神速のGK 作:インパラス
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「8、7…あ"〜……」
眠い。
まだ朝の6時前だし、早朝特有の澄んだ空気が眠気を誘ってくる。しかも、今日は日曜だ。
「おい…っくあぁ〜……うつった」
「あ"〜…?」
もう10分くらいやっている。
本グラウンドから離れた練習場で、ハーフの距離をノンストップで往復しながら、オッサンが出す3つのボールをワンタッチで返球。
グラウンドの状態というか、芝じゃねえから微妙。やる前にオッサンがある程度慣らしたらしいが、それでも微妙。
グラウンドには俺、オッサン、そして花ちゃんもいる。朝用の弁当を3人分作って持ってきてくれたらしい。まあ、朝の寮食代300円が浮いて手料理が食えるからいいけど、オッサンが邪魔だ。飯食う時だけ、どっか行かねえかな。
「1、2.5」
今やっているこれは、一応、俺の能力を把握するためらしい。
スタミナ尽きたことない上に精度が落ちることは更に有りえねえから、これやる意味皆無だけどな。それに前提としてMF、出て15分だしよ。やっぱ無駄。
「ストップ」
オッサンの合図がかかり、ボールが来なくなった。
「なあ、お前それ真面目にやってんのか?」
そんなわけねえだろ。
いやそれに、お前の方こそなんだよ、その顔。目が全然開いてないんだけど。
真面目にやれ。
「六割」
といっても、一定スピードって訳ではない。当然だが、緩急をつけている。
だがまあ、本気度って意味だと6割以下でしかやっていなかった。あれだ、やる気起きないし。
「…おい。楽にやろうとは言ったが、手を抜けと言った覚えはない。お遊びレベルっても真面目にやれ」
いや、どっちだよ。
「これはアレです。ウォーミングアップだ」
「…ハァ、それはさっきやっただろう」
「じっくりやるタイプなんで」
「あー…分かったよ。じゃあ、今から5分は七割で動け」
オッサンの口調にイラっとくるが、ここには花ちゃんもいる。本人は、割とデカい欠伸を隠す様子もなく、気持ち良さそうにかましている最中だが。
オッサンが出したボールを受ける瞬間とそれを返した後の計二回、逆位置に立つ花ちゃんが立てる指の本数を確認する。
ついでに、ボールが1個増えた。これで4個。
「7、4」
「正解だー」
「はい、一先ず終了〜次は位置交代」
タイマー音が鳴り、ボールの供給は終わった。
8度もクソボールが来た。
技術、錆びついたとかのレベルじゃねえし使えんのかよコイツ。
「何でこれで息一つ切れてないんだよ、お前。測定の時も流してただろ絶対」
「あー?」
「…まあいい。次は八割で5分、ボールも一つ追加する。アウトとイン、ポイントも俺が指定する。ついでに、こっちに返す時はノールック…あとプラス、数のコールは二つの数を二乗して更に掛けた数字に変更な」
「それ、何か意味あんのか?」
「花の暇つぶしにいいだろ」
「…私?見てるだけで楽しいけど?なんか凄そうなことしてるし」
「いいからいいから。それに花、さっき大あくびしてたじゃん」
「あれはうつったものだから、しょーがないんだー」
ツータッチ有りだが、この条件だとする暇は無くなるだろう。する必要もないがな。
バックから来るボールは、ヒールで返す。
偶にワザと浮き玉で返しても、オッサンは軽く戻してくる。ドヤ顔がクソうぜえ。
「5、7、1225」
「えっと…正解!あ、また来た…」
「花ちゃん、指、指」
「あっ」
花ちゃんの方も、一応。7の割合高いけど。
「終了。なあ、お前…」
「ああ?」
「…いや、いい。対応早過ぎな」
「ハッ。こんなの最初から余裕なんだよ」
