更新は遅くなりますが、少しずつ書いていきたいと思います。
華雄は斬られた
斬られてから致命傷だと悟った
しかし・・・だがしかし・・・
「名乗っていない・・・」
声がかすれ、血を吐き出した
腰が立たず、馬から落ちそうになる
手から力が無くなり、斧を無くした
・・・これまでなのか・・・
「・・否、否否・・・否否否否!!」
腹から声を出し
気合で体勢を整え
何進の遺剣を高々と振り上げ
「我こそ・・・我こそは!!
大将軍何進が副将、華雄・・・華雄なり!!」
自分を斬った鬼の将に特攻した。
「大将軍何進が副将、華雄・・・華雄なり!!」
死に体の将、華雄を見て候惇は溜息をつき
(羨ましい)
と愚痴った
彼女の敬愛する曹操はすぐ近くにいる。
楊奉・・・天の御遣い、北郷一刀の首を持って帰還すれば一番手柄になるだろう。これからも重要としてくれるだろう。
それでも自分には無理だと悟った。
染まりすぎたのだ
一刀という立ちの悪い色に・・・
だからこそ、自分を曲げず・折られず・立ち向かう何進の副将を名乗らんとする華雄に嫉妬した
「だからこそ・・・」
そう
だからこそ・・・引導を渡すのだ・・・自分が
交差は一瞬・一合
華雄の胴が候惇に抉られ
候惇の鬼の仮面が切れを落ち、夏候惇の顔が映し出された
「敵将・・・名は・・・?」
華雄は馬の首にしがみ付きながら問う
「・・・われは候惇。白波頭目、鬼将(きしょう)候惇なり。」
候惇は・・・目線の先で驚く妹と、敬愛する元主君を見ながら
それでも確りと答えた。
自分は曹武の夏候惇にあらず、白波の候惇であると示す為に
「そうか・・・何・進・・・ご主、人様・・雄は・・・・駄目な・・隷・で・し・・」
そう呟いた華雄は、終に落馬・・・立ち上がる事も無く、誰にも見取られることも無く、洛陽の地に伏したのだ
後に人々は、華雄を漢朝・董卓の逆臣として非難し
詩人達は何進の遺臣・忠臣として詠ったのだった
夏候淵は信じられないものを見た。
其の表情は徐晃を見た孫権達に似ていた・・・否、一緒だった
数年前に自陣を飛び出し、行方を暗ませていた自分の姉が・・・自分達に剣を突き付けて来たからだ
事情を知らない楽進・李典・于禁達3羽烏、 許褚・典韋達親衛隊は剣を向ける候惇に構えた
主君曹操と軍師荀彧は、驚きを隠せずに狼狽した
そして自分・・・夏候淵は
「・・・戻ってきてくれないか、姉者」
と涙を流しながら質問した
分かっている・・・理解している・・・
姉者は・・・もう・・・戻ってこない
「・・・我は候惇。白波頭目、鬼将候惇・・・我が道は修羅なり。武名無く、命惜しくば・・・」
だから、嘗ての姉者の夢を受継ごう
私は剣を構えた姉者・・・敵将候惇に対し、弓を構えた・・・狙うは首
「・・・私の名は夏候淵、曹武の弓将なり・・・其の首・・・」
私が・・・曹操様の・・・華琳様一の将にならん!!
「退けぇい!!」「置いてけ!!」
鬼の将は馬を走らせ、弓将は矢を走らせた
双子の道は別れ、互いの命を奪い合う
其の果てにあるのは天すらも分からない
呂布を白波入りさせるか悩む・・・自分的には入れたいが皆さんはどう思います?
感想ともども、待っています。
では、また次回