キールセキ駐屯地
ホウゴウ司令に部下が報告をしていた。
「被害報告!」
「うむ」
「今回の攻撃で滑走路に穴が空き、修理に1日要するとの事です。そして格納庫は7%が破壊されました。その他は皆住宅地に攻撃を行ったそうです。」
「非戦闘員への攻撃か・・・卑劣な奴等だ。」
「そして撃墜した爆撃機の残骸を手に入れる事が出来たのでこれは技研に渡しました。その他山脈内で無傷で残っていた敵戦車を鹵獲しました。後は残りの捕虜の処遇ですが・・・如何致しますか?」
「我が国は文明国だぞ?処刑などという蛮族紛いな事などせん!収容所へ送れ!」
「了解致しました」
◆◇◆◇◆
グラ・バルカス帝国
バルクルス基地
現在、基地で会議が行われていた。
この会議の主な内容はこれだ。
○どうやって空洞山脈を攻略するか
「諸君の考え、聞かせてもらいたい」
ガオグゲルは神妙な顔で話す。
「毒ガスを流せばよろしいのでは?!」
「そうしても罠は無くならないし、第1ガスが溜まってしまっては歩兵にも危険が及ぶだろう。」
「防毒面をつければよろしいのでは?」
「お前は8時間以上あの息苦しいお面を着け続ける事ができるのか?」
いつ敵が襲ってくるか警戒し、かつ罠にも気を配り、残留したガスを吸わぬ為に息苦しい防毒面を着けて8時間以上行軍する。
これ以上の地獄が何処にあろうか。
「では、火炎放射器で焼き払いながら進むというのは?兵も交代でトラックに載せながら進めばよろしいですし、何より防毒面を付けなくて済みます。」
「確かに悪くは無いが、酸欠が怖いな」
すると第三師団の参謀ロジェが発言した。
「恐らくですが、ムーの兵器の発展具合から未だ空中挺進という戦術が発明されていない可能性があります。」
「なるほど、空挺降下で直接キールセキを占領しようというのだね。それは良い案だ」
「この任務にはア・プチ空挺団がよろしいでしょう。彼らの練度はユグドでも目を見張る物がありましたから」
ロジェは、心の中で「彼らの素行の悪さも目を見張るものだけどな・・・」と付け加えた。ア・プチの悪名はイシュタムと並ぶほどであった。
◇◆◇◆◇◆
ムー国
マイカル港
現在マイカル港にドイツ軍が上陸を果たしていた。 やってきたのは第三SS装甲師団(通称髑髏師団)他に国防軍とロウリア方面軍を中心とした派遣軍が堂々とした様子で
マイカルの街を行進した。
マイカルの人々は彼らを旗を振って歓迎する。勿論旗はハーケンクロイツだ。
戦後連合諸国が見たら卒倒しそうな光景だろうが、ムー国民から見れば希望の友軍に違いなかった。
◇◆◇◆◇◆
中央暦1643年七月一日 午前10時
キールセキ上空
輸送機アルデバランが20機、200人の空挺兵を載せキールセキへ向かう。
空挺団団長のバルべはマイクを使い兵士達に向かって話しかける。
「皆さん!今作戦は我々空挺団の働きにかかっています!なので!!一番戦果を上げた隊にガオグゲル指令から極上のムー女が送られます!!皆さんのご健闘を祈ってますよぉ! 投下開始ぃ!!」
兵士達は順序良く、しかし手柄を上げるため我先にと機体から飛び降りていった。
イシュタム陸戦隊をア・プチ空挺団に変更しました。