狐女房とOLさん   作:のゔぇんぶれ

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そのOL達 反省会のはずが

まあ、いつものようにそれなりにお酒が入り、反省会どころではなくなったのでセイさんにお迎え(車運転できるんだって、すごいね)してもらいながら帰ることになりました。

あ、豊田さんはお酒入ってないですし、一人で帰れる、とのことでしたが、女性一人で帰すのは怖かったので、タクシー呼びました。…いや、タクシーもそんな安全ではない、と思ったけれども、それでも歩いて帰すよりは全然安全なわけで。タクシー代は王子様がもってくださいました。

本当は梵さんという手もあったのだけれども、それはほら、いまお仕事中でしょうし呼べませんでした。メールするにも今、多分見れないだろうしね。仕方ないね。

さて、豊田さんをタクシーで送り、セイさん(今の姿でちゃん呼びはできない。今日はカジュアルコーデでした。かっこよかったです)が運転席、笠間様が助手席、私、メイ、王子様が後に乗って送られることになりました。

 

「いえ、なんか、すみません。私達も駅まででいいんですけれども」

「そうもいきません。豊田さんは私と初対面ですから、乗せるのは私にとっても豊田さんにとってもプレッシャーになりますから余り強く言えませんでしたが、高森さんと私は初対面ではありませんよね?」

「そうですね、何回か」

「ですので、安全なお家までお送りいたしますわ。メイの大切な人ですし」

「………。いや、セイに言われるとなんかこう、小恥ずかしいのぅ」

「そうですか?…まあ、メイだけじゃなく、王子様にとっても、こっちの酔っぱらいにとっても大事な人ですし」

 

運転しながら、隣でこっくりこっくり、と船を漕いでいる笠間様を少しみやって、ため息を付きながらそういったセイさん。

おおう、なんか笠間様にだけ毒を吐いているぞ。いや、毒っていうにはまだ弱いけれども。

 

「まあまあ、セイ。明日は、祝日ですしいいじゃないですか」

「あー。そうでしたっけ。一日、主、いるんですね」

「あー。私達、基本的にお出かけ、しませんからね」

 

まあ、PGとかSEにとって休みは基本お家でぬくぬくとするお時間なのは、理解できるし、実際私もぬくぬくしている事が多かった。

多かった、と過去形なのはまあ、メイが居るからなんだけれども。ただ明日は久しぶりに二人でのんびりお家でぬくぬくしよう、と決めていたからであった。

 

「そうですねえ。典子と一緒にでかけたのはいつ以来になるかしら…」

「ここ10年、20年は一緒にでかけてないのでは…?」

「そんなになります?」

「…そんな…ことないょう……。去年、一緒に温泉行った、ょう…」

「あー。そういえば、社員旅行で行きましたっけ」

「…ぅん…」

 

こっくりこっくり、と船をこいでいた笠間様がそう言ってた。あ、まだぎりぎり起きてましたか、そうですか。

まあ、ビールを2杯なら、そこまで眠くはならないよね。うん。…いや、疲れに酔っては割とすぐ効いちゃうだろうけれど。

 

「社員旅行では行きますけど、二人っきりとなると、10年、20年はいってない・・かもしれない」

「……えぇー………?」

「神様の時間の流れって10年、20年あっという間なのでは?」

「そう思う、のじゃ」

「それは…」

「いえ、そんなことないです。ただ、うちの主が出不精なだけですよ」

 

なんとか笠間様のフォローをしようとする私とメイだったが、あっさりセイせんにぶった切られました。ひえええ…きょうのセイさん強い。

 

「セイ、なにかありました?」

「……ヒナと一緒にご飯食べてアニメ見てたのに…」

「…なんかもうしわけない…」

「いえ、王子様と高森さんとメイが悪いわけじゃないんです。何もかもうちの主が悪い」

「…んぅ……、ごめんねぇ…。アイスかっていいから…」

「ヒナの分も含めてダッツですからね」

「あ、典子私の分も」

「………仕方、ないにゃぁ…。帆乃香とメイは…?」

「儂達もいいのじゃ?それなら…」

 

ちらり、と私を見るメイ。まあ、本当なら一回断る、っていうのを入れたほうがいいと思ったんだけども。

 

「それじゃあ、お言葉に甘えよっか、メイ」

「はいのじゃぁー。やったのじゃ、ダッツー」

 

ダッツにはかなわないからね、仕方ないね。

 

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