色々突っ込みどころがありますが、質問は感想で。応えられる範囲で応えます。
帝を見失い、仕方なく宮川達と合流した劉備達に待っていたのは絶望。
前からは悠々と賊達を従えて来た楊奉。白い鬼の仮面で顔の上半分を隠し、隠れていない口元は御遣い一行を見つけた時から終始狂った笑みで満ちていた。
後方にいる連合諸侯は御遣い達を包囲していた。
もはや燃える洛陽を見てもなんとも感じない能面のような表情の董卓は御遣い達の方へは行かず、周りを静観していた。
宮川や軍師達はは何とか打開策を考えていたが既に詰んでいる状態であった。
そんな中、洛陽から華キンこと張燕が楊奉の元へ帰還した。
血の滲んだ・・・まるで首が入っている膨らみをした・・・布を解き、楊奉に見せたのだ。
次の瞬間
木霊する楊奉の狂笑
劉備の泣き叫び
連合諸侯の息を一瞬止めた音
董卓の変わらない表情
様々な物が大音量で響く中、布の中にあったのは新鮮な生首。
現皇帝、劉協の首であった。
何かの間違いであってほしい、と泣き叫ぶ劉備をあやす宮川は辺り一面の音を掻き消す彼の狂気に満ちた笑い声に腹立ち、思わず宮川は彼に叫んだ。
「どうして!? 何で!?何でそんなに笑っていられるのよ!」
「どうして? 何で? ふっクククククッ」
心底楽しそうに目の前の青年が笑った。その狂った笑い声の何と恐ろしいことか。
「――アッヒャッヒャッヒャ! 本当に何も知らないんだなぁ、貴様はッ!」
関羽は、震える手で武器を握り直し次の言葉を待った。
「オレの本当の名前を知っているか!?この世界で、オレの存在を示す本当の名をッ!」
・・・・・本当の、名前? 仮面の青年の名は楊奉では、ない・・・・? 貴方は、一体――。
白波賊渠帥、楊奉は白い鬼の仮面をゆっくり外し、紅くなった洛陽の空を・・・否。城壁から飛び出し、天から急降下し宮川の首を狙う自分の妹分、張徳こと鈴々を仰ぎ見ながら・・・後ろに控える連合諸侯に聞こえる声で名乗りを上げた。
「天の御使い、北郷一刀はここにあり!!地に這い蹲る偽者よ・・・断罪の時だ!」
その瞬間、土埃が舞う張徳の豪撃が宮川を襲った。しかし危険を感じた宮川は咄嗟に体を捻り、張徳の奇襲から運良く命だけを守ることが出来た・・・命だけは。
命を守った代償に右腕以外の四股を失ったのだ。
宮川はもうひとつの意味で運が良かった。紙一重で避けた後、痛みを感じることなく気絶をしたのだから。
そして楊奉・・・一刀は笑いに笑った。これで本当に地を這い蹲るゴミに成り果てたもう一人の御遣いを愉快そうに見ていた。
そんな一刀の前に張徳は急いで躍り出た。そして、手に持つ蛇矛を振るい一刀の眉間に飛び込もうとしていた矢を弾いたのだった。
驚いた一刀は矢の飛来した方向を向いて納得した。
似ているからだ、あの孫策(徐晃)に・・・あの孫文台に。
なぁ、そうだろう?
孫権!!
鈴々は最強の護衛兵です。
次回は早めに投稿・・・したいな。
ではまた次回