「そうか、司もあいつと遭遇したんだ」
「あぁ、全くもって全てが意味深な奴らだったぜ」
椎名と司が敵からの急襲を受けた翌日の教室にて、2人は今知るある程度の情報を話し合っていた。
敵が赤羽茜の屍を乗っ取ったエニー・アゼムとその子孫だと言うこと、狙いは椎名のパラディンモードと司のバロンだと言うこと。そして、最終的には人間を滅ぼそうとしていると言うこと………
しかし、それがわかるだけでエニー・アゼムが具体的にどうしたいのか理屈がイマイチピンときていないのは2人して同じであって………
「めざし、次の休日少し俺と付き合え…俺の親父なら何か知ってるはずだ」
「うん、わかった」
司の提案に賛同する椎名。戦うならやはり敵の情報は少しでも耳に入れておきたいのだろう。
次の休日、向かう先は赤羽一族が住まう屋敷だ。あそこにいくのは実に2年ぶりくらいだろう。そして、そんな2人の会話を裏でこっそりと聞いていた人物が2人ほどいて………
******
小刻みに揺れる。椎名と司は今尚急行している列車の中にいた。司の故郷に行くためだ。ここら一帯は界放市とは違い自然的で高いビルなどは一切存在しない。
そんな何もない情景を目に映しながら椎名は言った………
「……で、なんで真夏と雅治もいるんだよ……」
司と椎名の横には真夏と雅治がちゃっかり、そして堂々と着席しており………
「ちょいちょい、別にええやん!!…新しい敵が出たんやろ?」
「それだったらA事変の時に命張った僕達4人の出番だよね!!」
2人ともテンション高めな口調で誤魔化すように椎名にそう言った。
が、2人は巻き込みたくない椎名がそんな事を許せるわけもなく……
「ダメだ、2人は早く帰ってくれ」
「………椎名」
そうやってまた2人を、見知った仲間達を冷たい態度で突き放す。
当たり前だ。
今回もDr.Aと同じかそれ以上の危険性を秘めているのだ。
【二度も失ってたまるか】
椎名は心の中で強くそう想っている。
「別に構わんだろ、敵の情報を得るだけなんだからな……寧ろこいつらも知っていた方がいい」
「おっ!!話がわかるやないか朱雀!!…流石ツンデレ!!」
「……どこにもデレ要素はねぇ」
「よっ!!流石僕の友!!」
「調子に乗んな、関われとは言ってねぇぞ」
2人にフォローを入れるかのように司がそう言った。そう言われると案外2人がここに来るのは理にかなっていると言える。
なんとか一緒に居られると言う安心からか、妙なテンションで司を褒めちぎる真夏と雅治。だが、2人は飽くまでも普通の人間。対抗力があるわけではない。
そう言った意味では椎名の言葉もまた理にかなっていて…………
「…………」
「あ、おい椎名!!」
真夏と雅治を界放市に戻す事は出来ないと悟った椎名は無表情のまま席を立ち、別の席に移動してしまう。この行為には明らかな心の距離を感じるには余りにも十分過ぎて………
「今は放っとけ、気持ちの整理がつかないんだろ」
「司………」
椎名に付き添い、寄ろうとした雅治を司がそう言い制止させる。椎名自身もまだどう彼らと接していいのかわからなくなってきているのだろう。
何せ、自分は鬼のDNAが混ざった存在、エニーズなのだから…………
その悲しみに釘を打つように列車は音を立てて急行を続けた………
******
そして時は経ち、4人は赤羽一族の家に到着した。古びた神社のような見た目であり、玄関前には大人1人分程度の大きさのホウオウモンの石像が置かれている。
4人は既に司の家族、父の紅蓮、母の緋色、10歳年下の妹可憐と邂逅していた。
「椎名ちゃん久し振りだなぁ!!…俺の事覚えてる?…紅蓮のおじさんさ!!」
「うん、久しぶり」
「お、おぉ、なんか雰囲気変わったね……おおっと、横にいるのは友達かい?」
兎に角かわいい子が大好きな中年男紅蓮は久しぶりの椎名に突撃するが、変わり果てた椎名の態度と雰囲気を前に思わずたじろぐが、すぐ横にいた真夏を見るなり再びちょっかいをかける。
「朱雀の親父さんってこんなんやったんや………」
「紅蓮さんぶれないな………」
