「ガァァァ!」
先手を切ったのは、狼達だった。
二、三匹が飛び出し、彼を噛みちぎらんと襲い掛かる。
「ハァッ!」
そんな攻撃を見事に躱し、そのまま斬り付ける。
それだけでオーバーキルだったのか、狼は闇へと還った。
「(オイオイ.....軽すぎじゃねェか?)」
その事象にザックスは戸惑う。
当たり前だ。相手は先程の少女をあんな状態に追い詰めた魔物達。
それらを一発で片付けてしまうのは、流石に可笑しいと本能的に察知したのだ。
「グルァ!!」
しかし、それを考える時間は無く、すぐさま意識を切り替える。
今度は地を這うようにして近づいてきた狼達を前に、ザックスは大剣を構える。
そして.....
「ハァァァ.....ウラァ!」
自身の技の一つ.....【連続斬り】を発動する。
凶の文字を描きながら、襲ってきた五体を天に召した。
「まだまだァ!」
しかし、それで終わらず。
身体をクルリと回転させ、勢いをつける。
その流れと共に剣を光らせ、高く空に飛んだ。
「メテオ.....ショットォォォォ!!」
【メテオショット】。隕石と同等の威力を持つそれは力強く地に叩きつけられ。
周りに波動が飛び散った。それは勿論━━
「「「ガァァァァァァ!!?」」」
━━狼達を巻き込むことも、実に簡単だった。
波動の副作用として出た光が止み、イヴの目に映ったのは.....
「ふぃ~.....あ、大丈夫だったか?」
「.....は?」
大剣を肩に乗せる青年.....ザックスただ一人だった。
そんな光景に、彼女はあんぐりと口を開ける事しか出来なかった。
「さーてと.....取り敢えず、どうする?」
「いや、私に聞かないでよ。」
数分後。我に戻ったイヴはいつもの態度に戻っていた。(これが素)
そんな事は露知らず、ザックスはヘラヘラと彼女に問い掛ける。
「大体、何でついて来てんのよ。さっきの事は.....その.....感謝するけど.....」
「いいじゃんか。つーか、そうじゃないと
「?」
首を傾げる彼女に、ザックスはヘラヘラと、しかし、苦笑しながら彼女の方を向く。
そして次の瞬間には驚きの言葉を口にしていた。
「俺.....人外なんだってさ。」
「.....は?」
因みに、彼女が口を開けたのはこれが二回目だ。
「え、えーと.....もう一度説明してくれるかしら?」
またまた数分後。読者方の意識の内に浮かんだのは、イヴがショートしかけている光景だった。
そんな彼女を横目に、ザックスはもう一度状況を説明した。
「えーとな.....どうやら俺は《サーヴァント》って奴になったらしい。
んで、《サーヴァント》は《マスター》を守るために現れるんだとさ。...此処まではいいか?」
「え、ええ.....で、次がよく分からなかったんだけど?」
厳密には、分からないというより、理解したくない、というのが正しいが。
そんな心情も知らず、ザックスはハッキリと言った。
「えー.....俺の《マスター》はお前さんらしい。つー事でよろしくな!」
「いやぁぁぁぁぁぁ!!?」
.....少女の叫び声が響き渡った事は、余談だろう。
...読む人、少なくなるよなぁ.....(ザックスのサーヴァント化について)
そういや、この作品も投稿予定時間を言った方がいいでしょうか?
不定期でやろうかなーとは思ってたんだけども.....どうなんだろ。