狐女房とOLさん   作:のゔぇんぶれ

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そのカップル コンビニにて

ということで、私、高森帆乃香の実家二日目。今日は墓参りがメインイベントです。

まあ、明日、帰る前でも良かったんだけど、多分疲れるだろうから、本日やっちゃいます。

…いやほら、おじさん達が明日帰ってくるっていうし、面倒事が増える前に。朝からいって文句言われたくないからね。

 

「コンビニってこういうのも売ってるんじゃなあ」

「あー、そうね。お墓が近いと売ってるよね。えーっとなんていうんだっけ…」

「お供えのお花、でいいんじゃないかの?」

「そうだね、お供えのお花。菊っていうのも味気ないしいっつも竜胆なんだけど、菊のほうが良いのかな?」

「うーん、どうなんじゃろ。それはもう個人の趣味によるとしか」

「それもそうか。あとはお酒ーと」

「管理人さんに飲ませるんじゃな?」

「あー、そうね。それ用もあるか」

「あ、そうか。普通はそれだけでいいじゃけど」

「普通じゃないからね。…そう言ってくれたのは彼女だけだけど」

 

ふふ、と笑ってそういった私。そう、私が付き合ってきた来た人は人外が多かったわけで。それでも両手で数えるぐらいだけど。なんだろうね、ちょっと悲しくなってきた。

ぽんぽん、と私の頭を撫でるメイ。

 

「そういえば向こうの方はバリバリ広島弁なのじゃろ?つまり広島弁のご主人がまた見られるわけじゃな?」

「そうだね、いや、二人っきりのときでも使うよ?」

「それはその、通訳必須になりそうなのじゃ」

「あー。そうかもしれないね。…東北の方ほどじゃないけど、こっちも中々に通じにくいものね」

「あと、北陸もなにいってるかわかりにくいのじゃ。…いや、北陸の方は主にテレビを通じてしかみんから、ちょっとあれも入っているかもしれんのじゃけれど」

「あー」

 

仕事関係の人でも北陸から来ました、って人は殆ど見ていないかもしれない。割と人にあってるような気もしたけれどまだまだ全然あってないんだなあ、って思う。転職も考えてみるか、と思ったけれど、転職したら先輩二人がとても悲しがりそうなのでやめておこう。

あの人たちの飲み会のときの世話を焼く人たちを他の人に任せられないし…。いや、多分いい感じでやり過ごすようにはなるんだろうけれどなんかその後、ウチに突撃してきそうだし。そういうことを考えるとやっぱり転職はできそうにない。

…まあ、転職先がブラックじゃないっていう可能性も少ないし、もうちょっとだけウチの会社に居るべきなのだろう。ちょっと給料上げてほしいな、とは思うけれども。

 

「言ってみればいいんじゃないかの?」

「…でもいわゆるそういう立場の人でしょ?恐れ多いよ」

「…あー、言っておったな、そんな事」

「うん。……まあ、帰ったら、かな。そういうことは」

「そうじゃな。今は旅行中じゃ」

「そうだね。墓参り終えて、明日の予定建てよう」

「そうじゃそうじゃ」

 

そう言って、コンビニで支払いを済ませ、姉の待つ車へと向かうのでした。

墓参り編がもうちょとだけ、続くよ。私は誰に言っているんだ。

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