司とは似ても似つかない性格に軽く困惑する真夏。雅治は紅蓮の変わりようのない性格に呆れていた。
確かに自分の妻が目の前にいる時の態度とは到底思えない。
「しーなおひさ〜〜〜!!」
「おっ、可憐ちゃん久し振り」
司の妹可憐が椎名に話しかけてきた。会うのは実に2年ぶりか。あの時に沢山遊んだ記憶が椎名の頭をよぎる。
「みてみてランドセル〜〜!!」
「おぉ、似合ってるじゃん」
持ってきていた赤いランドセル姿を椎名に見せる可憐。まだ小学2年であるからか、やはりランドセルを着こなすと言うよりかは、ランドセルに着せられている感はどうも咎めないが、
椎名は腰を下ろし、可憐に目線を合わせた。
「可憐ちゃん、ちょっと大きくなったね……顔はまだ変わんないかな?」
「うん!!しーなも全然変わんないね!!」
「っ私も?………はは、そうか」
可憐に変わらないと言われた椎名は、少しだけ動揺するも、柔らかい笑顔を向けて、可憐の頭を軽く撫でてあげた。
多分変わったのは体の大きさのことだ。1年の時と比べても、全然変わらない。
きっとそうだ。
そう胸の中では思い続けた。
「もういいだろ?お袋と可憐は家に戻れ」
「えぇ!!…にいにだけしーなと遊ぶのずるい!!」
「にいには遊びじゃねぇんだよ、ほらお袋、早くどっか行け」
「はいはい……じゃあみんな後でね〜〜」
本題に入らせようと、母と妹を無理矢理どかそうとする司。可憐は司に愚痴を言いながらも緋色に連れられ、渋々家内に赴いた。
「ん、もういいだろ?さっさと話せよ親父」
「全くお前って奴はもうちょっと余興というものを覚えろよな」
紅蓮を急かす司。紅蓮としてはもうちょっとふざけた態度で女の子と話したかったが、ここまで急がされては致し方ないか、ため息ひとつついた後にようやく本題へと入る。
「エニー・アゼムやバロンの秘密だったな………」
「あぁ」
「確かに、俺たち赤羽一族は他と違って特別だ。そしてそれを【証明する場所】もある。この話は説得力を増幅させるためにもその場所に行かなければいけないんだが………」
「だが?」
やはり紅蓮は何かを知っている。それはおそらくこれから起こるであろう事件。今尚も蠢いている何かを知るためには十分過ぎる情報であることがこの時点で伺える。
しかし………
「雅坊と真夏ちゃん……後100歩譲って司まではそこに立ち入る事は許そう」
「なんで赤羽の俺が100歩譲るんだよ」
「だが椎名ちゃん……君だけはそこに連れて行けない」
「!」
「な、なんでなん!?」
呟くようにそう言った紅蓮。
だが、ちゃんとした理由があるのだ。2000年以上続くしきたりが……
「司から大体の話は聞いた。椎名ちゃん、君は鬼の力が混ざった存在らしいね」
「…………」
「昔から鬼は入ってはいけない掟がその部屋にはある……だから君だけは連れては行けない」
ここに来る前、紅蓮は司から今までなにが起こっていたのかを聞いていた。もちろん椎名の鬼化や進化を繰り返す力のことも。
その部屋には鬼を断じて立ち入る事を禁じていた。鬼は基本的に危険な存在だ。昔の人々の言い分も痛い程伝わってくる。
「紅蓮さん待ってください、椎名は危険な存在じゃありません!!」
「そや!!私らと同じ人間です!!」
椎名のフォローに入るように真夏と雅治がそう言った。だが紅蓮は断固としてその表情を固くしており………
「おいクソ親父、今はそんな古臭い掟とかしきたりとかどうのこうの言ってる場合じゃねぇんだよ」
司もそう言った。司に関して言えば明らかにその声色に怒りの念が募っていて………
だが、紅蓮はまだその表情を固くしている。
しかし、彼とて理解している。2000年以上前の遥か昔の掟など、ほとんどないものに等しい。そもそも鬼は絶滅しているため、そんな事は起こらなかったのだが………
……だからこそ……
「あぁ、だからこそ、これで決める……!!」
「っ……!」
紅蓮は椎名にそう言いながら自分のデッキを突きつけた。
この世において何よりも優先されるバトルスピリッツで決めるつもりだ。椎名が勝てば通れる。負ければ掟通り通れない。これで自分で決める事はなく、勝敗に委ねればいいのだから、こっちの方が確かに楽である。
