大ドイツ国召喚   作:イブ_ib

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王都爆撃

中央歴1639年4月12日

 

ロウリア王国東方征伐軍先遣隊による攻撃を受け、クワ・トイネ公国 ギムの町が陥落、ギムの住民は100人を残して全員虐殺される、この事についてドイツでは

「ギムの町事件」と名付け、ロウリア王国を大々的に非難した、国内では「ロウリア許すまじ」という考えが民衆の中に広まり、遂にクワ・トイネ公国に派兵する事が決まった

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

4月20日 クワ・トイネ領

 

クワ・トイネ公国 ロウリア王国 国境沿いに作られていたアウトバーンを滑走路とした即席で作られた飛行場から何機ものbf109とHe111が離陸していく

 

数時間前、観戦武官としてやってきたマイハーク防衛騎士団長のイーネはドイツ空軍の指揮官から作戦の内容を聞いていた

 

「作戦はこうです、今頃ギムの町では勝利に浮かれたロウリア兵共が宴を催しているでしょう、その真上を我々空軍が通り、ロウリア王国の首都ジン・ハークへ攻撃するのです。」

 

その事を聞いたイーネは俄かには信じられない顔をする

 

「ロウリア王国の首都であるジン・ハークへ攻撃?その様な事が可能なのか?」

 

王都ジン・ハーク上空には防衛隊のワイバーンがいる、それもかなりの手練れだろう、その様な所にわざわざ行くなんて死にに行く様なものである

 

「大丈夫です、我が軍には一切の被害は出ません、これは断言できます」

 

 

指揮官はそう言い放ったが、イーネが聞いた情報によれば、ドイツ軍の飛竜は

我が軍の飛竜と同等、もしくはそれ以下と言う情報を聞いた事がある、その為イーネは死を覚悟し始めた

 

 

イーネはHe111へ乗り込み、攻撃の様子を観戦する、エンジンが始動し、機内が爆音に包まれる

 

「!?!」

 

イーネは堪らず耳を塞ぐ、その後すぐに僅かな浮遊感を感じ、窓を覗く

 

「・・・なんだ! 凄いなこれは!」

 

飛竜ではありえない勢いで速度と高度を上げていった

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

それからどのくらい経っただろうか

相変わらず飛竜では簡単に追いつけないであろう高度と速度でジン・ハークへ向かっている、すると同機に乗っていた前線指揮官が話しかけていた

 

「イーネ殿、そろそろギムの町上空辺りでしょう、ご覧になってはどうか?」

 

イーネは窓からギムの町を覗き込む

 

町は破壊されており、未だあちこちから煙が上がっている、恐らくあの憎きロウリア王国軍もあの中にいて、こちらの飛竜を見て目を白黒させているだろうと思うと少しだけ愉快な気持ちになっていた、高度5000mを保ってる為ロウリア王国軍のワイバーンが上がっている様子が見えるが、息も絶え絶えで上がるのが精一杯なのが見て取れる。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

同時刻 ギム

 

上空には不気味な唸り声をあげて悠々と飛ぶ15匹の飛竜、ロウリア兵達はそれを見て目を白黒させていた、東方征伐軍本陣は蜂の巣を叩いた様な騒ぎとなっていた

 

 

「ワイバーンを飛ばせ! あいつらを叩き落とせ!」

 

「ダメです!はるか上を飛んでいて追いつけません!」

 

「くそ!奴ら早すぎる!」

 

悲痛な竜騎兵の叫びにそれを聞いていた

通信兵にも汗が垂れる

 

 

その事は将軍パンドール、副将アデムにも報告される

 

「なに!ワイバーン隊が追いつけない!?」

 

「この戯けが!貴様らはなにをやっている!」

 

手も足も出ない現状に2人の苛立ちが募る

 

すると又通信兵が飛び込んで来た

 

「報告します!国籍不明の飛竜はギムを通過!何もせずにギムを通過しました!」

 

 

「まさか・・・奴らの狙いはビーズルか!」

 

「しかし、飛竜だけでは地上施設には大したダメージは与えらないのでは?」

 

 

「うむ、確かにそうだ・・・しかし、あれ程大きな飛竜であれば、もしかしたら投石が出来る様になっているのかもしれん」

 

「左様でございますか、しかしビーズル程の都市が投石ぐらいでダメージを受けるとも思いませんが・・・」

 

「それが謎なのだ・・・

よし!すぐにビーズルへこの事を伝えよ!迎撃させるのだ!」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

「そろそろジン・ハークが見えて来る頃だと思います」

 

前線指揮官に言われ、イーネは攻撃はまだかまだかと外を覗いていた

 

 

「見えました、あれがジン・ハークです」

 

 

「ほぅ、あれがか」

 

下の方をよく見るとロウリア王国の飛竜が、こちらに向かって来るがやはり上がるのが精一杯といった感じだ

 

すると、バクゲキキと言われた飛竜の腹から、黒い塊が数個バラバラと落ちて行く、それも周りの機体も一緒に落として行く

 

 

(何だあれは? まさかここで糞をしたわけでもあるまい・・・)

 

と思っていると、下の方から煙が上がる

 

 

ヒューーー・・・ドドドド・・・

 

(まさか、さっきのアレが・・・)

 

しばらくすると又旋回し、爆弾を落とす

 

その様な事を十数分繰り返し帰投した、

 

 

帰りの中イーネは頭の中を整理出来ずにいた、敵のワイバーンを寄せ付けず敵の首都を攻撃する、それも味方の被害はゼロで

 

(この様な事を報告しても、信じてはもらえないだろうな・・・)

 

◇◆◇◆夜◇◆◇◆

ロウリア王国 王都 ジン・ハーク

 

ハーク城で今、緊急会議が行われていた

 

パタジンが険しい顔で口を開く

 

「皆の衆、緊急会議に集まって頂き感謝致す、我が軍は初戦でクワ・トイネ公国の国境の町ギムを占領し、25日には軍船4400隻を経済都市マイハークに差し向ける準備をしていた、その矢先だ」

 

パタジンは息を整えてまた話し出す

 

「今日の夕方頃、クワ・トイネ方面から

国籍不明の飛竜がやって来てこのジン・ハークの居住区を中心とした所を攻撃した、奴らは見たことも無い兵器を使い、

居住区を吹き飛ばし、火の海へと変えた」

 

ドイツ軍の行った爆撃からの焼夷弾の空襲は成功し、居住区は未だ火の海となっていた

 

「それどころか敵の爆裂魔法の所為で三重城壁のうちの内側30m城壁が一部崩壊してしまうという被害が出た・・・」

 

「何という事だ・・・」

 

「・・・そんな事が・・・」

 

聞いていた面々も悲痛な面持ちである

 

「しかし、先程も行った様に軍船4400隻を経済都市マイハークへ向かわせる予定だ、必ずロウリア王国を舐めてかかるとどの様な目に合うか、分からせるつもりだ!」

 

会議はこの様にして締めくくられた

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

クワ・トイネ沖

 

丁度ロウリア王国の王都北の港とマイハーク港との間、其処の海域にモーニングスターの鉄球の様なものが何十個と浮かべられていた




遂にグ帝の戦車がわかりましたね、初期のドイツ戦車なら苦戦ワンちゃんあるかもだけど、3号4号長身砲になれば一方的になるかな?
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