大ドイツ国召喚   作:イブ_ib

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魔王

「一体何が起きた?」

 

ロンメルは外で騒ぎが起きていた為、

部下に確認するように命じる。

 

「は、先程上空を試験飛行していた戦闘機中隊が詳細不明の飛行生物と交戦したと、先程無線で報告がありました。」

 

 

「この世界の生物なら、貴方方の方が詳しい者がいるのでは無いでしょうか?

出来る事なら一緒に来てもらって確認してもらいたいのですが」

 

「それなら私が行きましょう」

 

 

ロンメルはモアと一緒に飛行生物が落ちた場所に向かった。

 

◆◇◆◇

 

マラストラスの死体は機関銃で穴だらけになった上に、落ちて骨が砕けた為最早原型を留めていなかった。

 

「こいつは・・・」

 

モアは目の前に転がっている真っ黒い肉塊にたじろぐ。

 

「コイツが何かわかりますか?」

 

「コイツは・・・恐らく・・マラストラスでしょうか・・・」

 

木の棒で背中の根本に僅かながらに残っていた真っ黒い烏のような羽を突きながらそう言った。

 

「マラストラス?」

 

 

「ええ、マラストラスは魔王の側近で空を飛んで強大な魔法で攻撃してくる魔物です。コイツのせいで死んだ騎士は100人は超えるでしょう」

 

ドイツ軍将兵は驚いた様にお互いの顔を見た、まさかそこまでの大物を狩っていたとは思わなかったからだ。

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

《Panzer vor!》

 

ロンメルが無線に向けてそう言うと、

偵察によって得られた魔王軍の本陣があるであろう場所に向けて装甲師団が進軍を始めた。

 

 

◆◇◆◇◆

 

「魔王様、マラストラスが討ち取られ遂に奴等はこちらに向けて攻めて来ています!」

 

レッドオーガは悲鳴に近い声でノスグーラに報告する。

 

「なっ! 下種どもめぇ!!!」

 

ノスグーラは怒りに震えながらもレッドオーガと、ブルーオーガに命令する。

 

 

「ブルーオーガ、レッドオーガは両端から奴らを挟むようにして応戦しろ、我はカイザーゴーレムを召喚する」

 

 

「「はっ!」」

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

《前方11時と3時の方向より魔物を確認!》

 

「来たか」

 

 

ロンメルは双眼鏡にてその姿を確認する。それぞれ青い魔物と赤い魔物に率いられながら300のオークに2000のゴブリンがこちらに向かって走ってくる。

 

《各車 射撃開始!》

 

 

そう叫ぶと二号戦車の20ミリ機関砲や38tの37ミリ砲が火を噴く。

 

雨霰のように飛んでくる砲弾にゴブリン、オークは為すすべなく吹き飛ばされてしまう。

 

 

「くそっ!!クソ!! 人間ごときがぁ!!!」

 

レッドオーガは巨大な得物を振りかざし

突っ込むが、37㎜砲が胴体に直撃しそのまま体が千切れた、こうなってしまってはいくら回復魔法をかけようと助からない。

 

 

「チクショオ・・・貴様ら人間ごときにぃいいいい!!!」

 

 

レッドオーガは怒りに身体が震えるが動く事もままならず、迫ってくる履帯の前に叫ぶことしかできなかった。

 

 

 

ゴリゴリゴリ・・・

 

 

 

生き物が履帯に踏み潰される音を聞いてII号戦車の乗員は良い気分はしなかった。

 

車長は覗き窓から外の様子を伺う。

 

「しかし、奴らいつになったら突撃を止めるんだ」

 

オーク、ゴブリンは一向に止まることなく突撃を行なっている、半分は倒したから一旦引いても良さそうなモノなのに。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

〈生と死の傍らで、誓いの詞を示す。

黙すなかれ、狂気に嗤え。胎動せよ、主を殺す者。万物の理はすでに暴かれた〉

 

「出でよ、カイザーゴーレム」

 

 

ーゴゴゴゴ・・・

 

雪原が割れ、その隙間の土が盛り上がり、岩の塊が首となる。

土はみるみるうちに人の形となり、ゆっくりと動き出した。

 

 

「な、なんだアレはぁ!!」

 

17メートルもある巨人兵にドイツ軍一同は肝を潰す。

ロンメルも驚愕し、双眼鏡を覗きながら叫ぶ。

 

 

「撃て撃て!!」

 

 

「頭だ!頭を狙え!!」

 

 

戦車は巨人に向かって撃ちまくるも、射撃手はパニックになり核には当たらず、手足に当たったとしても膨大な魔力で空いた穴が修復されてしまう。

 

 

《敵強力!後退する!》

 

遂には巨人を前に後退し始めた。

 

◇◆◇◆

 

「巨人がごっち"にぎでばずぅ!!!」

 

操縦手が泣きながら車長に叫ぶ。

 

「撃て撃て撃て撃て撃て!!!」

 

 

射撃手は機関砲を撃ち込むも二号戦車の機関砲などではゴーレムはビクともしない。

 

 

「いいぞカイザーゴーレム、このまま下種供を踏み潰せ」

 

ノスグーラは高らかに笑いながら命令する。

 

 

「うわっ!踏んで来た!」

 

 

先程の二号戦車がゴーレムに追いつかれ踏んで来た。

 

 

「ほぁあああ!!!」

 

車長もパニックの余り、奇声を発する。

 

車体が歪み、履帯がぶっ壊れる。

 

戦車兵達は最早これまで・・・と、覚悟を決めたその時であった。

 

◆◇◆◇◆◇

 

ゴーレムが暴れている時、上空ではスツーカ五機ほどが飛んでいた。

 

そしてそのスツーカには凶悪な37mm

機関砲を両翼に備えてあった。

 

「魔獣供め、なんか凄いものを出しおったか」

 

ルーデルがそう呟くとゆっくりとゴーレムに向くように操縦桿を操った。

 




作中ではゴーレムを「お台場のアイツ」と呼んでいましたね。

そう言えば最近事件で「お台場のアイツ」の事が話題になってましたね。
これだから連邦はだめだ。〔by ジオニスト〕
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