椎名も寡黙を貫きつつもそれを理解したか、紅蓮とある程度の距離を取ると、懐からBパッドを展開し、そこにデッキをセットした。
「みんな、これは私のバトルだ……手は出さないでよ」
「っ……椎名」
そう言って同時に真夏達との心の距離も冷たく突き放す椎名。真夏もどんどん心苦しささえ覚えてくる。
椎名の真剣な表情を見て、紅蓮もまた自分のBパッドを展開し、そこに己のデッキをセット。これで互いにバトルの準備が整った。
この様子に、他3人は黙って行く末を見守る事しか出来ず……………
「行くぞおじさん、このバトル全力でいかせてもらう…!!」
「あぁ、俺も本気だ。女の子だからと容赦するつもりはない」
「そう来なくちゃね……行くぞ」
「「ゲートオープン、界放!!」」
鬼の力を内に内包した少女、芽座椎名と、赤羽一族の元長、赤羽紅蓮のバトルスピリッツがコールと共に幕を開けた。
先行は紅蓮だ。
[ターン01]紅蓮
《スタートステップ》
《ドローステップ》手札4⇨5
「メインステップ、バーストを伏せ、ネクサスカード燃えさかる戦場を配置!!」
手札5⇨3
リザーブ4⇨1
トラッシュ0⇨3
【燃えさかる戦場〈R〉】LV1
「!」
紅蓮は颯爽と場にバーストをセットすると、背後に地面を常に焦がす程燃え上がる炎が出現。
椎名はこのネクサスを配置する紅蓮の様子を見ただけで、今回の彼の本気度が高い事を察していて………
「さぁエンドだ、かかって来なさい椎名ちゃん」
【燃えさかる戦場〈R〉】LV1
バースト【有】
先行の第1ターン目としてはこの程度の動きが限界か、盤石とは言え、紅蓮はそのターンを椎名に明け渡す。
次は椎名のターンだ。その凛とした表情からは必ず勝利するという意気込みだけが確かに伝わって来ていて………
[ターン02]椎名
《スタートステップ》
《コアステップ》リザーブ4⇨5
《ドローステップ》手札4⇨5
「メインステップ!!…ブイモンを召喚!!…効果でカードをオープンッ!」
手札5⇨4
リザーブ5⇨1
トラッシュ0⇨3
【ブイモン】LV1(1)BP2000
オープンカード↓
【ギルモン】×
【フレイドラモン】◯
このバトル。椎名が手始めに召喚したのは青くて小さい竜。その効果で椎名は新たにアーマー体、フレイドラモンのカードを手札に加え、
それをすぐさま呼び込む。
「さらにフレイドラモンの【アーマー進化】発揮!!…対象はブイモン!!」
手札4⇨5
リザーブ1⇨0
トラッシュ3⇨4
「!」
ブイモンの頭上にデジメンタルと呼ばれる赤い卵状の物が投下される。ブイモンはそれと衝突し、混ざり合い、新たな姿へと進化を遂げていく。
「燃え上がる勇気…フレイドラモン!!」
【フレイドラモン】LV1(1)BP6000
椎名の場に新たに現れたのはスマートな竜人型のアーマー体スピリット、フレイドラモン。椎名の最初のエーススピリットにして原点だ。
「アタックステップッ!!…どんなバーストも開いて見ないとわからない!!…フレイドラモン…いけぇ!」
椎名のアタックステップが始まる。紅蓮の場にはバーストがあるものの、恐れていてはバトルは出来ないか、フレイドラモンでアタックを仕掛ける。
防ぐ手段のない紅蓮はそのアタックを止める手段はなく………
「……ライフで受ける……っ」
ライフ5⇨4
ライフの減少を宣言した。フレイドラモンの炎を纏った拳の一撃が彼のライフを粉々に砕いた。
「バーストをも恐れぬ勇気ある一撃だな……いや、迷いがない……と言った方が良いかもしれねぇな……」
紅蓮はフレイドラモンのアタックで今の椎名がどう言ったカードバトラーになっているのかを瞬時に読み取っていた。
彼の言う通り、今の椎名には全く迷いがない。兎に角バトルに勝つ。勝つためにバトルをしている。
「だが……バトルに迷いがないのは俺とて同じだ……ライフ減少によりバースト発動!!…レオモン[2]!!」
「!?」
そう言って紅蓮は勢いよく前のターンで伏せておいたバーストカードを反転させる。
