なのはとか考えてます。詳しくはあとがきで。
「お兄ちゃん」
声に振り返ると、人影があった。2m近い長身の影に寄り添うように小さな、2mの大男のそばにあっては余計に小さく見える2つの影。
雲が切れ月光に影が照らされる。
長身の陰は身長の割には細身で、しかし華奢などではなくしっかりと筋肉がついている。肉付きまではっきりわかる理由、彼が上半身に何も身に付けていないからに他ならない。鍛え抜かれた肉体を誇示するかのように。
それで居て下半身は幅の広い袴で覆われている。
彼を従えるように立つ2つの影はどちらも美しい銀色の長髪をなびかせている。
片や、北欧の北国の防寒具を思わせる服装の少女。
片や、豪華絢爛を絵に描いたような和服を着込む少女。
「やっちゃえ、セイバー!!」
防寒着の少女が叫ぶと、豪華絢爛の少女が頷く。
「うむ。ゆけ、しちりん!」
その言葉に反応し、しちりんと呼ばれた大男が前傾姿勢をとる
「あぁ、任せろとが」「ちぇりお!」「面?!」
豪華和服の少女が前傾によって手の届く高さにきた男の顔面を拳で殴った。
「いきなり真名を暴露するやつがあるかー!」
「セイバー?」
そこにきてようやく、セイバーが口を開いた。
「セイバーと言いましたか? あいにくとそのブラフは不発です。私こそが剣の英霊として召喚されたサーヴァント・セイバーに他ならないのですから」
セイバーがジリと間合いをつめる。その瞬間には先ほどまで阿呆なやり取りをしていた男女は表情を引き締め、男はセイバーを正面に捉え、少女は後方に下がる。
「ふーん・・・セイバーねぇ? 剣はどこにおいてきたのかしら?」
防寒着の少女が余裕の笑みを崩さずにセイバーをみる。
「おのが剣を隠す、セイバーにあるまじき誇りなき行為だという指摘は甘んじて受けましょう。ですがこの手には間違いなく私の剣が握られている。あなたこそ剣をいえ、武具を身に着けているようには見えませんが」
セイバーの問いに答えたのは絢爛和服の少女だった。
「そうみえるか? ならばわたしも奇策をめぐらせた甲斐があるというものよ。おぬしには見えんだろうが、わたしは常に宝具を携帯しており、隠してもおらん」
その返答にセイバーは眉をひそめる。
「あなたがサーヴァントなのですか? では彼は・・・?」
「俺か、俺は虚刀流七」「ちぇりおー!」「DIE?」
こんどはドロップキックが男の背中に突き刺さる。が、それなりの勢いだったにもかかわらず吹き飛んだのは少女のほうだった。地面に転がるもすぐに起き上がり男に詰め寄る少女。
「自分から真名開放する宝具がどこにおるかー!」
「そうか、名乗っちゃいけないのか」
いま、聖杯戦争のルールを理解したかのようにつぶやく男。しかしセイバーは他の単語に意識を引かれた。
「その男性が・・・宝具?」
「! ふ、ふん。それを見抜かれたところで私の奇策はそうそう破れはせんぞ」
脂汗を顔に浮かべながら早口にまくし立てる絢爛少女の様子から、口が滑ったことは想像に難くない。
「なにやってるのセイバー! その偽セイバーをとっととやっつけちゃって!」
「無論だ! 仕切りなおしだ、やれ! しちりん!」
「応!」
「くるぞセイバー!」
「シロウ、下がってください!」
セイバーを名乗る二組のサーヴァント。果たして、どちらがブラフをかけているのか、はたまた本当にどちらもセイバークラスなのか、あるいは・・・
奇妙、珍妙、摩訶不思議。ルールと次元を無視した異形の聖杯戦争の始まりである。
タイトルどおり、全員セイバーの聖杯戦争とかできないかなぁという妄想から産まれたネタ作品です。
セイバー:青セイバー(そのまま)
アーチャー:刀語 左右田右衛門左衛門(“アレ”は刀ですよ?)
ランサー(候補):BLEACH 斑目一角 (始解(の1形態)が槍だったので。他にしっくりランサーでセイバーなキャラが居ないか考え中)
ライダー:未定(竜巻斬艦刀(スパロボ)とかも考えたけど、誰がサーヴァントでどれが宝具なんだか(汗)素直に武将系ですかね?)
キャスター:魔法少女リリカルなのはシリーズ シグナム(魔法が使える『剣の騎士』)
アサシン:閃乱カグラシリーズ 斑鳩(忍ですよ? “燕”つながりでもある)
バーサーカー:刀語 とがめ(宝具は鑢七花。バーサーカーとイリヤの身長差てきなビジュアルで)
真アサシン:刀語 真庭鳳凰(忍ですよ? 宝具開放すると別人になるのは気にしない)
とか考えてました。
刀語にかたよってる? すいません、趣味です。
正直、決着まで書き上げられる気がしなかったので短編集の1つとして投稿しました。
もし、(居ないとは思うけどもしかしたら)このネタを使ってSSを書きたいという方いらっしゃったら、ご一報いただければと思います。
条件(応相談):サーヴァント変更可。ハーメルン内投稿でこちらの作品に言及していただく。他サイトでのUPもハーメルンへの言及をしていただく。
では、短編は連載作品の合間の息抜きに書くので次回作がいつになるかは私もわかりませんが、次回もよろしくお願いします。
※Fateとは限りません。