英雄に憧れた英雄   作:Artisan

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ただ今、セブ島語学研修に来ております。
Wi-Fi環境が不安定な為、投稿頻度が遅れるかもですが、宜しくです。


クラス、ソルジャー

「.....」

「.....」

広い、しかも何も障害物がないフィールドで。

両者共に睨み合っていた。.....否、隙を探索し合っていた。

既に戦いは始まっている。まずは構えの小手調べと言ったところだろう。

が、しかし。アゼルの心情は全く違っていた。

「(バカな.....隙が見当たらないッ!?)」

何度見ても分からない。それのループが続いている事に驚愕を覚えていた。

それに対して、ザックス...いや、ソルジャーは.....

「(.....いや多すぎだろ。舐めてンのか?)」

フツーに隙を、それも多数見つけていた。

やはり、実戦経験の差だろう。アゼルは100単位で、ソルジャーは1000単位。違いは目に見えている。

「クッ.....《我・秘めたる力を・解放せん》ッ!」

【フィジカル・ブースト】を発動して、アゼルが先手を切る。

様子見の為、三節詠唱で放たれたが、身体は神速の如く成り果てた。

「フッ!」

「ッ!?」

しかし、それは当たり前のように拳で止められた。

アゼルは一瞬驚くも、流れるように組手を取った。その連打数━━10。

「ウラァ!」

ソルジャーは足を巧みに運びながら、全て受け流した。

.....先程と同じく、拳だけで。

「《舐めるな》ァ!!」

キレ気味に【ファイア・ウォール】を発動。

荒ぶる炎が、彼を襲う━━

 

「.....シッ!」

━━なんて事はあり得ないのだが。

遂に背中の大剣を抜き、勢いよく横へ振り抜く。

それだけで、迫っていた爆炎は一瞬にて消滅した。

「なっ.....!?」

「まだまだァ!」

それだけでは終わらず。

自身の技の一つ...【凶斬り】を発動した。

黄色の閃光が纏われ、そのまま凶の字の通りになぞった。

「クッ.....《光り輝く壁よ》ッ!」

しかし。それもまた叶わず。

アゼルは【フォース・シールド】を使い、その身を見事に守った。

「チッ.....」

「クッ.....」

ソルジャーはそのまま後退し、距離を取る。

それはアゼルも同じで、ザザザッと後ろへ滑った。

「.....やるな。まさか、これ程強いとは。」

「.....そう言うアンタこそ。今ので取ったと思ったんだがなぁ.....」

互いに認識を改める。

しかし、その話も束の間。改めて、武器と手を構え直した。

「.....構え直した所で悪いんだが。」

しかし、束の間にはならなかった。

再度、アゼルは話を持ち掛けた。

「ん?何だ?」

「...貴様と勝負してみたくなった。どうだ。勝負してみないか?」

「.....良いねぇ。その誘い乗った!」

元気よく返事すると、彼は大剣を持ち直した。

それは必殺技の一つ。凶が光り輝くその名は━━

 

「━━【真・凶斬り】.....!」

黄色ではない、真の色の青。

グレードアップされ、全てが強化されたそれは閃光の如くアゼルに立ち向かっていく。

「.....《炎よ揺らめ蹂躙せよ》ッ!!」

対するアゼルも至高の魔術。

【インフェルノ・フレア】。これを防げる者は存在しないと言われている程の威力を発揮する。

二つの赤と青が混じり、勝ったのは.....

 

 

 

「負けるかっての.....!」

「なっ.....!?」

勿論、我らが主人公のソルジャーだった。

その閃光は果てる事無く...いや、寧ろ輝きを増しながら業火を打倒した。

そしてそのまま.....

 

「ガァァァァァ!?」

アゼルに直撃した。

.....これが、ゴミの底力ではない事を、皆さんには知っておいてほしいが。

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