フェン王国には魔法が無い、それ故に
魔力通信が使えない、その為的確な指示が素早く適切に伝えられない為連携に支障が生じる、 フェン王国がドイツと国交を結んで真っ先に輸入したのは無線機であった、本当であれば全艦に積みたいのだが金銭的な問題で主力艦数隻と通信用に決められた一隻に積まれただけであった
中央暦1639年9月25日 昼頃
フェン王国水軍基地 通信室
「・・未だ西側艦隊からの定時連絡が来ていません」
「先程パーパルディアの飛竜が飛んで来たのも西側からだったな・・・まさか」
通信室は言い知れぬ恐怖に包まれる
「これは想像、あくまで想像だが、
パーパルディアの艦隊が我が国に向かって来ているという事も考えられないか?」
「想像じゃねぇ!完全にパーパルディアだろ、早く上に知らせろ!」
◆◇◆フェン王国 アマノキ◇◆◇
「どうしたのかな?」
何やらアマノキのフェン王国兵が騒がしい、するとフェン王国の将校がグナイゼナウにやって来た、なんでもパーパルディア監察軍が攻めて来た為避難してほしいとの事だそうだ
「成る程、そのパーパルディア監察軍とやらは西側から攻めて来ているんですな」
「はい、ただ今各国武官に直ちにアマノキから離れるよう呼びかけております、貴方方も早くお逃げください」
「念の為お聞きしますが、先程我が艦を攻撃した飛竜も、そのパーパルディア監察軍所属のものなんですね?」
「ええ、その通りです」
「そうですか ありがとうございます、
・・・よし、総員撤収の準備をしろと報告してくれ」
アマノキの港から出て行くグナイゼナウを剣王シハンは眺めていた
従者はシハンに問いかける
「ドイツ軍の方々に支援を頼めばよろしかったのではないのですか?」
「戯け、ドイツとは国交こそ結んでいるが安全保障条約を結んでおらんのだ、パーパルディアと戦ってくださいなんて言える訳なかろう」
今回の軍祭で安全保障条約を結ぼうと思っていたシハンは溜息まじりに叱った。
◇◆◇◆◇◆
夕方 フェン王国 西側海域
そこにはグナイゼナウがパーパルディア監察軍を待ち構えているかのように佇んでいた
「さて、今回の騒動に全く関係のない我が国を巻き込んだ代償を払って貰おうか」
「しかし・・・中佐、そんな事をすればパーパルディアとの関係が危なくなるのでは・・?」
「何を言っている、敵艦隊を殲滅すれば報告も出来ぬだろう」
「は、はぁ・・」
(いや、まぁそりゃそうだけど・・)
なんとこのハラルト中佐は先の戦いでドイッチュラント級がロウリア海軍を壊滅させたのを真似しようというのだ
◆◇◆◇◆◇
フェン王国水軍を打ち破った提督ポクトアールは、フェン王国から西に約100キロメートルの海上で東の水平線を睨んでいた
「?!」
水平線から何かが見え、彼は望遠鏡を構える、同時に見張り員が声を上げる
「艦影と思われるもの発見‼︎・・・不明艦発砲!?」
こちらに対し横向きになっている不明艦がいきなり発砲して来た
ーードォォオオンン・・・ーー
ポクトアールが乗っている戦列艦から直ぐ隣の50門級戦列艦『パオス』が突如大きな水飛沫と共に瓦礫や人肉を撒き散らして沈んで行く
「?!・・戦列艦『パオス』沈んでいきます!!」
「!?一体何処の船だ!!・・総員!戦闘配備!」
ポクトアールは急いで魔信に叫ぶが
その間にも不明艦から熾烈な砲撃がお見舞いされる
80門級戦列艦に被弾し、中の魔導弾に誘爆し木っ端微塵に弾け飛ぶ
「戦列艦『ガリアス』消滅!!」
見張り員が泣きそうな声で報告する
「あの船は一体何なのだ! フェン王国の物か?!いや、そんな訳ない・・・」
