クラナド紅の桜 作:ゼロ
「そういえば、お名前聞いてなかったですね」
渚の母親が訊く。
「初めまして神高レックスですよろしくお願いいたします」
軽く頭下げてあいさつした。
「かぁっ、みみったちぃ名前だな、おい」
(おいコラッてめぇこそへんな名前だろ )
「神高銀河とかにしとけ。スケールでかいだろ」
(なんで名前をスケールでかくしなくちゃいけねぇ?)
「いいですねっ。銀河さん、てお呼びしていいですか?」
「いいわけないだろっ、俺の名前は、レックスだ!」
「そうしたら、あれだ。名字を大宇宙にしろ。大宇宙レックスだ。こらまたでけぇだろ」
(それはおまえのあたまの中のネジ入ってねぇのか?)
「いいですねっ。大宇宙さんと呼んでいいですか?」
早苗が言う。
「俺の名は神高だ…」
レックスはいままで名前でいじられたことはなかったから落ち込む。
「いちいちケチつける奴だな。早苗、いい案ないのか」
秋生は早苗にアイデアないか訊く。
「うーん…コズミック・レックスというのはどうでしょう」
(とんでもないのがーきたもうこれでは俺の誇り失うだけだー)
「がーはっはっは! それ最高だっ」
秋生はガチ爆笑している。
なぜかイラとする。
「コズミックさんと呼んでもいいですか?」
(それあんたが考えただろ!?)
「はぁ神高だっての……」
「なぁ、コズミック。渚の学校での生活ぶりはどうだ」
「神高だ…」
「えへへ」
冗談だとわかっているのだろう、終始、渚は笑っていた。
それは本当に幸せそうで…
「な、コスモっ」
まだ秋生よる冗談は終わらない。
「変わってるし…」
レックスはそんな家族の姿をじっと見ていた。
最後に櫂斗よるデザートのショートケーキ食べて終わった。
「こんなに遅くなっちゃいましたけど…良かったですか」
渚はレックスに訊く。
「……」
無言のまま。
「神高くん?」
渚は話しかける。
「…なんか不思議だった」
「え? なにがです?」
渚はレックスにどう言うことか訊く。
「こんな家族もいるんだなって。すんげぇ仲いいよな」
レックスは目線下にしながら言う。
「そうですか?」
本人は至って普通だと思っているようだった。
「じゃあな」
「はい」
別れて、櫂斗から借りたライフのケーキ屋の中に入っていた。
少し休んでいると外から声が聞こえたから出て見に行く。
「もし、よろしければ…」
「あなたを…」
言葉を訊く。
「あなたを、お連れしましょうか」
ゆっくりと目を閉じ…
「この町の願いが叶う場所に」
そう告げていた。
小さな…異世界からの使者が。
張りつめる空気の中で。
一番、その入り口に近い場所で。
「ああ」
決意ある声で答えた。
彼女が目を開く。
そして…