Fate/DragonNihgt   作:所天

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どもにじふぁんで別作品(黒歴史)書いてて二次創作禁止になってからROM専だったのですが、何と無く書きたくなったのでやってしまいました。気が向いたら続き書きます。


いつか来たる邂逅

騎士は奔る。

 

(シロウ、何故判ってくれないのですか…)

 

士郎がライダーのマスターと会った際にキャスターの情報を手に入れた。場所は柳洞寺、龍脈が流れる魔術師であるキャスターが根城とするには格好の地だ。

 

(バーサーカーの様な猛者に殺されかけて戦いは避けられないと理解したかと思っていましたが、やはりまだ甘い。理解が得られないならここは私が迅速にキャスターを倒すべきだ。急がねば最悪令呪を使われてしまうかもしれない…)

 

同盟者でもある遠坂凛からも今回の攻勢は反対されている。セイバーと違い対魔力の低いアーチャーが影響を受けることを恐れたのか援護は得られそうに無かった。

 

(それでも我々が2人で行けば問題は無いだろうに何を考えているのです…リン⁉︎)

 

それでもセイバーは引く訳にはいかなかった、己が聖杯に託す願いの為、マスター自身が望んだ聖杯戦争を早期に終わらせる為に…。

 

 

「ようお嬢ちゃん、そこで止まりな」

 

 

根太く老成した声がセイバーの足を止める。

考えながら走っていたためかいつの間にか柳洞寺の山門前まで来ていた。こちらをお嬢ちゃんと戯言を吐く男はセイバー達英霊と同じ雰囲気を纏い、此方を見下ろしていた。

 

「お嬢ちゃんなどと呼ばれる謂れはありませんがここで新手のサーヴァントですか…しかしキャスターではありませんね。何者ですか⁉︎」

 

明らかに目的の魔術師(キャスター)では無い。素顔は殆ど見えないが角の付いた兜に頑強そうな鎧、重装に身を包み、投げ出した両手の側には無骨な片手斧、盾と北欧バイキングにでも居そうな装いだ。一見すればこの男もセイバーのように見えるがそれは無い。三騎士の一人であるセイバーが一度の聖杯戦争で二人登場する事はあり得ない。男に対する警戒度が上がるが、

 

「なんだぁ?そんなに剣士(セイバー)の嬢ちゃんが殺気立ってどうしたのかと思えばあの女に用があって来たのか?理由は何と無く判るし、まぁ俺の役割としても別に通しても問題ねぇんだがよ…」

 

此方の質問に答えになっていない答えを返す男の“通しても”という言葉に疑念を抱く。

門番だとでも言うのか。

確かにこの場においてキャスター以外のサーヴァントがいる事は変だ。

セイバー同様キャスターを討ちに来たならともかく階段に腰掛け動こうとしないこのサーヴァントにはそんな様子は微塵も感じることはできない。

かと言ってキャスターの同盟者かとするにも本殿にいる共闘するはずのキャスターの魔力の高まりを感じれないなどおかしいな点が残る。

不自然な点はあるがそれは後だとセイバーは決断する。

 

「では通してもらおうか!此方もあまり時間が無いのだ。そこを退け、サーヴァント!階段から腰が上がらぬというなら私が動かしてやろうか⁉︎」

 

言外に退かねば叩き斬ると言うセイバーに男は呆れながらも何処か楽しそうに

 

「おいおい、何をそんなに急ぐ?激昂の魔術でも掛けられたのかよ?あの女に診てもらった方がいいんじゃねぇか?」

 

嘲りを含んだ声で心にも無い事を言う。激昂の魔術が何かは知らないが対魔力Aのセイバーに魔術など効くはずがない。そんな事百も承知の上でこの男は言っているのだ。

 

「私は貴様とおしゃべりをしに来たのでは無いっ!通らせてもらうっ!」

 

何がしたいのか判らないサーヴァントは無視して目的を果たす事にした言葉も終わらぬ内に駆け出すセイバーに男は…

 

「やれやれ俺の周りには昔から気の強い女しかいねぇのかよ…」

 

苦笑いをしているがようやく腰を上げセイバーを見た男は息を深く吸い込み口から解き放った

 

 

【【Fus Ro …Dah!!!!!】】

 

 

「‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎⁇⁇⁇」

 

 

静寂な柳洞寺の空間を天をも破る勢いで不可視の音の暴力が此方に疾駆していたセイバーを襲った。

物理的なダメージこそないものの衝撃だけならば戦闘機にぶち当たったのかと錯覚するほどの勢いで吹き飛ばされたセイバーはなんとか落下の勢いを殺し、元いた場所より下に着地した。

その様子を見た男は

 

「なんだよ、全く無傷ってか?俺そんなに弱体化してんのかよ?だとしても対魔力ってのは対したもんだ、俺にも少し分けてくれよ」

 

今、起こした惨状を何でもなかったかのようにこちらに話しかけてきた。声が直撃したのはセイバーにも関わらず衝撃波だけで周りの林は折れ、石階段も幾つか削れ飛んでしまっている。

 

「……いう……こ…ですか」

 

「あん?何だって?」

 

少し震えた声で聞くセイバーに聞き返す。

 

「どういうことだと聞いているのです⁉︎今の声は⁉︎あの叫びは⁉︎あの言葉を知るものこそいれども話せるものなど人の身においている訳が無いっ!あれは…あの言葉はっ!」

 

 

 

「ドラゴン…だってか?」

 

 

 

それはあり得ぬ事、この世界最強と呼ばれる生物が持つ力を目の前の男が持っていることを示しすことになる。認めてはならぬ。そして見過ごしてはならぬ。同じ竜の因子を持つ身としても明らかに人の身を超えた力。聖杯戦争において強烈すぎる異分子が参加していることにセイバーは今気付いた。

セイバーの問いを無視したのか男は言う。

 

「さっきのは挨拶がわりだ。同胞でありまた我が敵よ、まぁクラスの方も名乗っておくか俺はスレイヤー、ただこの呼び方は馴染みがねぇから真名以外なら何でもいいなら出来ればこっちの呼び方にしてくれ」

 

 

 

 

定命の肉体に竜の魂を宿した者

“ドラゴンボーン”と…

 




ホントはふぁすろだーまで言わせる気はなかった。
でも対魔力A相手に手加減しても吹っ飛ばないことに思い当たった。笑
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