「この効果によりBP8000以下のスピリット1体を破壊!!…フレイドラモンを焼き尽くせ!!」
「っ……フレイドラモン!?」
フレイドラモンが突然体の内側から破裂するように爆発してしまう。これもそのバースト効果を持つデジタルスピリットの力だ。
そしてこの効果発揮後は、当然それの召喚だ。
「この効果発揮後、これを召喚する……俺と共に吠えよ獣王!!…レオモンを召喚!!」
リザーブ2⇨1
【レオモン[2]】LV1(1)BP5000
燃えさかる戦場を駆け抜け、紅蓮の場に現れたのは赤の成熟期のデジタルスピリット、レオモン。頭部が獅子で身体が人型という異形な姿だが、その風格は獣王、又は勇者そのものであり………
「椎名ちゃん、俺の本気中の本気……このレオモンデッキの力をとくと味わってもらう……!!」
「レオモンか……相手にとって不足はないね……ターンエンドだ」
バースト【無】
そんなレオモンの風貌や雰囲気に呑まれる事もなく、椎名はがら空きの場を残したままそのターンをエンドとしてしまう。
次は見事にレオモンを召喚し、カウンターを決めた紅蓮のターンだ。
[ターン03]紅蓮
《スタートステップ》
《コアステップ》リザーブ1⇨2
《ドローステップ》手札3⇨4
《リフレッシュステップ》
リザーブ2⇨5
トラッシュ3⇨0
「メインステップ……俺はレオモンをさらに召喚!!」
手札4⇨3
リザーブ5⇨1
トラッシュ0⇨3
【レオモン】LV1(1)BP5000
紅蓮の場に現れたのは2体目となるレオモン。
だが、そのレオモンは前のターンでバースト召喚されたものとは違う存在。見た目は完全にレオモンだが、その効果は最初のレオモンとは全くの別物であって………
「アタックステップ……2体のレオモンでアタックする!!」
2体のレオモンが椎名のライフに狙いを定めて地を駆ける。椎名は前のターンで破壊されたフレイドラモンの召喚コストに全力を注いだため、ブロッカーが存在せず……
「ライフで受ける……っうぅっ!!」
ライフ5⇨4⇨3
懐から短剣を取り出した2体のレオモンがそれぞれ一つずつ椎名のライフをそれで引き裂いてみせた。
「初めて見た……これが紅蓮さんの本気……」
そう呟いた雅治。
それもそのはず、この男、赤羽紅蓮はほとんどと言って良いほどに本気を見せない。普段からふざけている態度もあって、威厳を全く感じ得ないのだから。
それが今はどう言うことか、あの芽座椎名相手に善戦どころか豪快に攻め込んでいる。やはり腐っても赤羽一族の実力者であることがこの時点で伺えて………
「ターンエンドだ」
【レオモン】LV1(1)BP5000(疲労)
【レオモン[2]】LV1(1)BP5000(疲労)
【燃えさかる戦場〈R〉】LV1
バースト【無】
カウンターからの豪快な攻めを決め、紅蓮はこのターンをエンドとする。
次は椎名のターン。挽回すべく動き出す。
[ターン04]椎名
《スタートステップ》
《コアステップ》リザーブ3⇨4
《ドローステップ》手札5⇨6
《リフレッシュステップ》
リザーブ4⇨8
トラッシュ4⇨0
「メインステップ、ネクサスカードディーアークとデジヴァイスを配置し、バーストを伏せてエンド」
手札6⇨3
リザーブ8⇨1
トラッシュ0⇨5
【ディーアーク】LV2(2)
【デジヴァイス】LV1
バースト【有】
「椎名、防戦一方やん……本当に勝てるんか?」
「ネクサスカードはめざしの必勝パターンだ、まぁなんとかなるだろ」
「雑やなぁ」
呟いた真夏に司が答えた。
確かにこのターン、椎名はバーストとネクサスの配置だけで手がいっぱいだったが、あの腰に備え付けられたネクサスはデジタルスピリットを全力でサポートする力がある。椎名は何度もその効果で窮地を乗り越えてきたのだ。必勝パターンと言われてもおかしくはない。
が、状況は明らかに不利だ。真夏が椎名を心配する気持ちもまた理解するには十分過ぎるものであって………
[ターン05]紅蓮
《スタートステップ》
《コアステップ》リザーブ1⇨2
