大ドイツ国召喚   作:イブ_ib

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間章
間章-世界の動き


中央歴1639年5月14日

 

この日よりドイツ軍は旧ロウリア領へ進駐を開始した

 

元々ロウリア王国だった領土は凡そ6分の1に減らされ、兵士数も制限をかけられ、貿易まで制限をかけられた

ロデニウス大陸1の大国は瞬く間にクイラ王国よりも下の最貧国になってしまった・・・

 

【挿絵表示】

 

 

◇◆◇旧王都ジン・ハーク◇◆◇

 

かつてロウリア王の居城だったハーク城に今はドイツ軍の統治機関であるロウリア総督府が入っていた、そんな街の一角にある酒場『竜の酒』があった、この店は爆撃から逃れたが、自国が降伏した為流通が滞り店を閉めるかどうかという瀬戸際まで追い詰められたが、客のドイツ兵を優遇する事でなんとか生き残りの道を得ていた。

 

冬に収穫した氷で冷やしたうまい酒、肉に香辛料を惜しみなく使ったうまい飯が出るこの酒場では様々な国の商人や旅人が情報交換を行なっていた、今日もまた

何人かの商人が話し合っている、話題は勿論ドイツの事だ。

 

「しかし・・・ドイツか、噂じゃ転移国家だって聞くがどう思う?」

 

「転移国家だなんて・・・それこそ御伽噺だよ、ドイツが古の魔法帝国だってのか?」

 

「だよなぁ、あり得ん話だ・・・」

 

「・・そうだ、俺はムーの機械式の腕時計を売れると思って仕入れたんだ、明日にでもドイツ本国へ売りに行こうと思うんだが売れると思うか?」

 

そう言い懐中時計が腕に乗っかった様なデカイ時計を取り出す

 

「いや、そいつは無理だな、ドイツの入国審査はすごく厳しい事で有名なんだ、俺も今日行ったんだがほぼ門前払いだったよ」

 

「ああ、そうだドイツへ入るには国交を結んだ国から発行された身分証明書が無いとダメなんだ、しかも日にちまでに来るように決まってる入国許可証も必要だから1日でも遅れるとパァだ」

 

「厳しすぎるだろ、参ったな身分証明書なんて持ってないぞ・・・」

 

「一応クワ・トイネ公国でも発行してくれるみたいだ、運が良ければ入国できるかもな」

 

 

◇◆◇グラ・バルカス帝国◇◆◇

通称『第八帝国』情報局

 

並べられた電気式受信機に電子音が連続して鳴り響く、現代の者が聞けばモールス信号だと思うだろう、

 

「閣下、ロデニウス大陸の情報について現地から報告が届きました」

 

「概要は?」

 

「はっ!ロウリア王国によるクワ・トイネ公国、クイラ王国、ドイツ国への侵攻軍はドイツ軍によって撃退された模様、それどころか三ヶ国連合軍に逆侵攻を受けロウリア王国は降伏、ロウリア王国の殆どの領土がドイツの占領下に置かれることとなったそうです。」

 

「何!?」

 

 

閣下と呼ばれた男は話の内容に驚き身を乗り出す

 

 

「我々の分析ではロウリア王国が圧勝し、ロデニウス全土がロウリア王国の物になるという結果だったが・・・」

 

 

「それでドイツの事について、ビーズルに派遣した諜報員が持ち帰ってきた写真

がこちらです」

 

「どれ、 っ! これは!」

 

閣下が受け取った写真に写っていたのはモルダが撮った戦闘機の写真であった

 

 

「はい、ドイツはどうやら元々この世界の国では無く我々と同じ転移国家だと思われます、しかも同等の技術を持つ。」

 

「確かに・・・周辺国の技術とレベルが離れすぎている・・・転移国家でなければ説明がつかん」

 

閣下がI号戦車の写真を部下に見せる

 

「・・・しかし、この戦車は我が帝国の戦車に比べて武装がかなり貧弱だ、最早装甲車と言っても良いレベルだ、前の世界ではこの程度の戦車でも事足りる様な平和な世界に住んでいた様だな」

 

「・・閣下、こちらはロウリア降伏後にそのドイツ海軍がロウリア海軍港湾へ入港した時の写真です」

 

その写真にはドイッチュラント級装甲艦が写っていた

 

「こっちは我が軍の重巡から軽巡クラスと同じくらいか、ドイツという国・・・ますます分からんな・・・陸上戦力は兎も角 、海軍の数はまだ不明だが油断しない方が良いな。

やはりこの国も我が国と同じ転移国家なのだろう、ドイツ・・決して侮ってはならん国だな、このまま放っておけば我が帝国の世界制覇に支障が出るかも知れん」

 

情報局ではドイツを最重要監視項目へ入れた、それは神聖ミリシアル帝国とほぼ同レベルの位置付けであった

 

因みにドイツの国家保安部第六局(国外諜報)も、U-ボートを用いて近くはパーパルディア、ムー、ミリシアル、果てはレイフォルへ諜報員を送り込んでいた

 

◇◆◇ドイツ ベルリン◇◆◇

 

ベルリンの街中をとある国の外交団を乗せた車が走っていた

 

「この国の国力には目を見張るものがあります」

 

搭乗していたのはアルタラス王国 王女であり外交官であるルミエスだ、

アルタラス王国とは転移してから割と早い時期に接触していたがロウリアとの戦争で一時期距離を置いていたのだ。

 

彼女の護衛を任された上級騎士リルセイドも彼女の言葉に頷く

 

「全くです、この国はもしかしたらパーパルディアよりも強いかもしれません」

 

「そうかもしれません、それと先程閲兵式で見たドイツ軍の装備は凄かったです」

 

ルミエスは先程見た閲兵式を思い出した、あの様な武器があればパーパルディアにも対抗出来るだろう

 

「えぇ、これを期にドイツに兵器の売買を交渉したらどうでしょう」

 

 

その後彼女らは総統官邸でヒトラーと会談を行った、その事は翌日新聞で大々的に取り上げたという。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 




書籍版四巻おおかた読んだ感想

アデムの経歴割とエグい


第八帝国「前の世界ではこの程度の戦車でも事足りる様な平和な世界に住んでいた様だな」

史実ではこれから馬鹿みたいに進化するんだよなぁ


ムーの腕時計

書籍版で籠手みたいな腕時計とあったからピップボーイみたいなやつなんですかね?
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