英雄に憧れた英雄   作:Artisan

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初めましての方は初めまして。
そうでない方はおっすおっす。artisanです。
予告していた通り、新作です。では、どうぞ!


プロローグ

「.....何処だ此処。」

最初に言った言葉がそれだった。

意識が戻るのを感じ、目を開けると其処は自然そのものとも言っていい風景。

彼はその景色に見惚れていた。.....最も、此処が知らない場所でなければ。

「うーん.....全然分からん.....」

いつものようにスクワットしながら、何故生きているのか考える。

あの時、確かに死んでしまった筈。アイツに自分の夢を託し、それで━━

 

ズゥゥゥン.....!

 

「.....ん?爆音?」

考えていた、その時。

近からず遠からずの場所で爆音が響いた。

「.....行ってみるか。もしもの時は助けてくれよ、アンジール。」

そう言って、彼は神速の如く、走って行った。

.....それが運命の出会いになるとも知らずに。

 

 

 

✳︎

 

 

 

「クッ.....」

暗い森の何処かで。

一人の少女が苦悶の声を出していた。

その周りには、狼のような魔獣──名を【シャドウ・ウルフ】──が数十体。

つまり、誰がどう見ても絶体絶命の状況だった。

「(迂闊だった.....まさか、こんなに数が多いなんて.....)」

何も油断していた訳じゃない。

魔術の修行がてらに、この森に居る狼を相手に取ったのだ。

最初はここまで数が多くなかった。

しかし、その内の一匹が大群を引き寄せてしまったらしい。

お陰で少女はマナ欠乏症──簡単に言えば、戦闘不能状態──に陥ってしまった。

「ガァァァ!」

.....そして、遂に。

奴らの内の三体が、彼女目掛けて襲い掛かった。

それも、普通の人ならば、疾風に見える程の。

「ッ.....!」

反射的に目を閉じる。

そのまま彼女は━━

 

「させっかよぉぉぉぉぉ!!」

━━襲われる事は無かった。

突如現れた乱入者により、その攻撃は中断された。

恐る恐る、目を開けてみる。

其処には、ボサボサ髪に十文字傷。そして、透き通るような青い瞳。

「危ねぇ.....おい、大丈夫か?」

これが彼等━━イヴとザックスの出会いだった。

 

 

 

✳︎

 

 

 

「おい、大丈夫か?」

ビックリした.....音がした方に行ったら、まさか、こんな状況が起きていたとは。

咄嗟に出て来て良かった。ありがとよ、アンジール(何故)。

「あ、貴方は.....?」

「俺?俺はザックス。ザックス・フェアだ。宜しくなっ!」

少女に手を差し出す。

すると、震えながらも俺の手を握ってくれた。

「.....状況が状況だな.....立てるか?」

「む、無理...です.....」

.....声も震えてんな。

しょうがない。取り敢えず、今は.....

「んじゃ、其処で座っとけ。すぐに片付けてやる。」

頭をわしゃわしゃと撫でてから、奴らに向かう。

.....ざっと見て、60体ぐらいだな。準備運動に丁度いい。

「さーて、やりますか。

 

 

いらっしゃいませぇぇぇぇ!!!」

その声と共に、俺は愛刀を引き抜いた。




一発目からで申し訳ありませんが、期末テストが迫ってきたので不定期更新です。
感想ぐらいなら返せますので、どんどん来てください!
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