クラナド紅の桜   作:ゼロ

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第7話奇跡の運命2

「古河渚がどうしたそいつそいつだと俺は思う……けどなあ」

レックスは窓の外見ながら言う。

「そうかお前昔からかわらないなあ」

ゼットは一瞬時計見るがばっと立ち上がった。

「やべぇ時間がねぇ今日も古河頼むなあ」

「なんでまた……」

レックスが言い終わる前にゼットは走って教室を出ていた。

「はあ」

レックスは廊下歩いていると周りの生徒が話している。

「見て、あの子」

「ほら、あそこ」

窓際にいた女生徒が窓の外を指さして、隣の連れに話しかけていた。

「ひとりで、パン食べてる。なんか、一生懸命で可愛い」

「どこのクラスの子だろ。あんまり見ない子だね」

それだけで想像がついた。

同じように窓から中庭を見下ろすと、石段の緑に座り、ひとりパンを食べている渚の姿。

渚だった。

(暇だから……行ってみるか……)

レックスは中庭向かって歩いて行った。

「よお古河」

レックスは近づいていって、声をかけた。

「どうして、こんなところでひとりでいるんだ」

渚は無言でパンをぱくぱく食べている。

「………」

なるほど……確かにあんパンを食べている。

ぱくぱく。

「おーい古河渚聞いてるか?」

「ごめんなさいです……今、ご飯中ですので」

渚は謝罪して食べるのを止めて、それだけを答えた。

「俺こそすまん」

隣に座って待つことにする。

先ほど見下ろしていた場所をここから見上げることをできる。

そこにはドラグーンと藤林杏が何かを話していた。

今はもう、誰もこっちを見ていなかった。

あんパンを食べ終わると、牛乳パックを口にしてそれも飲みきる。

「………」

「………」

渚、レックスは無言。

「…あの、なんでしょうか」

渚がレックスに質問

「誰に俺の家教えてもらった?」

レックスが聞くと『ゼット君です』と答えがかえてきた。

ゼットいつか殺す。

「どうして、こんなところでひとりで昼飯食ってるのかなって」

「この学校は好きですか」

レックスが質問するなり変な答えがかえてきた。

聞いたことのあるセリフ。今度はレックスに向けられていた。

「あまり……好きではないかも」

「そうですか……」

渚はしゅんと悲しそうな顔になった。

「わたしはとってもとっても好きです

でも、なにもかも…変わらずにはいられないです楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ、ぜんぶかわらずにはいられないです…」

すべて、昨日の朝、聞いたセリフだ。

「それでも、この場所が好きでいられなくなったのか」

最後の言葉はレックスが言った。

また悲しそうな顔になる。

「はい、そうです」

「具体的に言ってくれよ。なにがなんだかわからない」

レックスは心配して話を聞くことにした。

「病気でずっと休んでいたんです」

「おまえか?」

「はい」

「どれぐらい?」

「長い間です」

「ふうん……それで?」

「もうこの学校は、わたしが楽しく過ごせる場所じゃなくなってたんです」

「それでもよくわからないな……」

「友達とかいたんだろ?」

「友達と呼んでいいのかわからないですけど、話が出来る人は少しだけいました」

「別に仲は深くなくていいよ。いたんならな

つまりこういうことだ」

一瞬だがゼットのセリフ頭によぎった。

『留年』

「もしかして留年したのか?」

「はいそうですだからひとりで昼ご飯を食べていました」

「わかった」

「はい」

どうしたものだろうか……あのバカならなんとかてくれそうけど。

遠慮なく、話を聞きすぎたような気がする。

ここまで聞いておいて、じゃあ、がんばれよ、と言ったらバカ櫂斗に笑われるそれだけは死んでもイヤだ。

「…当然だ。時間は進んでいくんだから」

「はい?」

「昨日も言ったよな、俺

変わらないものはないんだから、また別の形で楽しみを作ればいいんだよ

友達、作ればいいじゃないか、また新しく」

「時期が時期ですから、みんなそういうふういんきじゃないです」

「三年生だったか…」

確かに…いや櫂斗たち立場関係ない連中いるにはいる。

「あ、部活は。部活は入ってなかったのか」

思い出したように訊く。

「入ってないです」

「そっか…」

 

 

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