人類史は既に焼却された。だから、この特異点にも生き残りはいない。
確実に、生存者はいない。助けるべき相手はおらず、ここに留まる理由はカケラもない。
マップに写っているもう1人のアイコンは、協力者であるキャスターというクラスの英霊であり、現状で戦力となるのはマスターの背後に控える2名のうち盾を構えた少女と件のキャスターだけであるらしい。
既に倒し、リポップするためのクールタイムに入っている敵が再度襲いくる可能性を考えれば、すぐにでもBOSSマークの浮き上がっている洞窟に向かうべきであろうということ。
それは、マスターとのアイコンタクトで大半が伝わってきた。
かの友情破壊ゲーと称されることもある、あの超人気作のストーリーでは、基本キャラ達は喋らない。
喋らずとも、頷きあうのみで、彼らは仲間を救わんと、共に敵に立ち向かっていく。
だから、我らが配管工の象徴たる◯リオさんボディであるこの身体にとって、アイコンタクトで全て伝わるなんてことは必須技能であり、朝飯前である。
それに、視界の端に、タイマー表示が出てきているので、時間制限付きの任務であるらしい。
コンティニューコインは集まって無い。無情にも残高はゼロであり、しかもキノコすら食べていないため、残機も無い。
そんな心もとない状況で、しかもスキルや必殺技、ここでは宝具と呼称する切り札を使う為にはマスターから魔力を借りなければならないらしい。
現界のサポートであるカルデアという組織は状況が良くないらしく、無尽蔵に作業を開始する訳にはいかないようだ。
だが、今やることは決まっている。先ずは消火活動だ。
え?集まってきてる骨の処理とか、早よサーヴァント倒しに迎えって?
いや、だって前にいるじゃん。
雑魚なんて炎と一緒に消し飛ばすから問題無いし。
それに…だ。
良き景色だったであろう街並みを崩したあげく、我が物顔でメラメラと燃え盛りやがって。
作る側の気持ちにもなってみろってんだ。同じところを何度も何度も整備するのは決して楽な事じゃあないんだぜ?
そして、マスターの密かな願い。
目を背けたくとも出来ない、この最低な景色をどうにかしたいと思ったその優しさ。
確かに我らが、受け取った。
◯リオさんと我ら配管工一同の怒りの放水を食らわせてやらぁ!!!
うぉのののれえええええ、◯ッパァァァァァァ!!!いつもいつもアチィんじゃぼけええええええええ!!!?
リモコンを振るうハードになってからの◯リオさんの基本装備であるハイドロポンプ(仮)の放水口を構え、飛び上がると同時に勢いよく噴射させる。
マップを拡大させてみると大きな川があるが、この近くに水辺は確認出来ない。そこら辺の建物は瓦礫とかしているため、水の補給は難しいだろう。
普段はゲージが溜まれば勝手に装填されるのだが、ナリがサーヴァントとしているためか、動き回っても普段の半分程しか貯まらない。
ゲージによっても貯まりはするが、効率は悪い感じだ。
だから、今回は自前の魔力を使う。多少HPバーにも減少が見られるが、さほど問題は無かろう。
いくら辛かろうとも、キノコを食べるまでの辛抱なのだから。
スマッシュ技においても基本パワー寄りな◯リオボディに、腕っ節自慢の配管工達の意識は割とマッチしていたのか、
先を急がんとする所長やキャスターの心配をよそに、極太のビームの如く大量に撒かれた水によって、見渡す限りの辺り一面の炎はものの数分で消し飛ばされていた。
短かwww
はい、さーせん。気が向いたら続きもうちょい頑張ります