大ドイツ国召喚   作:イブ_ib

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間章−世界の動き②

中央暦1639年9月◇日

 

国家保安本部第六局 某部

 

タイプライターの音が鳴り響く中

ひとりの親衛隊の制服を着た男が、中佐の階級章を付けた男に話しかける

 

「中佐、レイフォルを調査していた西部諜報員から報告が入りました。」

 

「読め」

 

「諜報員によると、第二文明圏列強のレイフォル艦隊はグラ・バルカス帝国戦艦と交戦し壊滅、その後首都レイフォリアはグラ・バルカス帝国戦艦の艦砲射撃により崩壊、その時にレイフォル皇帝は死亡、レイフォル軍部は無条件降伏をした模様、その後グラ・バルカス帝国はレイフォルを植民地化したようです」

 

「ふむ、成る程な 、前に送られた情報を見るにレイフォルは前世界の18世紀程度の戦列艦が主流だと聞いたな、レイフォル艦隊と我が軍が戦争になった時も似た様な結果になると分析されてるがどうだ?」

 

「はっ、仰る通り我がドイツ艦隊とレイフォル海軍が交戦したとして、結果は

我が軍の艦砲により長距離から一方的に殲滅出来ると分析されてます」

 

コンコン

 

「入れ」

 

「お話中申し訳ありません、たった今諜報員が持ち帰って来たフィルムの現像が終わりました」

 

 

「解った、そこに置いておけ」

 

「はッ!ハイルヒトラー!」

 

「ハイルヒトラー」

 

 

 

「どれ、諜報員が持ち帰った写真とやらを見てみようか」

 

レイフォルから撮られた沖に浮かぶGAが写っていた

 

「・・これは、なかなかでかい戦艦ですね・・」

 

「ほぅ・・こいつ、シャルンホルスト級よりでかくないか?砲も我が軍のよりもでかい」

 

「幅は40メートル、全長は260メートル程であったとの報告です」

 

「それは・・・これが敵対するとしたらとてつもない脅威だな」

 

 

「次は・・これは戦闘機ですね」

 

今度はアンタレス型艦上戦闘機が写った写真を取り出す

 

「これはレイフォルが降伏した後グラ・バルカス帝国飛行場で撮ったものだそうです」

 

 

「こうしてみると戦艦と言い、戦闘機と言い我が国の技術と近いな、グラ・バルカスも我が国と同じ転移国家である可能性が限りなく近くなったな」

 

「残念ながら陸軍戦力は未だ不明ですが、決して油断出来る相手では無いのは確かです」

 

 

その後、グラ・バルカス帝国の情報が効いたのかどうか定かでは無いが、

凍結されたZ計画が再始動され、建造途中で放置されていたH級(1939年型)戦艦のHとJの建造が再開され、同時にK、M、の2隻の戦艦も建造が開始された、他にもパーパルディアやムー、ミリシアルの空母を見て、グラーフ・ツェペリンの同型艦ペーター・シュトラッサーの建造、H級戦艦のNを空母として建造する事となった

 

◇◆◇◆数日後◆◇◆◇

 

コンコンコン!

 

「やかましい! 入れ!」

 

「失礼します!」

 

「なんだ、うるさいぞ」

 

「申し訳ありません中佐、実はミリシアルにいる諜報員からこれからの戦略に関わる大事な情報を手に入れたんです」

 

「ほぅ、読んでみろ」

 

「はっ、どうやらこの世界には魚雷や潜水艦という概念が存在しない様なのです」

 

 

「成る程、確かにそれはかなり重大な情報だな、我が軍のこれからの戦略にも大いに関係するだろう」

 

 

 

この世界に魚雷や潜水艦という概念が存在しない、その報告を受けた上層部は

カールデーニッツが進言した潜水艦300隻計画を実行に向けて動き出した、現在資材の大半を戦艦と空母に費やしているが、この2年間の間に150隻の潜水艦を竣工させる計画だという。

 

 

◇◆◇◆◇◆

中央暦1639年9月△日

 

アルタラス王国経由で国交を結んだ島国のフェン王国から使者がやって来た、

どうやら彼の国では5年に1度『軍祭』というものを開催するらしく、ロウリア王国を降し、実質ロデニウス大陸の覇者となったドイツを招待しに来たのだ、それを聞いたドイツも周辺国との顔合わせや海軍の威力を見せる為参加する旨を伝えた

 

◆◇◆◇◆◇

中央暦1639年9月(´∀`)日

 

パーパルディア皇国 第3外務局窓口

 

そこでドイツ外交団は能面ヅラで立っていた

(若干般若顔の人もいる)

 

「我々はあとどのくらい待てばよろしいのか?それを教えていただきたい」

 

「しばらくお待ちください、順番に手続きを行っているので・・・、しかし、貴方達の要求内容はかなり無謀な・・・非常に失礼な事が記載されてますので・・・」

 

「どこが無謀で失礼な事なんでしょうか?」

 

 

「貴方がたは・・・もしもパーパルディアの民が、あなた方の国の中で罪を犯したとして治外法権は認めないと言ってらっしゃるので・・・」

 

 

「それが?当たり前の事ではありませんか」

 

「我が国は列強ですよ?」

 

「は?それが何か?」

 

 

「貴方の国は出来たばかりですか?文明圏以外の国とはいえ、国際常識を知らないにも程がある」

 

窓口勤務員の話は続く

 

「いいですか?今、世界において治外法権を認めないことを我々が了承している国は、4カ国のみです、つまり列強国のみなのです、列強国でない まして文明圏にも属してない、国際常識すら理解してない貴方の国が治外法権は認めない列強と同等に扱えなど言っている・・・

課長はあと2週間くらいに空きますので

あと2週間待ってください・・ただ私としてはこれはかなり不遜と言わざるを得ません」

 

パーパルディアの物言いは外交団をイラつかせるには十分過ぎるものであった、

外交団は帰国後第六局に報告し、パーパルディア皇国の所に

『文明未成熟国家』と判子が押された。

 

 

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