次元を導くサーキット   作:島知真

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頑張れ零児くん!負けるな零児くん!


第6話 異次元のCEO

「これよりデュエルを行うが、私はデッキにペンデュラムモンスターを加えてデータを採る。君にもできる限りペンデュラムを使って欲しい」

「分かってるって。データ採りには全面的に協力するよ。でも手加減する気はないから、すぐ終わっちゃってデータ採れませんでしたとか言われても責任とらないからね」

「随分な自信だな。そちらこそペンデュラムを使う間もなく負けた等と言うことにはならないようにしてくれ」

「随分な自信はそっちもじゃんか」

 

僕と零児くんはLDSのセンターコートに来ている。因みにLDS生達や講師達は設備のメンテナンスという理由で既に全員帰宅しており、今LDSには僕と零児くん、秘書さんに必要最低限の研究員しかいない。社長無茶苦茶かよ。

 

「形式はアクションデュエルだが────やり方が分かるか等という質問は愚問か。遊勝塾ならば当然アクションデュエルに関しては精通しているだろう」

「まぁね」

 

そんなことを言うけど、いつもダミーで使ってるブラマジデッキはビートダウンが強く火力もそこそこ高いし、妨害札も揃ってるからそんなにアクションマジックを使う機会がないのが本音だ。基本人の取ろうとしてるアクションマジックを横取りするぐらいしかしない。うわぁ僕害悪。

 

「それでは始めよう───────アクションフィールド、オン!『ウィンディー・キャニオン』!」

 

ソリッドビジョンによってフィールドが形成され、断崖絶壁の渓谷となる。アクションカードも散らばりはまばらで、常に動き回ることが必要とされそうだ。また人を選ぶようなフィールドだね…………

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」「モンスターと共に、地を蹴り、宙を舞い!」「フィールド内を!」「駆け巡る!」「見よ、これぞデュエルの最強進化形!」「「アクショーン」」

 

「「デュエル!」」

 

零児 LP4000 手札5

ユウカ LP4000 手札5

 

「先攻は貰おう、私のターン!私は手札より永続魔法『地獄門の契約書』を2枚発動!このカードの効果で、私は自分のスタンバイフェイズに1000ポイントのダメージを受ける」

「自損の永続魔法……?しかも合計2000ポイント……」

「しかしそれに値する効果を持っている。私は2枚の『地獄門の契約書』の効果で、デッキから『DD』モンスターを手札に加える。私は『DDリリス』と『DDバフォメット』を手札に!」

 

毎ターンダメージを受ける代わりにノーコストで『DD』モンスターをサーチできる永続魔法か。ダメージが少し重いが、優秀なサポートカードと言える。

 

「さらに私は手札より、永続魔法『魔神王の契約書』を発動!このカードも効果でスタンバイフェイズに1000のダメージを受ける。そしてもう1つの効果発動!1ターンに1度、手札、フィールドから素材モンスターを墓地へ送り、悪魔族融合モンスターを融合召喚できる!」

「成る程、ダメージと引き換えに毎ターン融合召喚か」

「そういうことだ。私は手札よりリリスとバフォメットで融合!冥府に渦巻く光の中で、今ひとつとなりて新たな王を生み出さん!融合召喚!生誕せよ!レベル6『烈火王テムジン』!」

 

烈火王テムジン 星6 ATK2000

 

フィールドに降り立つのは、火炎を纏った悪魔。その名に恥じないような、王者の風格を醸し出している。

 

「私はカードを2枚伏せ、ターンエンド」

 

零児 LP4000 手札0

 

「私のターン、ドロー!」

 

ユウカ 手札5→6

 

「私は手札より、『EMドクロバット・ジョーカー』を召喚!」

 

EMドクロバット・ジョーカー 星4 ATK1500

 

さっきぶりのEMのピエロがフィールドに現れる。このデッキの展開のキーカードだ。

 

「召喚時の効果で、デッキから『EMオッドアイズ・ミノタウロス』を手札に!そして手札より、スケール6の『EMオッドアイズ・ミノタウロス』とスケール8の『オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン』で、ペンデュラムスケールをセッティング!」

 

フィールドに1対の光の柱が聳え立ち、オッドアイズの牛戦士と、『ペンデュラム』の名を冠するドラゴンが浮かび上がる。

 

「来るか…………?」

「これでレベル7のモンスターが同時に召喚可能!…………と言いたいところだけどまだお楽しみは先だよ!手札からフィールド魔法『天空の虹彩』を発動!その効果で、ペンデュラムゾーンのオッドアイズ・ミノタウロスを破壊して、デッキから『オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン』を手札に加える!そしてアークペンデュラムのペンデュラム効果!自分フィールドの『オッドアイズ』モンスターが破壊されたとき、手札、デッキ、墓地から『オッドアイズ』モンスターを特殊召喚できる!デッキから現れろ!幻想映す二色の眼!レベル7『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』!」

 

オッドアイズ・ファントム・ドラゴン 星7 ATK2500

 

「行くよ、ファントム!」

 

ファントムの背中に飛び乗り、断崖を駆け上がる。こうして高い場所から周りを見渡し、アクションカードを見逃すことが無いようにするためだ。

 

