狐女房とOLさん   作:のゔぇんぶれ

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そのOL 化粧品売場にて

はい、ということで来週の里帰りに向けて、メイの肌に合う化粧品、というかメイがしても大丈夫な化粧品を探しにデパートの化粧品売り場に来ております。

いやはや、やっぱあれだね。匂いきついね。人間の私が、この匂いきつい、ってなってるんだからメイはもっときついんだろうなあ、と思いながらメイの方を見てみると。

 

「なんじゃ、主様?」

「あれ…意外と平気…?」

「ああ、そうじゃそうじゃ。こういうな、化粧品の匂いが色々と混ざった所にいった時用に、セイに薬をもらっておっての。嗅覚を、少しだけ弱めて、人ぐらいの嗅覚にしてもらう薬をの」

「なにそれ羨ましい。私もほしい」

「主様は人間じゃろうて」

 

かっかっか、と笑うメイ。まあ、そうなんだけれどさ。こう、化粧品の混ざった匂いは人間でも辛いわけで。とはいえ、慣れてしまえば慣れてしまうのだろうけれど、めったに来ないと中々に慣れない。

普段はスーパーとかの化粧品売場で買っちゃうことが多いので、そうするとこう大きな所ではないのだ。そして大きな所はこう、ごちゃっとした感じの匂いがする。…でもまあ、こういう所でないと、肌弱い人にあう化粧品とかを探すのは苦労するので、来なければいけないのだけれど。

 

「まあ、儂だけで聞いてもいいんじゃがな」

「あー…。いやでも、それはあまりやりたくない手というか。こういうのは一緒に選びたいというか」

「主様儂のこと大好きじゃな?」

「大好きだよ、メイ」

「うむ、儂もじゃ、主様」

 

にこにこ、と笑いながらそう私に言ったメイ。うん、可愛い。とてもとても可愛い。こういう可愛いと思う事はとても大事なんだと思う。長続きするカップルはそういうのよくあるって言うし。

互いにときめきがあるからこそ、長続きするんだろうな、って。…私はきちんとメイにときめきをあげれているだろうか。

 

「できて、いるのじゃよ。大丈夫、メイはいつでも主様にときめいている」

「…………あっ、心読めるんだっけ?!」

「ふふー、そうじゃな」

 

にやり、と笑うメイ。いや、できてるならいいんだけれども。できてるんならいいんだけれどさあ。なんだろうなあ、恥ずかしい。ぽりぽり、と頭をかきながら、顔をそらす。いや、ほら、顔暖かくなってるから、赤面しているんだと思うし。あまり赤面しているところを見られたくない、というのはある。

…そんなことを考えながら、化粧品売り場を見ている。例えば、こんな色はメイに似合うな、とか思いながら、それでも肌とか体に合うかな、なんて思う。

 

「儂はブルベだって言われたことがあるの」

「ブルベ????誰に言われたの?」

「メイじゃったかヒナじゃったか。あれ、大人に变化しておったし、真面目にいったんじゃろ」

「そう。ブルベ色。………だとしたら、この辺、かなあ。あ、でも肌に合うか」

「そのへんは、店員さんにきくべきかの。すみません」

「すみませーん」

 

そんな感じで、化粧品を見ながら、買い物を続けるのでした。

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