クラナド紅の桜 作:ゼロ
「まあ、なんにしてもめでたい。こんなに早く渚が友達連れてくるなんてなぁっ」
渚の父親は友達連れてきたことに心底から喜んでいる。
まあここまで喜んでもらっているからあまり悪いきはしなかった。
「それも男の子ですよ、」
早苗は喜んでいる。
「なあにい!? 男だとお!?」
(今、きづいたのか。
やはり古河の父親だバカだ!)
「もしかしたら、彼氏かもしれませんね」
早苗は微笑みながら言う。
「かぁっ、こんな不良に渚を渡せるかっ、帰れ、帰れ!」
秋生は言う。
「神高死ぬか?」
キラがレックスの後ろでナイフを首当てる
目はガチに殺すきがあった。
(このひと目がイカれているわー)
「今すぐ帰ります。そうではないとこの場で死ぬきがするよ」
清々しく言う。
「こらぁっ、それでも男かっ!男なら、力づくでも奪っていくもんだろうがぁ!」
なぜか秋生に叱られる。
「といっても、渡さんがなっ!」
清々しほど落ち着く秋生。
「どっちだよ…」
レックスはツッコミ入れる。
「さあ、たあんと召し上がってくださいねっ」
渚の母親が、にこにこと微笑みながらパンを薦めてくる。
「こっちのパンは、人気あるんですよ。とてもおいしいと思います」
きらん、と古河父の眼光がレックスを射る。
キラは殺意込めた眼光でレックスを憎悪満ちている。
…暗黙の了解。掟。法律。
嫌な家族だ。
「ただいまかえりましたー」
渚の声が玄関の方から聞こえてくる。
「おっ
お姫様のお帰りだ」
渚の父親は言う。
「秋生違うぞ天使だ」
とキラ平然に言う。
秋生も頷く。
この家族ほんとうにダメだ更に思う。
ようやく古河が帰ってきたようだった。
助かった…のか?
「やっぱりもう仲良しになってます」
「よおレックス!」
櫂斗は買い物袋持っていた。
「助けてくれ」
「知らん」
と櫂斗はレックスを助ける助け船をださなかった。
「おぅ、任せておけ、娘よに櫂斗」
「渚の友達を退屈させるなんてことはしませんっ
いらしゃい櫂斗さん」
「早苗さんこんばんは
オッサンは……いつもどおりだな」
櫂斗は言う。
「櫂斗ライフのケーキいくつ持ってきた?」
「ひとり一つ持ってきたけどそれでいいよなキラにぃ」
ぐっ、と拳を付き合わせる古河家にキラも混ざっている。
櫂斗は参加していなかった。
レックスはぼぉ~っと、アホのようにその光景を見ていた。
「どうした、アホづらしやがって」
渚の父親言う。
「いや、この家族には関わらないべきなんだろうなぁ、と思って」
レックス珍しく素でしゃべている。
レックスの性格的にはこれほど喋る中は、岡崎、春原、櫂斗たちぐらいしかいないからだ。
「はっは!すでにこの通り、ちょっとキツめのギャグも言い合える仲だぜ」
と渚に言う。
「よかったです」
渚も喜ぶ。
これが家族なんだろう…そう思った。
「キラにぃあんたもたまあには、認めれば?」
「無理だ」
「あっそう」
「今日の晩ご飯は、パンですか?」
渚は秋生に訊く。
「いや、これはお祝いだからな。こいつに持って帰らせりゃいい」
「じゃあ、材料買ってきましたから、作ります」
「ふたりで仲良く待っててくださいねっ
櫂斗くん手伝ってくださいね」
「わかりました」
渚、早苗、櫂斗は晩ご飯作り始めた。
「……」
「……」
古河父、キラさんとさんにんなる…。
「夕飯はまともなもんがでる。確実だ」
「……櫂斗いるから?」
「いいお肉があったので、トンカツにしました」
「トンカツ、手抜きっぽいですけど、おいしいですから」
「こうやって、千切りのキャベツいっぱい付け合わせて、一緒にソースかけて」
これが本来の渚か。
よく喋っていた。
こんな家族でもいるだけで、これだけ変わるのだ。
レックスは、渚本来持つ明るさの半分も引き出させていないだろう。
無性に腹が立つ。
…こんな家族に負けている自分が。
(つっても、会ったばかりだもんな…)
(まだまだこれからか…)
(…って、なに対抗意識を燃やしてるんだよ、俺は?)
「うめぇなあ」
「本当ですか?よかったです」
「な、若造もそう思うだろ」