復讐するは我にあり   作:真庭烏賊

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・・・いつも書いている前書きが思いつかなかったので募集します。よろしくっす。


都は腸から腐りて

白波賊襲来。

 

この報告を受け劉備達洛陽残留組は、都の外で待ち構えようとするが「待った」を掛けた人物がいた。

 

 

華雄である。

 

 

「白波を舐めてはいけない。ここは、籠城の構えが良いだろう。」

 

 

「なんでや、高々五千の賊やで。ここは一気に蹴散らした方がええやろ。」

 

「そうだよ。それに籠城だと皆に迷惑をかけちゃうよ。」

 

それに張遼や劉備が反論したが、華雄は洛陽で長年将をやっていた為白波賊の事はここにいる者達よりも理解しているつもりだ。

 

「確かに、他の賊どもだったら文句は言わん。むしろ私が行う仕事だ。だが・・・

 

 

 

 

 

だが・・・奴等は別だ。奴らは塩の売買の利権を巡り洛陽の商人、莫大な利益をりようして洛陽の闇に巣くう文官達との間に大きな繋がりを持っている。中にはこちらを恨んでいる連中が入ない訳では無いのだ。其の連中が自分達に決起したら・・・一度でもこの洛陽の扉を開けてしまえば二度と閉じることなど無くなるだろう。多少の被害でも目を瞑り、この場は籠城の方が良いだろう。」

 

 

華雄は長い間を開けながらも彼等と戦うのは避けた方が良いと説いた。

 

劉備らはそれでもと説いたが、軍師賈駆は馬謄の援軍を待って挟み撃ちにして殲滅した方が良いと説き、籠城策を取ったのだった。

 

 

 

其の日の夜、張遼は華雄に酒屋でも誘おうと廊下を歩いていた。

 

ふと、視線の先に華雄と文官が喋っているのを見て仕事熱心だなぁーと思った。

 

最近の華雄は昔の暗い雰囲気が少し無くなり、だれからでも話し相手に成れる姐御肌を感じさせていた。

 

好奇心でどんな話をしているか盗み聞きをしようと思い、柱に身を隠し耳をすませた。

 

 

「・・・とわな。貴様らの計画はどうなっているのだ。」

(計画?なんのや?)

 

「ふふ、怖い怖い。あなた、怖いわね。何所まで知っていて?」

(つか誰やこの女。こんな文官いなかったような?)

 

 

 

 

「貴様が都の闇に蠢いていたのは知っていたさ・・・何所にいるかは最近になって分かったぞ司馬懿。貴様ほどの策士が身を置く白波は今後も大きくなるのだろうな。」

(司馬懿って白波の幹部やないか!華雄っちはそれを知っていて籠城策を?!)

 

 

まさか既に敵が入り込んでいたのに驚た。

 

確かに華雄の言う通り、油断できない相手だ。

 

張遼は隙を見て司馬懿を捕えようと集中し、

 

 

「あなたも変わらないわね。昔から何進何進と。ま、今回はありがたいと思ったわね。あなたが己の死に場所の為に、連合に通じていたなんて。」

(んな?!)

 

動きを止めた。

 

 

カユウガウラギッテイタ

 

 

「・・・何の事だ?」

 

「知らない振りをしても無駄よ。あなたが子飼いの将である徐栄(じょえい)、胡診(こしん)をシスイ関に。董卓に不満を持つ李確(りかく)、郭詞(かくし)を虎牢関に配置させたの密偵で調べさせて分かったのだから。あなたは関羽達にワザと敗走させて虎牢関にいる呂布と共闘させて連合を討つという、天の御遣いを称する小娘の案を聞き徐栄達を送り込んだ。くっふふふふ・・・今頃、連合が勢い付いて董卓達を討っちゃったんじゃないかしら。」

 

「・・・其処まで知っていたとわな。感心するを越えて不気味だな。だからこそ、何進は貴様を召し仕えたかったのやもしれん。董卓ついては安心しろ。呂布と関羽が居るんだ、早々に死にはせん。」

 

 

張遼の耳には、もう何も入っていなかった。分かる事は一つ。華雄は董卓を殺そうとしている。洛陽で戦いを起こさせようとしている。それを避けねばと護衛用の剣を手に取ろうとし、

 

 

 

「ところがぎっちょん!」

 

 

その声と同時に背を刺され、刃が己を貫いたのだった。

 

「っがは!・・だ、だれや?!」

 

 

張遼は死にそうな体を奮い立たせ後ろの相手から距離を取った。そして、その背後にいた人物に驚きを隠せなかった。

 

「あ、あんたは華歆・・・こ、こないな真似を。」

 

後ろにいたのは最近入ってきた赤毛の文官であった。仕事が早く、帝の覚えが早く天の御遣いと共に帝の御傍人と成った人物であった。天の御遣いも彼がいるからと、安心して戦場に向かったから其の信頼は計り知れない。と、

 

 

「あら、張燕。ゴミ掃除お疲れ様。今回は偉い大物が掛ったわね・・・もう虫の息なのが残念。」

 

「・・・不意打ちを決められたのだ。仕方あるまい。」

 

そこで華雄と司馬懿が近づいてきた。二人とも張遼を見る目は冷たかった。殺される。そう感じた張遼は急ぎ劉備達に、もしくは近くにいる兵士に知らせようと口を開きかけ、

 

 

「させねえよ。」と華歆改め張燕が投擲した小刀が喉・胸・そして頭を狙い、

 

 

「ぎが・・・ゆ・・すま・・」

 

三刀、狙い通り見事に命中。董卓に詫びながら張遼は倒れ、動かなくなったのだった。

 

 

「残念。優秀そうだったのに。」

司馬懿は骸に成った張遼にまだ、利用価値があったのになぁと思いつつ張燕に近づいて行った。

 

 

「はは。こちとら同意見だ。やっぱ戦場で殺(や)り合いたかったぜ。」

 

言動が野生的な・・・というよりも、何処か狂気的な物を感じさせるその男、張燕。

 

 

黒山の頃から洛陽に何度か忍び込んでいて更に十常侍時代の文官達と中が良く、そんな彼らに今後起きる騒乱で命を取らない事と引き換えに帝の側に行けるよう小細工をしてもらったのだった。

 

 

「それで、この死体どうすんの。」

 

これから帰るのか司馬懿は華雄に尋ねた。華雄はしばらく考え、此方で預かると申し司馬懿達を帰らせた。

 

帰ったのを見届けた華雄は張遼を持ちあげ、自分に従う兵士にここを綺麗にするよう言い渡し部屋に帰って行った。兵士は十常侍時代からの古参の兵で廊下に血だまりがあることなど日常茶判事な為、慣れた手つきで掃除して行った。

 

 

 

部屋に戻った華雄は張遼を寝台に置き、腹心である李儒を呼び出した。そして・・・

 

 

 

翌朝、華雄はいつも通りの朝の会議に出席。そしてその傍には、死んだはずの張遼が共に出席していた。違和感など無く当たり前のように・・・しかし、其の瞳は色を無くし黒く濁る暗黒に包まれていた。




浸水を受けて引っ越すことに・・・金が・・・金が・・・

次は種明かしかな?

ではまた次回。
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