ゲゲゲの鬼太郎 天翔の少年   作:狂骨

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ゲゲゲの謎が公開されましたね!!!皆さん見ましたか!?私は見ていないですが、情報によるとかなりダークな内容らしいです…6期らしいですね。しばらくしたらこの作品にも絡ませて見ようと考えています!


龍と西洋妖怪

 

 

『魔女』

 

それは海外にて、人間界で紛れ込みながら生活する妖怪の一種である。その姿は人間でありながらも妖怪と同じ特殊な力『魔力』を操り、攻撃など多彩な魔術に応用する『魔法』を扱うという。

 

燃え上がるゲゲゲの森の上空にて、赤い結界の中に閉じ込められている金髪の少女に、銀髪の女性は鋭い瞳を向けていた。

 

「全く面倒を掛けさせてくれたなアニエス」

 

魔女『アデル』

 

ヴォルフガング達と共に攻めてきた西洋妖怪の一人である。

 

そして、そんな彼女に対して、結界の中にいる少女は恨みの込められた鋭い目を向けていた。

 

「アデル…」

 

魔女『アニエス』

 

アデルの妹であり、鬼太郎達へと協力を願い出た魔女だ。彼女の目的は姉であるアデル達の思惑を阻止すること。

 

故に彼女は海外から飛び出してこのゲゲゲの森に逃げ込んだのだ。

 

 

その時であった。

 

「「…!!」」

 

突如としてその場に巨大な妖気が現れた。

 

ーーーーーーーー

 

その一方で、下でヴォルフガングを木っ端微塵にした龍崎は上を見上げていた。彼の目を向ける先にはアデルとアニエスの姿があり、龍崎はそれを次の獲物として見ている様だ。

 

「なるほど。アイツらが魔女か。絵本とかに出てくるまんまな奴らだな」

 

「アンタ…まさかあの二人を追ってきたというの…?」

 

「別に。ただ単に面白そうだから見にきただけさ」

 

「道楽って訳ね…アンタらしいわ…」

 

龍崎の答えを聞いた猫娘は怒り返す事もなくむしろ呆れながら息をついた。

 

そんな中、龍崎はある事に気づく。

 

「そういえば鬼太郎はどこだ?アイツもここの住人だろ?」

 

「そうだ!!」

 

龍崎の言葉にようやく猫娘は思い出すとすぐさま鬼太郎の倒れていた場所へと向かおうとした。

 

 

 

 

 

 

 

その時であった。

 

「「…!!」」

 

突如として目の前から想像を絶する程の妖気が感じ取れた。その妖気を間近で感じ取っていた龍崎は驚きながらも笑みを浮かべる。

 

「なんだこの妖気…随分と膨れ上がってるじゃねぇか…!!」

 

「鬼太郎…」

 

その直後、その瓦礫の山が散開すると同時に青と黒が入れ混じった禍々しいオーラを纏った“何か”が空中へと飛び出した。

 

 

それはなんと、鬼太郎であった。

 

「おいおい…なんだ?この妖気…全く感じ事もねぇな。……いや、所々に魔女と同じ質の魔力が混じってやがるな」

 

そう言い龍崎は額から微量の冷や汗を流す。鬼太郎の全身から溢れ出る妖気。その量は軽く見積もっても普段の数十倍以上にまで膨れ上がっており、その妖気からはアニエスと同じ魔力を感じ取っていたのだ。

 

 

 

その一方で

 

「一旦木綿!!」

 

「はいよぉ〜!!」

 

飛び出した鬼太郎は上空から急降下してきた一旦木綿へと飛び乗ると、そのまま上空へと向かっていった。

 

 

全身から溢れ出る妖気を感じ取り、その様子を見ていた龍崎は猫娘へと目を向けた。

 

「おい、アイツ何があった?あの量の妖気は尋常じゃねぇぞ?」

 

「……」

 

龍崎から問われた猫娘は何かを思い出したのか、歯を食いしばりながらも答えた。

 

「あのアニエスって奴の魔法で…無理やり妖力を増幅させられたのよ…」

 

「ヘェ〜通りで。んで溢れ出た妖力にようやく慣れた…と。今まで寝てたのはその妖力によって身体が硬直してたからか」

 

 

そう言い龍崎は上空で髪の毛針を放出させながらアニエスを救出しアデルと交戦する鬼太郎へと目を向けた。

 

 

その時であった。

 

 

「貴様ぁ…!!!」

 

「お?」

 

背後から巨大な怒声と共に龍崎と猫娘を影が覆った。見ればそこには先程、龍崎によって爆散させられたヴォルフガングの姿があったのだ。

 

「ヴァゥッ!!!」

 

「ふん」

 

唸り声と共にその巨大な腕が振り下ろされると、龍崎は咄嗟にその腕を掴む形で受け止めた。

 

 

「ほぅ?生きてたか。たしか満月の夜の狼男は不死身なんだっけか?」

 

「よく知っているな…!!」

 

「やっぱり」

ヴォルフガングの腕を受け止めながら、不死身という特性に気付いた龍崎はため息をつくが、すぐに笑みを浮かべる。

 

