王子様にターゲットを移した笠間様。
いいぞ、もっとやれ。…じゃないわ。
いやたしかにこれ以上どうなるかは見ていたいけれど。流石にここは公共の場。
「ほ、ほら、皆さん見てますし…」
「そ、そうですよ。ほら、典子!」
「んぅ………」
そう言いながら、王子様から離れない笠間様。
ただ、あまり迷惑そうに見えない王子様。まあ、コレは完全にアレですね。付き合ってますね。
やりました、百合百合してます。大勝利です。
「…高森さん?」
「はひっ?!」
「………貴方もこの酔っぱらい百合百合にはいります?」
「あ、ごめんなさい」
そうだった。王子様、神使様だから心の声読める…?
いやわからないけれど!それはわからないけれども。
まあ、それでもほら、見てる分にはあれだから。セーフだから。
…こういう思考に支配されるってことは私も大分酔ってた。まあ、仕方ないね。酔っ払いと一緒に飲んでたんだもん、酔っちゃうよ。
雰囲気にもやられちゃうし、お酒にもやられちゃうよ。
…とりあえずホームを出て近くのコンビニにやってきました。
「とりあえずお味噌汁ですかね」
「お豆腐がいいですわね」
「えぇ…しじみじゃないの…?おるにちん、だっけ…?」
「オルニチンもいいのですが、なんかお豆腐の…なんでしたっけ…?」
「いえ、お豆腐は私の趣味です」
「なるほど」
「なおの趣味はいまはいいよぉ…しじみかっておこ…」
ふらふらーと、お味噌汁売り場に向かっていく笠間様。
いやちょっと危ないので、とその手を取りながらお味噌汁売り場へ向かう王子様。
うん、やっぱりいい。とてもとてもいい。
なんて思いながら、メイに電話するのでした。