《ドローステップ》手札3⇨4
《リフレッシュステップ》
リザーブ2⇨5
トラッシュ3⇨0
【レオモン】(疲労⇨回復)
【レオモン[2]】(疲労⇨回復)
「メインステップ、俺は3体目となるレオモン、レオモン・テイマーズをLV2で召喚!!」
手札4⇨3
リザーブ5⇨1
トラッシュ0⇨2
【レオモン(テイマーズ)】LV2(2)BP5000
「っ…3種類目のレオモン!?」
紅蓮はさらにレオモンを呼び出す。その3体目も1、2体目同様全くと言って良いほどに姿形が変わらない。しかしながらやはり効果はまた別物であるのは確かな事であって………
「さらにバーストを伏せ、アタックステップ!!…行け、レオモン・テイマーズ!!……効果で1枚ドロー!」
手札3⇨2⇨3
今一度紅蓮の場にバーストが伏せられると共に3体目のレオモンが地を駆ける。狙うは当然椎名のライフ。
「……ライフで受ける……っ」
ライフ3⇨2
レオモンが短剣を用い、椎名のライフをまた1つ切り裂いた。いよいよピンチに陥る椎名のライフ。だが、流石にここでは終わらないか、事前に伏せていたバーストカードが反応を示すかのように勢いよく反転し、発動される。
「ライフ減少によりバースト発動!!…マリンエンジェモン!!」
「!?!」
「この効果によりこのターン、コスト9以下のスピリットのアタックではライフが減らない!!…その後召喚!!…ディーアーク効果でドロー」
手札3⇨4
リザーブ2⇨0
【マリンエンジェモン】LV2(2)BP6000
バーストカードが反転すると共に現れたのは桃色の小さな究極体デジタルスピリット、マリンエンジェモン。この効果でこのターン、紅蓮はアタックしてこないと思われたが………
「レオモンでアタック!!」
「!!」
紅蓮は続け様にカード名が無印のレオモンでアタックを仕掛けてきた。
そのレオモンのコストは5。マリンエンジェモンの効果の範疇だ。ライフは減らせない。が、完全に何もできなくなったわけでもなく……
「アタック時効果でBP10000以下のスピリット、マリンエンジェモンを破壊!!」
「!?」
「獣王拳!!」
レオモンが拳から体中の気を右手に込めてオーラの塊を撃ち、放つ。獅子を模したそのオーラは瞬く間に椎名のマリンエンジェモンに直撃、耐えられるわけがなく、マリンエンジェモンは爆発した。
その後、レオモンはライフを破壊できない事を知っているからか、椎名のライフまでを狙おうとはせず、疲労状態である事を表すかの如くその場で膝をついた。
「……これでターンエンドだ」
【レオモン】LV1(1)BP5000(疲労)
【レオモン[2]】LV1(1)BP5000(回復)
【レオモン(テイマーズ)】LV2(2)BP5000(疲労)
【燃えさかる戦場】LV1
バースト【有】
そのターンをエンドとする紅蓮。次はなんとかマリンエンジェモンの効果で紅蓮のアタックを凌ぎ切った椎名のターン。
[ターン06]椎名
《スタートステップ》
《コアステップ》リザーブ2⇨3
《ドローステップ》手札4⇨5
《リフレッシュステップ》
リザーブ3⇨8
トラッシュ5⇨0
「メインステップ!!…このターンから反撃だ…行くぞ、私のデッキのスピリット達……!!」
そう小さく言い放ち、大きく意気込む椎名。その表情は信じられないほどに険しい。今までの明るい椎名とは全くの別人のようにも見えてしまうほどだ。
「ブイモンを召喚!!効果でカードをオープン!!」
手札5⇨4
リザーブ8⇨4
トラッシュ0⇨3
【ブイモン】LV1(1)BP2000
オープンカード↓
【グラウモン】◯
【スティングモン】◯
フレイドラモンの【アーマー進化】で手札へと戻っていたブイモンが再び椎名の場に姿を見せる。そしてその効果も成功。椎名は新たに【スティングモン】のカードを加え、残ったカードを破棄した。
「さらに追加効果!!2コスト払い、今手札に加えたスティングモンを召喚!!」
手札4⇨5⇨4
リザーブ4⇨0
トラッシュ3⇨5
【スティングモン】(2⇨3)LV1⇨2