「へー…まあ、上をいく分に文句は無い。だが…そうだな、条件を課そう。今日の練習時間、オシム式をやる予定なんだが…」
昼から始めた花ちゃんとの勉強会を終えて15時、エスペリオンクラブハウスに戻ってきた。
勉強会の内容は主に7月の期末対策。特英はスピーキングもあるため、最後はそれで締めて終わった。
花ちゃん自作メニューのストレッチもやったが、練習始まるのはまだ。やることねえ。
暇だ。
「なあなあ青井君。君も全く気にしなさそうだね。トゲトゲ君みたいに記事書かれてもナ」
「知るか」
「青井含太の言う通りだ。早く全世界に認めさせないとな」
義経に加えて栗林が意味不明なことを言い始めた。
俺、何も言ってねえんだけど。
「うわぉ…。ちょっと青井君、ウチのトゲトゲ君に、悪影響与えないでくださいマス?」
「失せろ」
ピッチ外に記者やらサポーターやら、それなりの人間が観に来ているが、目につく女の子はいない。
暇だ。
「俺、やっぱ今日の練習参加したい。どうにかしてガルージャに頼んでくる」
「いや待て栗林。さっきの話、もう忘れたのか?」
「んだよ、福田さん」
「ちょ、お前言い方…」
花ちゃんは今日はもう来ねえし、お嬢様の姿もまだ見えない。
暇だ。
あー、ギリで入ろうと思っていたが、もう行くか…。
「…お」
「ん?どうしたのかな、青井君。そろそろ下に行く時間だぞうキミ。遅刻はいかんぞよ!」
いた。人ごみから離れたフェンス越し。木々の間に隠れるようにして、ピッチを覗いている。が、目線の先は…クソハゲかよ。
いや、お前の弟クンはBだろ。そっち見に行けよ。ハゲなんか見ていないでよ。
「練習帰りかな?あ、これよかったら。今日暑いから気をつけて」
「…え?あっ、どうも」
途中、自販機で買ったペットボトルを手渡す。
有り難く飲めよ。俺が女に金使うことなんか滅多にねえから。
「ああ、ごめんね突然。俺のこと覚えてる?」
「う…はい」
「タメ口でいいよ。同い年だし」
「…うん。あの…あなた練習は?他の選手達は、ピッチ入り始めてるけど…」
「まだ練習開始まで時間あるからね。それより、橘
「えっ…わ!私も選手として気になっているというかっ!」
答えになってねえから。
それに…あ"ー、マジかよ。微妙に女の顔しちゃってるしよ。
「へぇ…それって、葦人のことかな?」
「そう…だけど」
分かりやすく警戒しているな。
チッ。カスを蹴った時、この子も葦人達といたからな。
この感じからだと面倒…まあ、花ちゃんよりは全然楽だが。こいつには、サッカーやってるっていうのが使えるし。
あー、だが顔がな。及第だが、花ちゃんレベルといると、どうにも。身体の方もお嬢様の一人勝ちだしよ。
よし、決めた。ここはパス…いや、やっぱ保留しておくか。
「今日からアイツAだしね。応援してやってよ」
「…えっと、あなたもそうじゃないの?」
「そうそう。あ、ついでに俺にも応援頼むよ。それじゃ、ごゆっくり。行ってきます」
「あ、はい…行って…らっしゃい…?」
あー、何か無駄な時間使った感があるわ。
「今日は試合明けだ。体に負担をかけない練習をする。新入りもいるしな」
続けてオッサンが説明するのは、'オシム式パス回し'。円の中でトラップなしのダイレクトパス。それとディフェンス1人。
というのが、A控え組の最初の条件。その内、難易度は上げていくらしい。
「青井弟は、この練習の後でGKの方に」
「ハーイ」
「めちゃくちゃなレベルの差を知るなら、早い方がいいんや」
「……何言ってんだ、こいつ」
主力と控えのグループに別れた後。
葦人ちゃんが突然、主力組の方でやりたい、お前ら雑魚には用はないって、控え組の奴らに堂々と宣言した。
この無自覚での煽り、去年のセレクションでもやってたな。
