所謂、お昼寝から起きるとちょうどよく主様である帆乃香が会社を出る時間に近づいておるので、買い物も兼ねての迎えに行く、というところまで解説したかの?
ということで、さ、っと準備をして、お迎えに出発じゃ。本当はお風呂にも入りたかったんじゃが、まあ、それは家に帰ってからかの。
しっかし最近のでんしきぐ、はすごいの。遠く離れてても、でんわ、ができなくとも、すぐ連絡がつくのじゃからの。人間の進歩はほんと、すごいのぉ。
…いや、儂、そんなに歳とっておらんがそう思うってことは、ほんと、歳のいったおば…お姉さま方はもっとそう感じるんじゃろうなあ。
むぅ、歳には勝てん、ということか…。いや、だから儂そんなに歳いっておらんのじゃが。大事なことだから二回も三回も言うぞ。
と、まあ誰に対しての言い訳かは置いておくとして。
とりあえず地元の最寄り駅から、電車に乗り2,3駅離れた大きな街に電車に乗ってゆく。
いや、そういうのはそうそうないのじゃが、今日はちょっと外食を、と主様に言われたから、お出かけでもあったのじゃ。
まあ、今日は平日なのじゃが…主様、この週末の埋め合わせに、明日、明後日と有給?とやらを取ったと言っておったし。デートも兼ねて、というところかの。
…いや、まだ主様とそういう関係になってないわけじゃが。
いやあ、なんじゃろうな。アプローチはしておるのじゃが、未だにあたりがないというか。いやだって、好きな人jとじゃないと下着なんて買いに行かんじゃろ?!それなのに、話が主ときたら…。
いや、まあ、そんなところもまた好きなんじゃが。むしろ、そこが変わったら、なんじゃろう。我が主じゃない、というか。
…まあ、なんじゃろうね。他の…他の人間だと、そんなに好かれそうにないのじゃ。いや、まあ、ほら。それはそれ、これはこれ。
なんて思っていると、目的の駅に電車が到着したのじゃ。まあ、けいたい、でねっと、を見ていると数十分なんてあっという間だしの。
いや、ほんと。最近のでんしきぐは本当にすごいのう。…さて、儂はこれ何回目かの。
でも本当に凄いのだから、素直に褒めるのじゃ。…なんて思いながら、儂は人並みに飲まれつつ目的地、主人との待ち合わせ場所である本屋さんへ向かうのじゃな。
大きな本屋さんだから、待ち合わせの時間よりちょっとだけ早く着いても時間を潰せるのはだいぶありがたいことじゃな。昔じゃったら…、どうしてたのかのぉ。けいたいでんわもないし、こういう大きな本屋もそうそうあるわけではない。
ほんと、主様と儂が出会ったのが、今でよかった。もし、時期がもうちょっと早かったら、…会えていなかったかも、しれんからの。
そう考えると、神様には感謝じゃ。
「…だーれだっ!」
「主様」
「せいかーい。…もうちょっと悩んでくれてもいいのに」
「儂にこういうことをするのは、主様ぐらいじゃろ」
なんて、話しながら首だけで後ろをみると、やはり主様、こと帆乃香であった。
にっこり、と笑っているので、こちらもつられて笑って。その後、体をくるり、と回転させぎゅぅ、と抱きつくのじゃ。
抱き返してもらって、こうして、儂の一日はほぼ終わる。普段だったらこれから夕飯の材料かって夕飯作りがあるのじゃが…。
今日は、これから、でーと、じゃ。