ブイモンのすぐ横に颯爽と現れたのは緑のスマートな昆虫戦士、成熟期のスティングモン。その効果でさりげなくコアが増えていく。
「ディーアークの効果でドロー!!さらにデジタルブレイヴ、ズバモンを召喚し、スティングモンと合体!!」
手札4⇨5⇨4
【スティングモン+ズバモン】LV2(3)BP11000
椎名が次に呼び出したのは黄金の鎧を持つ唯一のデジタルブレイヴ、ズバモン。ズバモンは自身の体を分解させていき、スティングモンにそれらを装着させる。スティングモンはズバモンの黄金の鎧をその身に纏った。
「まだ終わりじゃない!!さらにデュークモンの【煌臨】を発揮!!対象はスティングモン!!」
【ディーアーク】(2s⇨1)LV2⇨1
トラッシュ5⇨6s
「!」
刹那。
スティングモンがズバモンとの合体を果たした一瞬のうちに、椎名は手札から新たなカードを抜き取り、それの発揮を宣言する。
スティングモンは深い赤の光に身を包まれ、その姿形を大きく変えていく。その風格はまさしく騎士。
「赤きロイヤルナイツ、デュークモンをLV2で煌臨!!」
手札4⇨3
【デュークモン+ズバモン】LV2(3)BP17000
「……ほお、いよいよエースのご登場って感じだな」
深い赤の光を解き放ち、中から赤いマントを携えた騎士型のデジタルスピリット、デュークモンが堂々と姿を見せた。今回はズバモンとの合体中であるため、その鎧は全体的に鋭利なものとなっており、右手の槍はビーム状になっている。
「アタックステップ、その開始時、ブイモンの存在により、デジヴァイスを疲労させる事でドロー!」
手札3⇨4
【デジヴァイス】(回復⇨疲労)
デュークモンが場に立ち、いよいよアタックステップに移行する椎名。デジヴァイスの効果で手札を増やすと共にデュークモンが眼光を放ち、戦闘態勢に入る。
「デュークモンでアタック!!アタック時効果でシンボル2つ以下のスピリット、識別番号2のレオモンを破壊する!!」
「!」
「無双の一振り……ジークセーバーッッ!!」
デュークモンがそのビーム状となった槍を天に掲げ、より長大化させ伸ばしていく。極限まで達すると、デュークモンはそれを識別番号2のレオモンへと振り下ろす。レオモンは逃れられず、その槍のエネルギーに飲み込まれ、大爆発を起こして散って行った。
「これで唯一のブロッカーは消えた!…デュークモンのもう1つのアタック時効果、ターンに一度トラッシュにある滅龍スピリット1体を手札に戻し回復する!!」
「なに!?」
「私はトラッシュにあるグラウモンを手札に戻し回復させる、ネクスト・イストリア!!」
手札4⇨5
【デュークモン+ズバモン】(疲労⇨回復)
グラウモンのカードが吸い込まれるようにトラッシュから椎名の手札へと移動すると、場のデュークモンが赤い光を一瞬だけ纏う。それは回復した証。これでこのターン、二度目のアタック権限を得た。
しかも今のデュークモンはズバモンとの合体によりダブルシンボル。一度のアタックでライフを2つ破壊できる。紅蓮のライフは4。
終わりだ。
ただし、このまま何もなければの話ではあるが………
「そのアタック、ライフで受けよう!!……っ」
ライフ4⇨2
デュークモンの聖槍の横一線の一太刀が紅蓮のライフを襲い、そのライフを一気に2つ引き裂いた。
だが、これは同時に彼の伏せていたバーストカードの発動条件でもあって………
「ライフ減少によりバースト、アルティメットウォール!!」
「っ……なに!?」
「この効果によりこのターンのアタックステップを終了させる!!」
紅蓮のバーストが反転すると共に吹き荒れる猛吹雪。それはズバモンとの合体によってより強力な姿となったデュークモンさえも容易く吹き飛ばして………
椎名はアタックステップの終了を迫られていた。
「………ターンエンドだ」
【ブイモン】LV1(1)BP2000(回復)
【デュークモン+ズバモン】LV2(3)BP17000(回復)
【ディーアーク】LV1(1)
【デジヴァイス】LV1
バースト【無】