実際は、考え無しのただのアホなだけだがな。けどまあ、いいんじゃねえの。その通りだしよ。
「青井ィ!!何回目だお前、いい加減にしろ!!」
パス回しの流れが止まる。
何回目って、6回目だよ。
「さー、ディフェンスやるぞー」
これで6回目だ。一瞬で終わるディフェンス役だがな。
「技術あっても、声出せねえとか終わってんなお前」
「あ"ーー?」
「ケッ。言葉も通じねえのかよ」
態々ディフェンスの位置に行こうって時に、リーゼントが絡んできた。
今、ボールを受け損ねたのはコイツだ。じゃあ何故、俺がペナルティを受け、ディフェンスにいくのか。
それは次のパスの先の指示を、一切声に出していないからだ。葦人以外に回した時は、大体動きが止まる。チビは半々くらい。他は見るからに不満タラタラ。特にリーゼント。
分かりやすい挑発してくるなよ。通じてねえのはお前の方だから。
「松永っ!」
「冨樫!」
「黒田」
「ッ大友」
あー、誰から取ってやろうか。取っても、どうせまた直ぐにディフェンス役になるだろうし、どうするか。
オッサンに目を向ける。
早く向こうに移せと視線を投げるが、まだらしい。マジで意味わかんねえ。
「…」
リーゼントがパスをトラップするところでカット。
偶然、偶然。
「っ!…チィ!!」
この程度で殺気立っちゃって、やだねー。これだからザコは。
「青井弟、こっちに入れ」
ボールを1個追加した後、オッサンから声が掛かった。
やっとかよ。
こんくらいの時間が経てば、流石に凡人共も気づいたっぽい。オッサンの指示に疑問の声を上げるアホはいなかったが、葦人だけが何か凄え反応していた。
そして、めっちゃ睨まれてんだけど。何こいつ。
「やあやあ、いらっしゃいお客さん。ところで我らの名前はご存知かい?」
隣に移ると、義経が絡んできた。
そういうのいいから、それ以上近づくなよ。
「知るか」
「では、自己紹介…まず私こと義経から始まり、次に山田、志村、桐木、高杉…」
「ウニ、
「最後が長すぎるざんしょ。超早口になるさね」
「俺もウニじゃないじゃ」
「そこはいいぞオッケー」
「なんでじゃ!?」
「おーい、お前ら何やっているんだ。早く始めろ」
オッサンから催促がかかる。
だよな。この紹介意味ないし。
練習が再開して15分が過ぎた頃。
指導者2人の前で行われる主力組のパス回しは、従来のものとはまるで異なっていた。
単純に見れば、ミスが増えた。
しかし一目では、もう一つの変化には気づけない。事実、フェンスの向こうから覗くギャラリーには知り得ない。距離的に、フェンスの中の声は聞こえない。
「…福田さん。彼、会話してるんだ。声に出さないで、このスピードの中で…」
「ああ。本当に困ったやつだよ、全く。主力組でも声の一つも掛けないとはな」
「でも、これが実戦でも可能だとしたら、彼は更に高いレベルにいる…それこそ…いや、ううん」
呆然と眺める月島とは対照的に、福田の態度は楽観としていた。
現在、主力チームのオシム式パス練において、以前とは異なる形で
1人加えられる前と比較すれば、誰がどう見ようともミスは増えている。だがそれは、福田にとっては些細なことであった。
当たり前だ。初めからパーフェクトにこなす者など、そうはいないのだから。
一部を除いて。
「よしよし…」
主力チームの面々の苦渋の表情を確かめて、福田は笑みを深くする。
「サブ組の方でもそうだったけど…なんだろうね、あの精度は。ボールタッチ、高さ、向き、回転…全てが次、そしてその先のために。その上で、ディフェンスに反応させない…ほら、また外された。ああもう…すごい。本当にもう、それしか言葉が出ないよ」
主力チームに新たに追加された、青井含太によるミスプレーは文字通り皆無だった。
