次元を導くサーキット   作:島知真

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オリ主強すぎじゃね?と思い始めてきた自分がいる…………


毎回思うけどサブタイが支離滅裂すぎじゃない?


第5話 社長!

「彼はその内のひとつ、エクシーズ次元から来た可能性が高い」

 

僕の行動は早かった。

まずソファーから飛び起きて零児くんの前までダッシュし、零児くんを抱えてソファーに横たえる。何処からともなく取り出した大きめのサイズのブランケットも忘れない。

 

「…………何のつもりだ?」

「いやぁ疲れてるんだよきっと。しっかり休眠はとらないとダメだよ?」

 

きっと零児くんは疲れているんだろう。そうでなければこんな突拍子もない話は思い付かない。

 

「残念ながら私はふざけているわけでも、錯乱しているわけでもない。私が今言ったことは紛れもない事実だ」

「えぇー…………」

 

衝撃の事実。いやそう言えばここ遊戯王世界だった。それならこんぐらいの事はあって当たり前か。出来れば僕は物語には関わりたく無かったけど、零児くんからこんなことを聞かされるってことはいずれ関わることになるんだろうな。僕は女の子とキャッキャウフフらぶらぶちゅっちゅしたいだけなのに!

 

「簡単に信じられないのは分かるが、これについて理解してもらわねば次の話ができない」

「はぁ…………信じる。信じるよ。零児くんはこんなしょーもない冗談いう人じゃないでしょ?」

「助かる。───────先程、スタンダード、融合、シンクロ、エクシーズの4つの次元があるという話をしたな?」

「うん」

「その内のひとつである融合次元だが、そこにはアカデミアというデュエリストの集団があり、そのアカデミアは他次元の侵略を企てている。件のエクシーズ次元のデュエリストの存在からして、エクシーズ次元はすでにアカデミアによる侵略を受けた可能性が高いだろう」

「成る程……じゃあ彼は故郷が攻撃され、スタンダードに逃げてきたわけか」

「そう言うことだ。────アカデミアはまた他の次元の侵略に乗り出すだろう。恐らく次の標的はスタンダードになる可能性が高い」

 

次はスタンダードか…………名称からしてそれぞれの次元はその名に冠する召喚法に特化していると言うことだろう。融合次元なら融合召喚、エクシーズ次元ならエクシーズ召喚というようにだ。しかしスタンダードはその名からも分かるように、そのようなものはない。エクシーズなどのEXデッキを使用する召喚法もここ最近出てきたばかりで普及しているとは言い難い。強いて言えばメインデッキを使用した儀式召喚なんかはそこそこ戦力になるだろうが、それも使用者はそれほど多くない。スタンダードは他次元に比べて明らかに弱小だ。エクシーズより先に狙われなかったのが不思議でならないほど、スタンダードを狙うのは当然のことだと言える。

「君も分かると思うが、スタンダードは戦力に乏しい。このままでは融合次元に太刀打ちなど出来ないだろう。そこで私が目を付けたのが、スタンダードで普及している『アクションデュエル』、そして榊遊矢が使用した、『ペンデュラム召喚』だ」

 

あー、話の流れが読めてきた。さっき零児くんが召喚反応について何か言っていたとき、確か彼は『ペンデュラム』と口にしたはずだ。遊矢がすでに使っているのだから、召喚反応の解析が進められても不思議じゃないか。

冷や汗をダラダラ流す僕を尻目に、零児くんは話を進める。

 

「ここで先程の話に戻るが、君とエクシーズのデュエリストがデュエルしたポイントで、エクシーズの他にもうひとつ、ペンデュラムの強い召喚反応が確認された。スタンダード出身ではないエクシーズのデュエリストがペンデュラムを使用するとは考えにくい。そうなれば、自然とペンデュラムを使用したのはスタンダードの方のデュエリストという結論になる。─────つまりは、君がペンデュラムを使用したと言うことだ」

「えぇーっと、それは…………はい、そうです……」

 

咄嗟に言い逃れしようとしたものの、零児くんの鋭い眼圧に耐えきれずに認める。怖いよ。

 

「やはりな。……しかしペンデュラムは榊遊矢が初めて使った筈だ。どこでペンデュラムカードを手に入れた?」

「うーんと、こればっかりは自分でもよく分からないんだよねぇ」

「と言うと?」

「気付いたら持ってた」

「そうか…………となるとカードの創造か?有り得ない話ではないが………」

「?なんか言った?」

「いや、何でもない…………しかし君もペンデュラムを隠していたということは、人に知られたくないということだろう?」

「まぁ、そうだね」

 

正確には違うけど。遊矢がペンデュラムを披露したあと、自分もできるとみんなに言おうとしたのだが、遊矢が新たな召喚法を編み出したとお祭り騒ぎの遊勝塾の面々を見てとても言い出し辛くなってしまったのである。

 

「そこで提案がある。私は君がペンデュラムを使えるということをできる限り秘匿しよう。その代わり、頼みを聞いてほしい」

 

頼みとはなんだろうか。流石にペンデュラムカードを寄越せとか言われたらちょっと困るなぁ。デッキにモンスターがいなくなる。

 

「これを見てくれ」

 

そう言って零児くんはパソコンの画面を見せる。そこに映し出されていたのは、

 

「『DD魔導賢者ケプラー』、『DD魔導賢者ガリレイ』、『DDD死偉王ヘル・アーマゲドン』…………?」

 

見たことのないカードだ。しかも上半分はモンスターカード、下半分は魔法カードと同じ配色────ペンデュラムモンスターか。

 

「これはLDSが榊遊矢のペンデュラム召喚のデータを元に開発したペンデュラムカードだ」

「えぇーっと、見せてくれたのは有り難いんだけど、こんなの私なんかに見せていいの?どーせ機密情報でしょ?」

 

ていうか何だ『死偉王』って。CEO?駄洒落かよ。

 

「確かにそうだが、最初に開発中のカードを見せてやると約束したのと、君の協力を仰ぐのに不可欠だからだ──────私とデュエルして、ペンデュラムのデータを採らせてはくれないだろうか?」




オリ主遊作くんみたいな名前にしてあれだけど、サイバースのEXデッキめちゃくちゃオッドアイズと折り合い悪いからサイバースじゃないリンクモンスター使う可能性大。ごめんなさい。


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