「だが、残念だったな」

 

不死身とならばどんな攻撃も効かず、消耗戦となるだろう。

 

 

 

だが、裏を返せば_____

 

 

 

 

 

 

_____ただのサンドバッグであった。

 

 

「不死身なら技の実験台に丁度いい」

 

その言葉と同時に龍崎のもう一方の指先が光りだす。

 

 

__『龍殺弾』

 

その瞬間 龍崎の指から1発の妖力の弾丸が放たれた。

 

「な…なに!?ゴハァ…!!」

 

その弾丸はヴォルフガングの身体を一瞬にして貫き彼の身体に穴をあけた。

 

それだけでは終わらない。再び龍崎の指先が光ると共に彼の周囲に次々と妖力の光弾が形成されていった。

 

「粉々に吹き飛びな」

 

__【連続龍殺弾】ッ!!

 

その言葉と同時に龍崎の生成した妖力の弾丸がヴォルフガング目掛けて一斉に放たれていった。

 

「ぐぅ!?」

 

何百発という圧倒的な手数によって放たれたその光弾は輝く軌跡を残しながらヴォルフガングの身体を貫いていき、再生したばかりである彼の身体を蜂の巣へと変えていった。

 

 

それによって、不死身といえどダメージに限界が来たのかヴォルフガングの身体がその場に崩れた。

 

「な…なんだこのバカでかい妖力は…!?貴様…一体何者なのだ…!?」

 

「単なる人型妖怪さ。それよりも…」

 

龍崎は目を鋭くさせるとヴォルフガングを睨みつける。

 

「一つ聞くぞ?お前ら西洋妖怪が何しに来た?」

 

その質問にヴォルフガングは笑みを浮かべながら傷が塞がった身体で立ち上がる。

 

「答える気などないなぁ。いずれ“バックベアード”様に支配される奴になぞ…!!!」

 

そして、彼がその言葉を言い終えると共に___

 

 

「あら?ヴォルフガングったら、アンタまさか押されててんの?あんな坊やに」

 

「おやおや〜滑稽ですね〜。んん?あのコ意外と強い妖力秘めてますよ〜」

 

周囲から更に2体の西洋妖怪が現れた。

 

一体はアタッシュケースを手に持つ小柄な少年だが、その身体には所々に縫われた跡があった。

 

『ヴィクター・フランケンシュタイン』

 

そしてもう一体は長い髪を揺らし英国風の衣装に身を包む妖艶な女性であるが、その柔らかな口元からは鋭い牙を覗かせていた。

 

『吸血鬼 カミーラ』

 

 

新たなる西洋妖怪が集結した事で猫娘は驚きの声をあげる。

 

「な…まだいたなんて…!!」

 

「はっ。見る限りフランケンとヴァンパイアってとこか。ゾロゾロと出てきやがったな」

 

それに対して龍崎は取り乱すことも慌てることもなく、寧ろ全身から妖気を解放させると腕の骨を鳴らし始め、再び戦闘体勢へと入った。

 

「さて、3匹になった事で続きと行こうじゃねぇか。どいつからだ?フランケンのガキか?それとも厚化粧のババアか?それかもう一度やるか?ワンコ」

 

「「「あぁ…!?」」」

 

「ち…ちょっと龍崎…!!」

 

龍崎の言葉は全てまるまる正確に三人へと届いていた。それを耳にした猫娘は咄嗟に止めようとするものの、既に遅い。

 

「ガキだってぇ〜!?」

 

「ば…ばば…ババア!?」

 

「ワンコだとぉ…!?」

 

3体の西洋妖怪はその言葉によって頭に来たのか、目を鋭くさせながら妖気を溢れ出し龍崎へと向けた。

 

「上等だよチビがぁ!!!」

 

「その血を吸い尽くしてやるわぁ!!!」

 

「ウヒヒヒヒ!!その前に全身を解剖して差し上げますヨォ〜!!!」

 

そして その3体の身体が再び変化を遂げた。ヴォルフガングは狼男へ、カミーラは無数の蝙蝠へ、そしてヴィクターは周囲から再び合成獣を召喚させる。

 

 

「ハッ。最近勉強でストレスが溜まってたから発散には丁度いい」

 

それに対して龍崎も取り出したワックスでオールバックにし髪を縛り戦闘モードへと移行すると上着を脱ぎ捨ててタンクトップ一枚となった。

 

「楽しませてくれよ?西洋妖怪ども」

 

 

 

 

その時であった。

 

 

_ほぅ?____我が配下を相手にここまでとは…随分と手練れがいたものよ…

 

 

 

「「「「…!?」」」」

 

突如としてその場に第三者の声が響き渡った。その声を耳にした瞬間 周囲一帯を超巨大な魔力が覆い、衝突しようとした龍崎や西洋妖怪そしてアニエスを救出した鬼太郎は動きを止め、上空へと目を向けた。

 

 

すると

 

 

___パリィィン…

 

突如として空がガラスの砕ける音が響き渡ると共に割れ、その隙間から液体のような黒い物体が姿を現した。

 