「─────さぁ、まだまだだよ!私は手札から魔法カード『オッドアイズ・アドベント』を発動!その効果で、フィールドのドクロバット・ジョーカーと手札の『オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン』をリリースし、儀式召喚を行う!二色の眼の竜よ!捧げられし贄を糧とし、大いなる大地を揺り動かせ!儀式召喚!現れろ、レベル7『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』!」

 

オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン 星7 ATK2800

 

「そして手札からスケール1の『オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン』をセッティング!」

 

ミノタウロスが破壊されたことで欠けていた柱が再び現れ、二色の眼の竜が浮かび上がる。

 

「これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能!揺れろ、導きのペンデュラム!光のアークよ、我が未来を写し出せ!ペンデュラム召喚!現れろ、我に支えしモンスター達よ!レベル4『EMオッドアイズ・ミノタウロス』、『EMドクロバット・ジョーカー』!」

 

EMオッドアイズ・ミノタウロス 星4 ATK1200

EMドクロバット・ジョーカー 星4 ATK1600

 

フィールドに現れたのは、先ほどまでペンデュラムゾーンにいたオッドアイズの牛戦士。

 

「来たか、ペンデュラム…………それにペンデュラムの前にもここまで多様な展開を見せてくれるとは、恐れ入る。だが、オッドアイズ・ミノタウロスは先程破壊され、ドクロバット・ジョーカーは儀式召喚の素材になったはずだ。何故ペンデュラム召喚出来る?」

「ペンデュラムモンスターは、フィールドから墓地へ送られるとき、墓地へは行かずにEXデッキに表側表示で加わるんだ。そしてEXデッキの表側表示のペンデュラムモンスターは再びペンデュラム召喚出来る」

「成る程、ペンデュラムモンスターは何度倒しても甦る、か…………」

「そういうこと!さぁ、バトルだよ!ファントムでテムジンを攻撃!夢幻のスパイラルフレイム!」

「罠発動!永続罠『戦乙女の契約書』!その効果で、自分のスタンバイフェイズ毎に1000のダメージを受ける代わりに、私の『DD』モンスターの攻撃力は1000アップする!」

 

DDD烈火王テムジン ATK2000→3000

 

やばい、ファントムの攻撃力を越された!急いでアクションカードをゲットし、デュエルディスクに叩き付ける。

 

「ファントムを対象にアクション魔法『奇跡』を発動!ファントムは破壊されず、ダメージは半分に!っぐぅ……」

 

ユウカ LP4000→3750

 

それにしてもまたスタンバイフェイズにダメージを受けるカードか。これで4枚、つまり零児くんは次のスタンバイフェイズに4000のダメージを受けることになるが、そんな戦術ミスをするとは考えにくいので、恐らく回避する方法があると言うことだろう。3000ダメージならあるいはと思ってグラビティの効果を発動しなかったことが裏目に出たかもしれない。

 

「私はこれでターンエンド……」

 

ユウカ 手札0 LP3750

 

「私のターン!スタンバイフェイズに各種『契約書』のダメージを受けるところだが、ここで罠発動!『契約洗浄』!『契約書』を全て破壊し、1枚につきカードを1枚ドロー、LPを1000回復する!──────契約は破棄された」

 

零児 手札0→4 LP4000→8000

 

「…………わぁお」

 

なんというぶっ壊れ性能。カテゴリーに限定されるとはいえ、あまりにもキチガイすぎる。やっぱミスったな。LP8000とかもう笑えないんですけど。

 

「そして、ドローフェイズでもう1枚ドロー」

 

零児 手札4→5

 

「さて、私は手札から『DDナイト・ハウリング』を召喚」

 

DDナイト・ハウリング 星3 ATK300 チューナー

 

フィールドに現れたのは禍々しい獣の大顎。悪魔族ならではでデザインがいつも仰々しい。

しかしチューナーか。今度はシンクロ召喚か。魅せてくれるね。

 

「ナイト・ハウリングの効果!墓地から『DD』モンスターを1体特殊召喚する!甦れ、『DDリリス』!」

 

DDリリス 星4 ATK100

 

「私はレベル4のリリスにレベル3のナイト・ハウリングをチューニング!闇を切り裂く咆哮よ、疾風の速さを得て、新たなる王の産声となれ!シンクロ召喚!生誕せよ、レベル7『DDD疾風王アレクサンダー』!」

 

DDD疾風王アレクサンダー 星7 ATK2500

 

「そしてテムジンの効果!フィールドに『DD』モンスターが特殊召喚されたとき、墓地から『DD』モンスターを特殊召喚する!再び甦れ、『DDリリス』!」

 

DDリリス 星4 ATK100

 

「そしてアレクサンダーの効果!『DD』特殊召喚されたとき、墓地からレベル4以下の『DD』モンスターを特殊召喚する!甦れ、『DDバフォメット』!」

 

DDバフォメット 星4 ATK1400

 

凄まじい展開を見せてくれる…………これでフィールドにはレベル4が2体。ということは恐らく…………

 

「私はレベル4のリリスとバフォメットでオーバーレイ!この世の全てを統べるため、今、世界の頂きに降臨せよ!生誕せよ、ランク4『DDD怒濤王シーザー』!」

 

融合の烈火王。

シンクロの疾風王。

エクシーズの怒濤王。

フィールドに三種類の召喚法のモンスターが並ぶ。

デュエルはまだまだこれから。

 

 




今回のデュエルの流れは遊矢vs零児の最初のデュエルのパクリです。



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