狐女房とOLさん   作:のゔぇんぶれ

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そのカップル 実家に向かう車内にて

さて、お墓参りも終わったことだし、後は東京に帰るだけとなったのだが。

遥がパーティをしようと言い出し、それに姉とメイがのり、なぜだか実家でパーティをすることに。いあやまあ、新幹線の切符は大丈夫なんだけれども。ホテルに泊まる気だった私としてはその。

 

「なにさ、ホテルでなにするつもりじゃったわけ?」

「はー、あれじゃなあ。都会にいってかわったなあ、穂乃果は」

「実家じゃそうできんし…。って何を言わせるんじゃ君たちは。恥を知れ恥を」

「まあ、ここ数日、ご無沙汰ではあるからの…」

 

男がいたらとんでもない事を言っている気がするのだけれど、まあ、それは、女しかしない車内だからこそ、っていう。

あ、事務所はきちんと閉めてきました。「めったにかかってはこんけれど、携帯電話の番号も書いてあるし、なんかありゃあかかってくるさ」とは遥の談話。

 

「メイも気軽にそがいなこといわんの。乙女じゃよ乙女」

「「……乙女?」」

「女の子は何歳だって乙女じゃよ。貴方達、なんか。否定するんか!」

 

いや、私だって乙女かそうでないか、って言われればそうではない歳だよ。否定はしないよ。だけれどもだ、乙女だっていう恥じらいがなければ女の人としてその何かが。何かが失われる気がするんだ。

それがわかるようになったらたぶんその人は若くはない。…いや、私は誰に言っているんだろうか。よくわからなくなってきた。

 

「いや。昔はそんなんゆわんかったけぇさ。ちいと驚いとるだけじゃ」

「そうね。恋をするっていうこたぁそがいなことなんじゃろうなあ」

「突然どうした、二人して。うちゃ割と昔からそんなんを言いよった気がするんじゃけれども。つい最近の話じゃないよ」

「…確かに酔うとそんなことばっかり言ってたような…。酔ってる人の戯言と重いって聞き流していましたけど…」

「メイ!?」

 

まあ、確かにね。素面ではなかなか言えないですよこんなこと。でも今は素面なんですよ。酔ってない。飲んだのは麦茶だけです。

そして、素面でもそんなことを言いたくなるお年頃なんです。お年頃が抜けてないっていう話なんだけれども。

 

「はー。酔うとらにゃあねえ。…いやまあ、歳を実感するなぁそがいなのもあるのか」

「眠うなってしもうたりするの早うなったりするんじゃろうか」

「やめろやめろ、うちゃまだそがいな歳じゃない。ピッチピチの二十代じゃ!」

「お肌の曲がり角に近いのじゃろ?」

「メイ!?」

 

なんか、今日メイ私に辛辣じゃない?私なんかやった?いや、いろいろとやらかしてる感じはあるのだけれども。だからって今ぶつけなくても!?

なんだか、こう私悲しくなっちゃうよ!?

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