「のぅ、主様ー。映画といえばやっぱりポップコーンと飲み物だと思うのじゃが、ポップコーンは何がいいかの」
「そうだね、キャラメルか塩か、だよね。あ、でもうめしばもいいかなあ。悩むよね」
ということでデート中の私達です。私達が並んでいる2つ後で。
「琴子は、どれ食べたい?」
「こういうところでぽっぷこーんを食べるのは初めて、でして…。亜希子のおすすめで」
「そう、ならドノーマルでキャラメルでいいかな。次くるときは塩にしよう」
「次…。そ、そうですね。次は塩にしましょう」
なんて話し合ってる豊田さん達の声が聞こえる。まあ、次のデートの約束をきちんとしている事は褒めてあげましょう、バーテンダーさん。豊田さん、こういうくるのはじめてなんだー、なんて思いながら、私達が注文する番になる。
「それじゃあ、うめしば味のポップコーンとコーラ、カルピスウォーターで」
「しゅわしゅわは苦手での」
「はい、わかりました。うめしば味のポップコーンとコーラとカルピスウォーターですね。他になにか」
「……主様、儂、ホットドッグも」
「じゃあ、プレーンホットドッグとチリホットドックもください。プレーンホットドックの方は玉ねぎ抜いてもらって」
「はい、わかりました。お会計はー」
てきぱきと仕事をしていく店員さん。そして、その値段にちょっと驚きつつ、それでも払う私。いや、こういうところの料理って美味しいんだけどちょっと割高なのがなあ、とは思うんだよ。まあ、そういう美味しいのも作るのもそんなにお金かかるってことなんだろうなあ。
「主様?」
「あ、うん。いくいくー」
先にチケットもぎり場所に向かっていたメイを追いかけるように私も店員さんに頼んだものを受け取ってチケットもぎり場所へと向かっていった。映画楽しみだなー。
「いやあ、やっぱり名探偵のは面白かったのじゃあ」
「そうだね。まあ、少し不満はない、といえば嘘になるけれども」
「ん、どこがあれだったのじゃ?」
「犯人があまりにも分かりやすぎじゃない?普段はもうちょっとひねるじゃない?」
「あー。…まあでもそれはそれ、なのじゃないかの」
「まあ、それはそうね。それはそれ、よね」
なんて、言いながらメイと二人でちょっとゲームセンターに来ております。まあ、ご飯がはいるぐらいにお腹が空くぐらいは、なんて思いながら。
「結、何見てるの?」
「あっ・・・えっと、あのぬいぐるみ、ほしいなって…」
「仕方ないなあ、取ってあげるよ」
「本当ですか?!」
みたいな会話をしてるだろうなあ、と思う豊田さんとバーテンダーさんを横目で見ながら、だけどね。
いやほら、多分向こうもこっちに気づいているけど気づかないふりしてるだろうからこっちもしないといけないんだよねえ。メイはお二人知らないし。