アタックステップを止められては致し方ない。椎名はそのターンをエンドとする。そしてそれに合わせるかのように猛吹雪は晴れ上がり、真っ白で何も見えなかった椎名達の視界も元に戻る。
[ターン07]紅蓮
《スタートステップ》
《コアステップ》リザーブ4⇨5
《ドローステップ》手札3⇨4
《リフレッシュステップ》
リザーブ5⇨7
トラッシュ2⇨0
【レオモン】(疲労⇨回復)
【レオモン(テイマーズ)】(疲労⇨回復)
「メインステップ……レオモンをLV3に、燃えさかる戦場をLV2へアップ!!」
リザーブ7⇨1
【レオモン】(1⇨5)LV1⇨3
【燃えさかる戦場〈R〉】(0⇨2)LV1⇨2
紅蓮は新たなスピリットを召喚はせず、既に並べているカード達のレベルを最大限に上昇させていく。
この時点で椎名はある程度察していた。
このターン、おそらく紅蓮は自分の持つ最強のカードを呼び出す…と。
「アタックステップ……レオモンでアタック!!その効果でBP2000のブイモンを破壊する!!」
「!」
「獣王拳!!」
レオモンの具現化された闘気が右手から放たれ、ブイモンに直撃。ブイモンは堪らず爆発を起こす。
そしてさらに紅蓮は動き出す。
「さらにこの時、レオモンは条件を無視して【煌臨】できる!!」
「なに!?」
「【煌臨】発揮!!対象はレオモン!!」
リザーブ1s⇨0
トラッシュ0⇨1s
レオモンが猛々しく吠える。それに呼応するかのように赤い光に包まれ、その姿形を大きく変化させていく。
「究極進化!!……サーベルレオモン!!」
手札4⇨3
【サーベルレオモン】LV3(5)BP18000
やがてその光を解き放ち、紅蓮の場に新たに現れたのはレオモンが完全に獣化したとも言える姿をしたサーベルレオモン。ただ、そのサイズ感、前の姿よりも遥かに上回るプレッシャーは究極体を名乗るには十分過ぎる程であって………
「一気に究極体に進化した……」
「これが俺のレオモンデッキの特徴さ………煌臨スピリットは煌臨元となったスピリットの全ての情報を引き継ぐ、サーベルレオモンはアタック中、さらに燃えさかる戦場の効果でBPが3000上がり、最初のこのアタックはブロックしなければならない!!」
【サーベルレオモン】BP18000⇨21000
「……っ」
レオモンが究極体に進化した事に動揺する暇などない。燃えさかる戦場の効果をフルに受けたサーベルレオモンが凄まじい速度で地を駆ける。
この時、椎名のブロッカーはデュークモンしか存在せず………
「……デュークモンでブロック……」
BP17000のデュークモでブロックする椎名。それ以外の選択肢がなかったのだ。
デュークモンの目でも追えないほどの速度でその周りを疾風迅雷の如く駆け回るサーベルレオモン。そしてデュークモンに飛び出してはその鋭い爪で攻撃し、また飛び出しては攻撃を繰り返していく。デュークモンもなんとか回避しようと盾を構えるも、なかなかサーベルレオモンを捉えられず………
「ネイルクラッシャーッッ!!」
紅蓮がサーベルレオモンの技名を叫ぶ。それに応えるかのようにサーベルレオモンは爪に全エネルギーを集中させデュークモンにトドメの一閃。
デュークモンの胸部から腹部にかけて深い爪痕を残した。これには流石に耐えられなかったか、デュークモンはその場で力尽き、倒れ、大爆発を起こした。その際に合体していたズバモンが脱出し、逃げるように飛び出して行った。
「っ……デュークモン……」
今の椎名はただただデュークモンの破壊による爆風を肌で感じるしか出来ず………
「サーベルレオモンの効果、相手スピリットを破壊した時、2枚ドロー!!……エースの死を嘆く暇はないぞ!!」
手札3⇨5
「!」
「レオモン・テイマーズでアタック!!効果でドロー!!」
手札5⇨6
立て続けに攻めつつも、バトルによる破壊やアタック時効果を巧みに使い、その手札を大きく潤していく紅蓮。
迫ってくるレオモン・テイマーズに対して、椎名はなにも出来ず………
「……ライフで受ける……っ」
ライフ2⇨1
ライフで受けた。
レオモン・テイマーズの剛拳が椎名のライフをまた1つ粉々に粉砕した。いよいよラスト1となる。
