我らの仕事は配管工   作:トマボ

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マスターとの合流の折に、やっと現場を知ることとなった配管工。

激おこのマスターにこれでもかと説教を食らっている最中、東側を担当していたゴリラから通信が入る。


『ウホッ!(こちらドンキー。現在敵と交戦中。至急応援を求む。)』


皆、といっても配管工のみ知るオールスターの面子のみであるが、それを密かに聞いた時、皆が一斉に疑問符を浮かべた。


ーーあの怪物ゴリラが救援を頼んだ?


配管工にのみ送るならまだしも、強い思念波を送ってきたことで皆に通じたことからも分かる通り、それほど焦っているらしいことは確かだ。

正座を崩したことを怒られながらも思考を回す。

◯ッド…は、特に反応無し。調きょ…もとい、手なづけることに忙しらしい。

だが、それでも様々なジャンルの媒体に出演しているあのハイスペックゴリラだぞ?
腕を回して某◯宝怪獣のごとく回転しながら空を飛ぶ怪物がいったい何に苦戦する?

それこそ、特殊な状況下でもなければ…


『ウホホッ!!!(町とバナナを襲っていた敵は倒した。が、コイツは俺には倒せない。ゲームが違う!!変わろうにも逃げられない!BOSS相手はこれだから……ちくしょう!早く来てくれ!もう抑えきれない!こいつは、こいつだけはアンタにしか!!!

…野郎、悪役らしく向こうにつきやがったんだ、◯ッパめ!!』








そんなゴリラからの通信を聞いた瞬間、誰かの意識が落ち、それと入れ替わるようにして、本物の配管工が顕現した。










ーーーー


はい、すんません。嘘予告的な奴です。

調子に乗ってました。

現実逃避気味に電車でポチポチ。











配管工はひたすら汚泥処理ぱーとごっ inオルレアン

 

 

なんとか合流したマスター達と情報交換(アイコンタクト)をして、分かったことが一つ。

 

まだそんなに焦ること無かった。

 

 

マスターにしかまだアイコンタクトだけでは伝わっていないので、ジャンヌさんやライダーの姐御、恩師マシュさんと身振り手振りで伝えようとしつつ、結局分かりづらい顔をされたので◯ノピオ先生に通訳をお願いした。

 

 

砦に篭っていた兵士の支援などをしつつ、ワイバーンや野盗、元兵士などを相手取りつつ野盗にならざるを得なかった心の荒れた敗残兵とも和解。

支援できる物資が少ないので森へ入って食料や薬草などを採集しつつ、生活の支援をサポート。

その間に、話を聞きつつ、サーヴァントの目撃情報やらを集め、カルデアで習ったというこの土地でも出来る農業知識を伝授。

 

森からの近い場所では何箇所かに穴を掘り、その木の根から染み出した水分によって地面の状況が変わり、少ない種から増やしていけるとかなんとか。

 

 

この時点でマスター凄くない?とか思ったけどとりあえず先ずは話を聞く。

 

 

 

リヨンの方角へ向かうとバーサクライダーと交戦し、ワイバーンを生み出す黒い竜、ファブニールを倒すことのできるドラゴンスレイヤーがいるとの情報を入手。

 

スピードが出せないのでワイバーンを相手取りつつ空を飛んでゆっくり移動していたところで、先程の大乱闘、と。

 

 

 

そして、そこまで聞いて思いつく。

 

 

 

おやおや?これは、土下座案件なのでは?、と。

 

 

地下で画策してるうちに大分マスター達苦労してたねコレ。

 

 

そして、マスター達気合い入れ直してるけど◯ッドさんが既にやらかしてくれたことを伝えなきゃならないなコレ。

 

 

 

うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ホッホウ〜……」

 

 

梟の様な声を上げながら、申し訳なさから土下座した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________

 

 

 

 

 

配管工と合流した面々。

 

 

『ははは。立香君も無事合流できたってことであんまり怒らないでくれるかな?』

 

 

『〜〜〜〜〜〜!〜〜〜〜〜〜!!』

 

 

『所長がこの通りだからさ。君まで怒ってたら話が進みそうにないからね。』

 

 

ロマ二から通信越しの苦笑と、所長からのもはや言葉になっていない説教が飛ぶ。どうやら可聴域を超えてしまったようだ。

 

「あはは…大丈夫です。ドクター。確かに心配はしましたけど、むしろ彼らしいですからね。それに、なんか反省してくれているみたいですし。」

 

 

それに対して笑って返す藤丸。彼は文句の一つくらいは言って良い立場だが、怒りはしない。配管工が配管工として仕事をしてきたであろうことは分かっているから。

 

ですよね?とでも言いたげに無邪気な笑顔を向けられて、土下座から顔を上げていた配管工は、マスターの優しさやら尊さに涙目になった。

 

そして落ち着い後、キノコヘッドのカルデアの食糧事情を支える我等の◯ノピオ先生の通訳を交えつつ、状況を把握する。

 

 

マスター達が元々向かっていたリヨンの方向、東側へも味方が向かっていること。

 

ファブニールは問題ないこと。

 

東側へ向かった敵のサーヴァント、マスター達が一度交戦しかけて撤退したライダーを除くバーサクサーヴァント達とは少なくとも1回以上交戦しており尚且つ敗北はしていないこと。

 

恐らくだがリヨンのサーヴァントも無事であることなどである。

 

 

 

色々とツッコミどころが多い話ではあったが、息もつけない状況ではないことが分かり少しだけ気を落ち着ける。

 

 

その間マスターからの魔力支援により召喚した自動操縦の洗浄用ロボットを履い回しながら、配管工も思考する。

 

聖杯の持ち主であろうもう1人のジャンヌダルクに挑む為、戦力を増強するための話し合いを始めるために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________

 

 

今回の敵のBOSSマークは常にオルレアンにあった。

 

 

つまりは自らは動く必要もないぐらいにこの特異点を滅ぼすのは容易なことであるということだ。

 

ファブニールを抑えられてからは誰かの支援なのか敵の表示が分かりづらいために動きがわからない。

 

おのれ、ジャンヌダルク。厄介な相手となりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___一方その頃、◯ッドさんはというと、

 

 

 

「ちくしょう!なんなのよアンタは!?助けてジル!目を覚ましてよ!」

 

 

と、涙目で喚く竜に乗っていた魔女をガン無視しながらファブニールと翠の龍の頭を撫でていた。

 

 

途中、攻撃をしようとする度に翠の龍と、聖杯の力をデバフ打ち消しのかいふくのくすりによって切られ、完全に主人を変えたファブニールに威嚇される。

逃げようとしたものの、同様に尻尾で遮られ、

 

「この匹夫めがあああああああ!!!!!?」

 

と、ワイバーンに乗ってやってきたジルドレェ元大元帥も一瞬でのされて気絶させられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





やべえ…どうやってまとめんのコレ。


………よし。パスるか!(怒られること確定

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