とある大将の幻想殺し   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのとある大将の幻想殺し......。

舞鶴鎮守府にて吹雪から説明を受ける上条当麻。

最後は最初の移動の経験で吹雪から憐れまれる事になるのであった。




明石と建造

side上条

 

 

さっきから少し吹雪と話していた時、ふと思い出したように吹雪が口を開いた。

 

 

「そういえば、司令官ってこの後のご予定は?」

 

予定?なんかあったか?

 

強いて言うなら持参した荷物の整理くらいだけど、対して荷物持ってきてる訳じゃねえし後でも出来るもんな。

 

 

「いや、特にないぜ?」

 

 

「ホントですか!なら、鎮守府の案内をしたいんですけど…いかがですか?」

 

まさかの申し出に少しばかり驚く。

 

 

「いいのか?でも、お前にも予定があるんじゃ…」

 

 

「私ですか?私なら大丈夫です!それに紹介しないといけない人もいますし」

 

紹介したい奴?鎮守府に勤めてる奴か?

 

 

「ひょっとして、恋人か?」

 

 

「………へ?こいび…えぇぇえぇえ…!!ちがっ違いますよ!?!?何言ってるですかぁ!!」

 

 

試しにからかってみると吹雪が顔を茹でたタコの如く赤くして慌てふためき出した。

 

ちゃんとした言葉にもなってない辺り、相当焦ってるのが良く分かる。

 

 

「悪い悪い、お前が紹介したい奴がいるなんて言うからちょっとからかってやろうかと思ってさ」

 

 

「だからってぇ…うぅ…」

 

ありゃりゃ…涙目になって座り込んじまった。

 

…こりゃちょっとやり過ぎたか?

 

 

「あー…その、悪かったよ…だから機嫌直せって」

 

 

「………」

 

返事がない、どうしたんだ?

 

 

「おーい、えーと…吹雪さん?」

 

 

「………」

 

 

「ち、ちょっと…吹雪さま?どうして返事をしてくださらないのでせうか?」

 

 

「………」

 

おいおい…どうすんだよこれ……

 

 

「吹雪!マジで悪かった!謝るから!私が悪うございました!ずっと無視するのは止めてくれ!」

 

 

「……ホントに悪いと思ってるんですか?」

 

や、やっと反応してくれた…。ってまだ怒ってねえか?

 

 

「ホントホント!マジで悪かったって思ってる!」

 

 

「…もうしないって約束してくれますか?」

 

 

「しないしない!海の神に誓ってしない!」

 

 

「……分かりました、許します」

 

ホッ…助かった……。

 

 

「もし約束破ったらもう二度と口聞いてあげませんからね?」

 

 

「わ、分かった、気をつける」

 

こりゃ下手なこと言えねえな……

 

 

「お願いしますね。じゃあ今度こそ案内します!」

 

急に元気になった吹雪が歩き出す。それに俺も慌てて後を追う。

 

 

こりゃ最初から前途多難だ…不幸だ……

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

 

「着きました、最初はここです」

 

そう言って案内されたのは工廠だった。

 

 

「ここって、工廠…だよな?何で最初?」

 

 

「はい、会わせたい人がいるからですよ」

 

『こっちです』と、中へと入っていく吹雪を追って中へと足を踏み入れる。

 

工廠で会わせたい奴って…アイツ位しか浮かんでこねえんだけど……。

 

俺の頭の中にピンク髪のスケベスカートのアイツが思い浮かぶ。

 

 

「明石さーん、いらっしゃいますか!」

 

中に入ってみると、やはりというかなんというか、吹雪がその名を呼んだ。

 

やっぱりかと思いその呼ばれた人物を待っていると、その人物が奥から現れる。

 

 

「はーい!」

 

その姿を見て、俺は固まった……。

 

何故か、それは物凄く見覚えのある明石だったからである。

 

 

 

 

―――――――――――――

 

 

 

 

「久しぶりですねー上条さん(・・・・)、こうして会うのは二度目になりますか?」

 

 

「いや、まあ確かにそうだけどさ…なんでいるわけ?」

 

アンタの所属ここじゃないはずだろ?なんでここに?

 

 

「まあまあ、細かいことは良いじゃないですか!掛け持ちってことで納得してください」

 

良いのか艦娘がそんなんで……

 

 

「そんなことより!折角ですし建造してってくださいよ!まだこっち着任したてで何一つやることないんです」

 

……なんだろうか、この明石に任せたりしたら出来上がる艦娘がとんでもない事になるような気がしてならないんだけが......

 

 

「良いですね!やりましょう司令官!」

 

 

「ちょっ吹雪さん?」

 

ちょっと待て、なんでそんな乗り気なんだ?

 

 

「わ、分かった分かった、じゃあ建造するよ」

 

仕方ない、まあ資材なんかはそんなに量はないだろうし駆逐艦でも作るか

 

 

「はーい、それじゃあ私の方でレシピは決めておきますね」

 

はいはい……ん?

 

 

「ちょっと待て待て待て、今なんて?」

 

何て言いやがった?このスケベスカートは。

 

 

「いえ、なのでレシピは私の方で決めておくと」

 

聞き間違えかと思もったらそうじゃなかったよちくせう!

 

そんなことさせたら何をやられるか分かったもんじゃない!!

 

なにがなんでも止めさせる!!

 

 

「いや、俺が決めるかr…」

 

 

「はい、みんなよろしくねー!」

 

そこにはもう記入されただろう紙を渡される妖精さん達の姿が……。

 

 

「ちょっ…何やってんだ!止めろ妖精さんそれを作るなあぁぁぁぁ!!」

 

 

「オー!」

 

俺の制止は敵わず、妖精さんは元気良く返事をして消えて行ったのだった。

 

 

「なんでいきなりこうなんだよぉ!!不幸だーー!!!」

 

幸先の悪すぎるスタートに俺は叫ぶしかないのであった……




勝手に建造のレシピを決られ、誰が作られるのかと不安に刈られる俺の元に出来たのはまさかの艦娘で……


次回、とある大将の幻想殺し

新規着任

幻想殺しと艦娘が交差するとき、物語は始まる
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