そしてもう一つ。依然として、声は一切発していない。しかし一つの異物がそこに在りながらも、パスワークは機能していた。
「よし、そうだな…葦人を入れようか」
「やあやあいらっしゃいお客さん。ところで、我らの名前はご存知カナ?」
「う、ウス!義経さん。えっと…阿久津さんに、桐木さん、志村さん、高杉さん、山田さん、それと遊馬っス。というか、知ってて普通ス」
コイツ、さっきも聞いてたよな。
「皆の者、見ての通りこの子は素直ぞな」
「?」
義経の言葉に、首を傾けた葦人がこっちを見て、納得顔になった。
見んなハゲ。
練習終了後。
花ちゃんのメニューでダウンをやっていたら、葦人とその他が夕食に誘ってきた。無視。
誰がお前らなんかと飯に行くかよって話だ。
その後続けて、クソ面倒な奴が来た。
帰ったんじゃねえのかよ、お前。しかも何でお嬢様と都ちゃんまで一緒なんだよ。
「へぇ。念入りにクールダウンするんだな、お前」
「邪魔しないでもらえますかー」
「そう言うなよ。俺も一緒にやっていいか?」
「あ"ーー?」
マジで邪魔だ。栗林に気づいて寄ってくる奴らも鬱陶しい。
…あー、葵さんが来てるじゃん。今日は別の所に行くって言っていたし、終わってから来たのかな。
「じゃあ俺もそっちに…」
「残念、これで終わりだ」
誰がお前とやるかよ。
「次な、ここの…ほら、ここなんだよ。どう見てもここじゃないよな…?」
「それ、後ろの一枚」
「そうそう。それなんだよ。ソレがここに入ればよかったんだ。格下だからって、攻守の切り替えの意識が薄れるなんて有り得ない。カウンターの基点になれれば、あともう1点は確実だった。お前ならプレー中でも分かったよな、アゴン」
「こんな動きを、栗林選手はプレー中に…流石です」
「すごい…」
お嬢様つーか、ジジイが持参したタブレットで、先日栗林が出た試合の動画を再生して見ている。お嬢様、ついでに栗林が目を輝かせて一々反応するのがうざい。いや、お嬢様はウザくないけどさ。だが、こんな事態になったのは、確実にお嬢様のせいだ。
お嬢様に捕まって、日の丸食堂という飯屋で晩飯を食うことになったのが発端。そう、栗林も一緒に。しかも俺がついでの扱いだ。更についでの都ちゃんがいる分には文句はない。
どうでもいいことだが、栗林は偏食らしい。ホントにどうでもいい。
で、それに目を光らせたお嬢様が、ACL…ベトナム帰りの栗林にマシな飯を食わせるために夕食に誘ったという経緯だ。
あー、この南蛮漬けイケる。如何にも普通の食堂って感じの外観からして、さほど期待していなかったが、まぁまぁ。
ここの店は、エスペリオンサポーターの店らしい。昔はよく使っていたとか(栗林が)。いつ手に入れたのか、花ちゃんメニューを持っていた栗林が、食堂のおばサンにメニューを見せて、メニュー通り作るように頼んでいた。
俺は普通に、記憶していたメニューから計算して大体のメニューを注文した。
「栗林…?」
引き戸が開いて、暖簾から出てきたのは見覚えのある顔だ。つうか、お前らかよ。
先頭は、エスペリオンの2年でAの控え組、Bの時はキャプテンマークつけていた奴だ。
「次なんだけど…あ、爺さん少し送って…あ、そこそこ。アップできるか?」
「お、おい栗林…それと青井と、スポンサーさん…?」
「いらっしゃい!今日は大勢で、よく来たねえ!」
「あ…どうも、オバちゃん」
「アゴン、聞いているのか?なあ、次は」
「あー?」
中に入ってきたのは、パス回し控え組の2年3人に、葦人と他1年3人。
栗林は、2年の奴の呼び掛けに対してガン無視だ。これで気づいてないって、もはやギャグだろ。
お嬢様も全く反応してないし、ジジイも我観せず。都ちゃんだけが、見比べて慌てている。助けを求めるような視線が来るが、ウケるし気づかない振りだ。
