次元を導くサーキット   作:島知真

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や、別にエタってないから。





…………遅れてごめんなさいぃぃ


第4話 衝撃の事実

「今すぐ投降しろ!!」

 

どーも、怪しげなデュエリストに絡まれたと思ったら今度はLDSのデュエリスト集団に絡まれた藤愛ユウカです。いやぁ、今日僕絡まれすぎじゃない?

 

「えっ…………いや、人違いじゃないですか?」

 

「言い逃れする気か!!…………ならばしようがあるまい、デュエルで勝利し強制的に連行するまで!!」

 

「いやいやいや!ちょっと待って!おかしいでしょう?何の証拠があってそんなこと言ってるんですか!?」

 

「何を今更!貴様がカード化されたLDSの人間をその手に持っている、それが何よりもの証拠ではないか!!」

 

リーダー格っぽい人が激昂したように大声を出す。────────唾が飛んできて汚い。というかそんなもの持って…………いや持ってた。いやちょうど拾って眺めてたタイミングで来るとかタイミング悪すぎでしょうよ。

 

「えぇっと、これは今拾って…………」

 

「そんな見え透いた嘘信じるわけがないだろう!!お前ら、準備はいいか!!」

 

「「「「「おう!」」」」」

 

黙っていた男達も一斉にデュエルディスクを構え、大きな声で応える。────────唾汚い。つーか話訊けし。

それにしても全部で6人か。大人ってことは講師かなんかだろうし、いくら僕でも少し骨が折れるかな?

 

「いくぞ!「「「「「デュエ「待て」…………え?」」」」」」

 

突然の声に顔を向けると、そこには背の高い眼鏡の少年が一人。こちらへと歩みを進める度、首に巻いたマフラーが揺れる。いや暑くないの?

 

「しゃ、社長!」

 

「えっ?」

 

男達の一人が驚いたように声を出す。…………え?社長?この人が?マ?

 

「し、しかし!」

「私は待てと言っているんだ…………聞こえなかったか?」

「い、いえ!」

「ならデュエルディスクを下ろせ。暫く口を出すな」

 

彼の言葉で、デュエルディスクを構えていた人達がすごすごとデュエルディスクを下ろす。

 

「すまない、紹介が遅れたな。私は赤馬零児、LDSの社長だ。うちの社員が君に失礼を働いたことは謝ろう」

「え、あっ、はい」

 

少年────零児くんは、本当にマジもんの社長さんらしい。

 

「えーっと、で、社長さんが私に何か用でも?」

「ふざけるな!まだ言い逃れする気か!?」

「私は口を出すなと言った筈だが?」

「すいません…………」

 

零児くんに睨まれたものの僕を警戒するように睨み付けている。こわ。

 

「話を戻そう。実は君に頼みがあるんだ。なので────共に来て頂きたい」

「へぇ、結局そうなんだね。社長自らだなんて、私の事をそんなに疑ってるのかな?」

「安心したまえ。私は君の事を疑っているわけではない。野蛮な真似はしないし、させないと約束しよう」

「うーん、イマイチ信憑性に欠けるよねぇ─────私が嫌だと言ったらどうするの?」

「その時は、LDSトップクラスの実力を持つ彼等とデュエルをしてもらい無理矢理にでも連れていくが。しかし君も彼等に負けるようなデュエリストではないだろう?」

「おっしゃる通りで」

 

というかこの人達でトップクラスなんだ。それならLDSに行ってもそんなに危険はないか。

 

「付いてきてくれるのなら、我が社が開発している新たなカードを見せてやるのもやぶさかではないが」

「いいよ、ついてく」

「フッ、そういうと思っていたよ。……さぁ、行こうか」

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「ほぇ~、ここがLDSかぁ。施設に金かけてるねぇ」

 

LDSの内部を見渡しながら呟く。遊勝塾なんかのようなボロボロの塾とは真逆のような、全てが最新設備で小綺麗な印象だ。ただLDS生の目線が物凄く痛いのが欠点か。いや普通部外者がいたらどこでもそうなるね。

 

「自慢ではないが収益はあるのでな」

「へぇ~、すごいね」

 

零児くんはそう言って振り替えることなく歩き続ける。会話続かなすぎィ!

 

暫く歩くと、扉が見えてきた。黒服の男の人が扉を開ける。

 

「さぁ、着いたぞ。適当に座ってくれ」

「あいあいさー」

 

先ず目に入るのは、大きなデスクの向こうの座り心地がとても良さそうな椅子。でも絶対社長用の椅子なので、仕方無くソファーに座る。

 

「で、話って何~?」

 

あー、このソファー力抜けるー。人をダメにするソファーってヤツだね。なんでこんなもの社長室に置いてあるんだろ。…………ハッ!?これはまさか陰謀……?

 

「LDSに来るのは初めてだろう?もう少し警戒心というものがないのか……?」

「そうは言っても、何にもしないって約束してくれたし、零児くんもそんな人には見えないし」

「成る程……それなら結構。先ずはこれを見てくれ」

 

そう言って零児くんは僕の前にパソコンを置く。画面に映っているのは────エクシーズ召喚の召喚反応?なにこれ?

 

「これは今日のエクシーズ召喚の召喚反応のグラフだ。先程とても高い反応があった。─────分からないという顔をしているな。説明しておこう。融合、シンクロやエクシーズ、それに加えペンデュラムのような特殊な手法を用いる特殊召喚時には特有の波動のようなものが存在する。一般的にこのエネルギーはそこまで強いわけではなく、問題になることは滅多にない。しかし例外はあり、それぞれの召喚法にデュエルディスクが高い適正を示した場合だ。その場合、反応は基準値をゆうに越える。そしてこれは君がいた場所で観測された。これはあの場所ではエクシーズ召喚に高い適正を示したデュエルディスクを用いてデュエルが行われたことを意味する。君は、エクシーズ召喚を使うデュエリストとデュエルしたのだろう?」

 

エクシーズ召喚を使うデュエリスト…………シュンくんか。

 

「まあそうだね。つまり彼の使っていたデュエルディスクはエクシーズ召喚に適正があるわけだ。でもどういうことなの?特定の召喚法に高い適正を示すなんて。それにあのデュエルディスクはソリッドビジョンがなくてもダメージに質量を与える機能があった。そしてディスクの形状がかっこいい。いくらなんでも品質が平等じゃないよ。デュエルディスクを生産してるのLDSでしょ?」

 

そう言って零児くんに左腕に取り付けたデュエルディスクを見せる。

 

「確かに世界に出回っているデュエルディスクは我が社が生産している。しかしそのデュエリストが使用したものは我が社の製品ではない。それ以前に、まずこの世界のものではない可能性が高い」

 

??どゆこと?零児くんの口から出た突拍子もない言葉に首をかしげる。

 

「心して聞いて欲しい。──────世界は我々のものだけではない。世界は4つ。融合次元、シンクロ次元、エクシーズ次元、そして我々が住むスタンダード次元。そのデュエリストは、その内のひとつ、エクシーズ次元から来た可能性が高い」

 

 

……………………は?

 




召喚反応についての説明は個人の勝手な妄想です。素良くんの融合召喚はディスクがスタンダード仕様のときそこまでの反応ではなかったので、こうすると矛盾がないかと思いまして。


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