燃え盛る洛陽の片隅にある家。旧何進宅にて、華雄は戦いの準備に出ていた。
着替えた鎧は嘗て何進が将軍に昇格したお祝いと鍛冶屋に頼んだ一級品、自分の銀髪に合わせたのだと、高い白銀で拵えた鎧は今では大切な思い出になった。
腰に帯びた剣は亡き何進の宝剣・七星剣。何進が大将軍の証として帯びており最後まで敵にすら渡さなかった剣である。
最後に羽織った外套は、肉屋時代の何皇后が編んでくれた自分の服から拵えたもので皇后からの唯一の形見であった。
沢山の思い出を残してくれた何兄妹に対し、自分は何一つ残せなかった。それどころか何進が守ろうとした洛陽すら灰にした始末である。
成らばと華雄は今戦地になっている、洛陽の大門へと向かった。
自分は何進最後の臣と名乗る為、自分が洛陽最強となる為に。
楊奉・・・一刀は狂気を隠さずに孫権へと向き合った。
成るほど。見れば見るほど似ている。
観察していると、孫権の方から声がいた。
「貴様に問う。母・孫文台と姉・孫策を討ったのはお前か。」
質問のようだが、どうしよう・・・片方は生きていますと言い難いしな。
「孫文台は我が恩人たる村人達を皆殺しした罰を与えたが故。もう一人は・・・死んだよ。」
正確には徐晃に成ったのだが、言うと面倒なので言わないことにした。
「ぜ、全軍攻撃!!」
だが、其の一言で孫権は顔を真っ赤にし攻撃命令を発した。
それに釣られ、連合軍も白波に攻撃態勢になった。
5千対10万
勝つのはどっちかなんて子供でも分かる数であった。
だが、一刀は恐れていなかった。
数が少ないなら増やせばいい。
そうだろう、黄巾諸君。
ジャーーンジャーーンジャーーン
銅鑼が鳴り響く
周りを見渡せば黄巾の賊達が群がってきたのだ。
この世界においての張三姉妹末路は華雄が総大将代行をやった為、総大将自ら先陣になり黄巾を蹴散らした。
本陣にいた張角は焼身自殺を図ったものの途中で引張り出され首を刈られ、張宝は逃げる者達に紛れるも同じ黄巾の者に通報されてしまい捕らえられて其の場で斬首になった。張梁は見付らず、尚且つ決戦前に病死したという噂が流れていたので病死と判断された。
此れにより漢に刃向かった黄巾党は滅亡をしたのであった。
指導者の居なくなった黄巾賊は、同じ賊であり漢を恨んでいる白波賊を頼った。
そして、白波の頭脳たる司馬懿によって各地に分散され、尚且つ武勇に秀でる元黄巾精鋭部隊は洛陽近郊に伏せていたのだ。
その数5万
諸侯に恨みを持つ黄巾の、其の上で禁軍すらも手こずった精鋭に囲まれてしまったのだ。
皇帝の死のショックから抜け出せていない諸侯たちには厳しすぎる物があった。
更に、
「韓遂様、涼州・雍州を陥落させました。」
「張松殿・法正殿・孟達殿、劉章を説得に成功。益州は我が軍の物になり申した!」
連合にとって、世界にとって稀に無い危機が迫っていた。
楊奉、いつの間にか漢の4分の1を掌握。ノ巻き。
そしてお久しぶりです。
感想がないから少しさびしいです。
まぁ、他の作品の方が面白いからと言われればそれまでですが。
仕事が忙しくて書く暇がない
と言うわけで
ではまた次回。