「あっあの…」
「都さんじゃないですか!お久しぶりですね!平さんほら、橘のお姉さんですよ!双子の!な、アシト」
「あ、本当や」
テンション高いチビがうるせえ。
そのチビの大声で栗林が周りに気づいて、画面から顔を上げる。
「…?あ、平。オジーと松永も」
「よーやく気づいたか…」
「うん。でな…」
連中に目を向けた栗林だったが、それも一言だけで、タブレットに意識を戻した。そしてまた、話しかけてくる。
そんな栗林の態度に、2年連中は何も言わなかった。
「なあ栗林、アゴンって青井のことか?」
「…んー、さっき決めたんだ、その呼び名。名前で呼んだら怒るからな、こいつ」
「ふーん…」
「あ…そう言えば含太って、中学の頃はアゴン呼ばれてたんやった…アイツら、元気にしてるんかなあ…」
「え?まじで?俺も呼んだりしてもいいのかな…」
「いいんじゃねーか?」
2年と栗林との会話から、チビがボソボソと葦人に聞いていた。
どうでもいいけど、チラチラ見てくるのは止めろ。
「めずらしいよな、栗林。ていうか、お前がそんなにテンション高いのなんて見たことねえし…。そんなに青井弟を気に入ったのか?」
その言葉に、栗林は10秒経ってから答えた。
「あー、うん。見下されたんだよ。下に見られた。初めてだった。コイツは、俺を格下だと確信してるんだ…面白いだろ?」
「……はあ?幾ら青井でも、お前にか?」
「アゴンは、自分が最高だと思ってる。な?」
食堂内がシンとした空気になった。視線が集まるのを感じる。
喉を詰まらせたのか、ジジイが水をガブ飲みし始めた。誰も気づいていない。
女の子2人いるけど…別にいいか。
都ちゃんはアレだし、お嬢様にしても今は口説けないし。
「あ"ーー?俺が11人いりゃ、それがドリームチームだ。スピードも、テクニックも、パワーも、俺には完っ璧な才能がある。だから、当然なんだよ。俺より上の奴は一人としていねえ」
「違うだろ」
「あ"ー?」
間髪入れずに、栗林が返してきた。
何も違わねえよ。
「お前がどのポジできても、そのドリームチームには俺が入るだろ。そうだな、システムはこれで…トップ下は俺な。ほら」
栗林が、ノートのページを目の前に置いた。全て俺の名前が書かれたシステムに、一箇所だけ訂正が入っていた。
栗林は、さも当然って顔をしている。
アホかよ。
「フン…」
「ああ」
鼻で笑ってやったら、分かってますみたいな顔で頷かれた。本当に何だコイツ。
周りは反応に困っている感じ。微妙な空気になった。
そして、ここにはアホがもう1人いる。
「おっ、俺!!」
葦人が割り込んでくる。栗林が、葦人にペンを渡す。
葦人のペンを持つ手が、FWの位置を
だが結局、震える手は下に行って一箇所に訂正を入れた。
「ここは…俺のや。含太には負けねえ…誰にも、負けねえ…ここは俺が…!!絶対に俺が…俺が…」
鬱屈とした顔してんのに、ヤケに意気がる葦人ちゃん。ほら見ろよ、他の奴ら引いてるぜ。
「いいな、お前。今日A初練習だったっけ。よかった。ディフェンスの時だけな」
「…うス」
「パス回しの時は…お前に足りないのは技術だよな」
「ッ……ウス」
光を反射する頭を見て思った。
福田監督の"明日からA"と言うセリフやA初練習の見物人数の絵から、土曜日に武蔵野戦が行われたと考えていたのですが…Aでの初練習後の食堂でみんな制服でした。お嬢も夏服。月曜はオフだから…つまり初練習は火曜だったのか。
試合も、日曜日?でも、明日?そもそも、今回の月曜はオフじゃなかったのか?などなど。
うーん、まだ見落としがあるかもしれません…。
申し訳ありませんが、土曜日試合で日曜日オフ、月曜日練習で書いています。