そして、その物体はやがて球体のようになると、その真ん中に裂け目が走り、不気味な一つ目を覗かせた。

 

 

その妖怪は姿を現すと、最も付近にいる鬼太郎とアニエスへと目を向ける。

 

「ふむ…貴様がゲゲゲの鬼太郎か」

 

「…!!」

 

その言葉を耳にした鬼太郎は即座に戦闘体勢を取ろうとする。

 

 

だが、

 

 

「ぐぅ!?」

 

「きゃぁ!」

 

それをまるで読んでいたのか、その妖怪の巨大な目玉が彼らを睨みつけると、その場に謎の重力が発生し、鬼太郎とアニエスを地上へと叩き落とした。

 

 

すると、

 

 

「…まさか貴方様が直々にお越しになられるとは…」

 

空中で静止していたアデルはその妖怪へと目を向け、突き落とされたアニエスに目を向ける事なく跪いた。

 

「バックベアード様」

 

「お前が苦戦する相手に興味が湧いてな…一目見たく来てしまったが…期待はずれだ。魔力を纏いこの程度とは…」

 

 

その言葉と共にバックベアードの目が今度は地上に立っている龍崎へと向けられた。

 

「貴様はどうだろうな」

 

 

その瞬間 

 

「お!?」

バックベアードの巨大な瞳の延長線上に立っていた龍崎が、バックベアードの目玉から放たれた赤い妖気に覆われると共に先程と同じ超重力が襲った。

 

 

だが、

 

「……ハッ。重力魔法か?西洋妖怪らしいな」

 

その重力魔法の中、龍崎は何ともないかのように直立しており、そのままバックベアードを見上げていた。

 

「ほぅ?我が力にここまで耐えるか」

 

「軽い軽い。こんなもん“地獄で鍛えた”時と比べたら可愛いモンだ」

 

 

「「「「「「!?」」」」」」」

バックベアードの重力に当たる中、龍崎の口から出た言葉に彼の近くで倒れていた猫娘は勿論だが鬼太郎達も驚きの表情を浮かべた。

 

「地獄…!?アンタ!どういうことよそれ!」

 

「言葉通りだ。俺は一時期地獄にいてな。そこで修行して自分の力を完全にコントロールさせたのさ」

 

猫娘に答えた龍崎は全身から青い妖気を生み出すと右腕に集中させる。

 

すると、その腕に集まった妖気はやがて炎の渦を巻く巨大な球体へと変化した。

 

そしてそれを作り上げた龍崎はバックベアードへと目を向ける。

 

 

「こんな風になぁ」

 

 

その瞬間_____

 

 

 

 

 

_____龍崎の手から妖気の玉がバックベアード目掛けて放たれた。

 

 

「小癪な」

 

それに対してバックベアードは瞳を変形させると、全身から黒い妖気を集めて目の前へと収束させると龍崎と同じく妖気の玉を生成し向かってくる妖気の玉目掛けて放った。

 

 

 

____!!!!

 

 

放たれた妖気の玉は互いに衝突すると、爆発すると共にその場に巨大な衝撃波を発生させた。

 

 

 

そして、煙が晴れた時には____

 

 

「……逃げたか」

 

_____既に狼男、フランケン、吸血鬼に加えて空に浮かび上がっていたバックベアードの姿は消えていた。もはや国内からも感じ取れないとなると、恐らく本拠地へと戻ったのだろう。

 

 

「つまらねぇな。まぁ…あの口ぶりからするとまた来るからその時でいいか」

 

西洋妖怪の気配が消え、もう日本にさえもいない事を確認した龍崎は興醒めしたのかその場から立ち去ろうと歩き出した。

 

「ま…待ちなさい…!!」

 

「待たねぇよバカ。ボロボロの雑魚に用はねぇ」

 

「ざ…!?」

 

背後から猫娘の呼び止める声が聞こえてくるものの、その声に龍崎は淡々と返しながら鬼太郎の近くで座り込んでいるアニエスへと目を向けた。

 

「あと金髪魔女。西洋妖怪共に伝えとけ。もしナワバリで暴れたら徹底的に潰すってな」

 

「え…?ち…ちょっとどういう事!?」

 

アニエスが呼び止めるよりも早く、龍崎の身体は一瞬にして消え失せるとゲゲゲの森から消えた。

 

 

そんな中、

 

「……」

 

地面に倒れ伏していた猫娘は下を向きながら拳を握り締めていた。

 

「くぅ…!!!」

 

いつも見せるその可憐な顔は、いつの間にか戦闘時の瞳が縦に長い獰猛な猫と化していながらも、その瞳からは涙を流し、歯を食いしばっていた。

 

「なんで……私はいつも…!!!」

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

それから数日後。

 

「…何でテメェがここにいる?」

 

昼休みの屋上にて、休んでいた龍崎の目の前には金髪の魔女『アニエス』の姿があった。

 

「お願い…指輪の破壊を手伝って!」

 

「断る。帰れ。興味ねぇ」

 

「はぁ!?」

 

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