ふとポクトアールはアマノキを攻撃すると報告を受けてから連絡が無い飛竜隊を思い出した、情報によれば軍祭にはドイツがいるらしい、そしてそのドイツはロウリアとの戦いにおいてロウリア海軍を壊滅に追い込んだと言う、最初それを聞いた時、蛮族の戦いに一切興味を持たなかったが、もし今攻撃しているのがそのドイツだとしたら・・・
「嫌な予感がする・・・通信兵!この事を本国に連絡しろ!敵は恐らくドイツだと!至急・・・」
しかし不幸な事に通信をされることはなかった、ポクトアールの乗っていた旗艦の戦列艦が被弾し、数分と経たないうちに海の底に消えた
「旗艦が・・・!!」
「作戦は中止だ!!逃げろ!」
残された戦列艦は急いで引き返して行く
しかしハラルトはそれを許さなかった
「逃げるつもりか!まだ代償は払い切ってもらってないぞ!」
旋回して船の横っ腹が丸見えの『マミズ』に砲弾が叩き込まれ爆発を起こす
ロウリア海軍は4400隻に対し、パーパルディア監察軍はたったの22隻だ、
パーパルディア監察軍はわずか十数分で文字通り消滅した。
◇◆◇◆◇
中央暦1639年9月28日
パーパルディア皇国 第3外務局
局長カイオスは懲罰的攻撃を行う為フェンに向かった監察軍艦隊が突如消息を絶ったという報告を聞いて頭を悩ませていた、フェン王国水軍を一方的に撃破したという連絡を最後にそれっきりなのだ
「あそこの海域は当時天気は荒れていなかったし海流も穏やかだった筈だが・・・調査船を派遣するか・・・」
第3外務局は何が起こったのか情報収集を開始する
◇◆◇◆◇◆◇
「申し訳ございませんが、本日は課長と会う事は出来ません」
ドイツ外交官は、約束したパーパルディア外務局課長との会議の為出向いたが、
窓口で再度足止めを受けていた
「何故です?約束したではないですか?」
(蛮族は約束も守れないのか)と腹を立てながら外交官は問う
「ちょっと込み入った事情が発生いたしまして、文明圏外の新興国と会議している状況ではないのです、予定は未定です。また一ヶ月以上後に連絡をください」
結局外交官は帰っていった
◇◆◇◆◇◆
中央暦1639年10月凸日
トーパ王国首都ベルンゲン 近くの港
そこでドイツから購入した軽榴弾砲の積み下ろしが行われていた、その軽榴弾砲の金額が書いてある紙を見ながら国王ラドスは頭を抱えて溜息をつく
「いくら魔王軍に備えるといえど、この様な高いものをいくつも買い付けるのは・・・」
ラドスはそう言いながらもいつ復活するかもわからない魔王の為にドイツから軍事顧問を頼む様に指示した
◆◇◆◇◆◇◆
第3外務局が大騒ぎしていた頃、同じく第1外務局も混乱の極みにあった
第二文明圏に二つ存在する列強国の一つであるレイフォルが、正体不明の国グラ・バルカス帝国に攻め滅ぼされた事にある
国力ではパーパルディアの方が上だが
海軍では皇国と匹敵しているレイフォルがあっという間に全滅したという報告は信じられなかった
しかもグラ・バルカス帝国の『グレード・アトラスター』という巨大戦艦に飛竜の波状攻撃を防がれ、艦隊を殲滅され、さらに首都レイフォリアを灰燼に帰されたという。
その話を聞いた直後、第1外務局局長エルトの脳裏を嫌な予感がよぎった、第3外務局所属の監察軍がフェン王国に懲罰的攻撃に向かっていた途中で消息を絶った話を聞いている
もし消息を絶った理由が事故などではなく、グラ・バスカル帝国と交戦した結果だとしたら・・・
エルトは身震いし、外務局職員に叫ぶ様な声で指示する
「グラ・バルカス帝国についてとにかく情報を集めなさい‼︎ 外務局だけでなく、情報局、国家戦略局、軍、全ての機関の垣根を越えて調査に当たるのです‼︎」
なんか外交シーンは書く気が湧かないなぁ、早くグラ・バスカル帝都に爆撃して 攻防戦を展開したい
アハトアハトやマルダー2でグ帝戦車をブチ抜きたい