「・・・で、でーとぷらんなんですが」
「今回は私が考えまして」
「高森ちゃんがー?いつも困ったら私に聞くのにー?」
「そうですね、そういう事は笠間さんが詳しいので」
うなずきながらそういった私、高森。隣ではメイがカレイの煮つけ御膳を食べております。
そのとなりでは豊田さんがおしゃれなパスタを食べております。うーん、なんだろう、私もおしゃれなパスタにするべきだったか。そんな私はハンバークグリル。いや、仕方ないじゃない。仕事終わりの夕食だからガッツリ食べたいというか。誰に言い訳しているんだ私。
目の前の笠間様はカレー、王子様はお刺身御膳、そして一緒にソーセージ詰め合わせをつまみにビールを飲んでおります。うん、私もビールを頼もうかな…。
「ご主人、明日もお仕事あるじゃろ?」
「あっ、はい」
「???頼んじゃえばいいじゃん?」
「笠間さm…笠間さんほど、うちの旦那様は強くないので、の」
「んー、そっか。でも、私と直美、飲み会ではいつもお世話になってるよ?」
「そう、いえば。笠間さんも王子さんもいつも高森さんに連れられて帰ってるような」
「そうですわね。その度はほんと、お世話に」
「いえいえ、こちらこそ、いつもお世話になっておりますので…」
なんて言いながら、私と王子様が頭を下げている。いや、なんかこのままデートプランの話有耶無耶にならないかなーなんて思ってたりもする。
いや、なんだろうね。聞くのも言うのも実践するのもわりと恥ずかしいよね。笠間様はわりとあっけらかんと答えてくれるけど、いざこちらが話すってなると中々に恥ずかしいというか。
ただのプランっちゃプランなんだけれども、それはそれ、これはこれ。
「まあ、それは人それぞれか。あんまり強要するとパワハラ、えーっとなんて行ったけ典子?」
「アルコールハラスメント、通称、アルハラですわね。とり方は人それぞれだと思いますが。…そうですね、あとは顔とかその人との距離感もあると思います」
「あー、わかります。多分、笠間さんと王子さん以外に言われたら「うわ、アルハラだ…」って思うかもしれない、ですね」
「私、も。でも、笠間さんもそのへんは分かっておりますし…」
「そうじゃな。さすがは笠間さm…さんじゃ」
「いやー、それほどでも、あるかな。もっと褒めてくれていいんだよ?」
「よっ!うちの会社の可愛いエース!」
「えーす!」
「エース!」
「えへへへへへへへへへ」
「あんまり、典子を甘やかさないでくださいね」
私達後輩、とメイが笠間様を盛り上げているとジト目でこちらを見やる王子様。
なるほどなるほど。
「豊田さん、王子さんも褒めてほしいそうですよ?」
「なるほど。…お綺麗で、笠間さんぐらいに仕事ができて、それでいて優しい。さすが我社のWえーす」
「さすが!エース!」
「エース!」
「そ、それほどでも…」
顔を赤くしながら、まんざらでもない動きをする王子様。うむ、うちの会社のエース様たちはとても可愛い。
そしてこのままデートプランは有耶無耶にしたい!したいのだ!