「……ターンエンドだ」
【レオモン(テイマーズ)】LV2(2)BP5000
【サーベルレオモン】LV3(5)BP18000
【燃えさかる戦場〈R〉】LV2(2)
バースト【無】
その荒々しく、豪快なターンをエンドとした赤羽紅蓮。椎名のデュークモンを破壊しつつ、手札を増やし、さらにはライフまでもを砕いた見事なターンであったと言える。
[ターン08]椎名
《スタートステップ》
《コアステップ》リザーブ4⇨5
《ドローステップ》手札5⇨6
《リフレッシュステップ》
リザーブ5⇨11
トラッシュ6⇨0
【ズバモン】(疲労⇨回復)
【デジヴァイス】(疲労⇨回復)
「メインステップ、私はデジヴァイスのLVを2に上げ、グラウモンをLV3で召喚!!ディーアークの効果でドローし、ズバモンと合体!!」
リザーブ11⇨2
トラッシュ0⇨2
【デジヴァイス】(0⇨2)LV1⇨2
【グラウモン+ズバモン】LV3(6)BP10000
真紅の魔竜、成熟期の姿、グラウモンが椎名の場に降り立つと共に、場に残ったズバモンが今度はそれと合体。グラウモンは黄金の鎧を身に纏う。
「アタックステップッ!!……グラウモンでアタック!!その効果で燃えさかる戦場を破壊!!」
手札6⇨7
「!」
「魔炎のエキゾーストフレイム!!」
戦闘態勢に入るなり、グラウモンは口内から莫大な炎を一直線に紅蓮の背後で燃え上がる燃えさかる戦場へと放つ。その炎は燃えさかる戦場などよりもさらに高温なのか、それを焼き尽くしてみせた。
「よし!!ダブルシンボルのアタックやで!!椎名の勝ちや!!」
そう言った真夏。紅蓮のライフは2。ズバモンとの合体により、グラウモンのシンボルも同じく2。ブロッカーもいない事から、これで勝負が決まると思われたが……
「フラッシュマジック、スクランブルブースター!!」
手札6⇨5
リザーブ2⇨0
トラッシュ1⇨3
「!」
「この効果によりこのバトルの間、スピリット1体は疲労ブロッカーとなる!!…対象は当然サーベルレオモン!!…ブロックしろ!!」
効果により疲労ブロッカーとなったサーベルレオモンが今一度戦闘態勢に入り、凄まじいスピードですぐさまグラウモンに迫る。爪を立て、グラウモンを引き裂こうとするが、グラウモンはなんとかその手を抑え込む。
が、デュークモンを破る程のパワーがのし掛かり、押されていく。
「BP差は歴然、椎名ちゃん、君の負けだ!!」
そう強く言い放つ紅蓮。
だが、椎名はそんな様子を見るなり、小さく口角を上げて……
「フッ、それはどうだろうね?」
「!?」
「フラッシュ、私はこのカードを使う!!」
「な、なに!?そいつは……」
椎名がそう言いながら紅蓮に見せつけるように手札のカード1枚を見せる。
紅蓮はそのカードに驚愕する。無理もない。何せそれは前のターンで破壊したはずであるデュークモンのカードだったのだから。
デュークモンがデジタルスピリット以外に属するカードカテゴリ、ロイヤルナイツはこの世に1枚しか存在しない。2枚目などあるはずがない。
が、カラクリは簡単な事。
「デジヴァイスの効果さ、成熟期スピリットがアタックした時、トラッシュにある究極体スピリットカード1枚を手札に戻す事ができる!!…私はグラウモンのアタックによってこのカード、デュークモンを回収していたんだ」
「……!!」
「これでもう一度呼び出す事ができる!!……【煌臨】発揮!!対象はグラウモン!!」
リザーブ2s⇨1
トラッシュ2⇨3s
グラウモンの眼光が強く輝いたかと思うと、サーベルレオモンを脚の裏で蹴り飛ばし、その間に深い赤の光を纏ってその姿形を大きく変えていく。
「もう一度来い、赤きロイヤルナイツ、デュークモン!!」
手札7⇨6
【デュークモン+ズバモン】LV3(6)BP21000
そしてその光を解き放ち、今一度姿を見せたのは赤属性のロイヤルナイツ、デュークモン。今回もズバモンとの合体により、姿がいつもと異なっている。
「ロイヤルナイツが復活しただと!?」
「煌臨スピリットはその煌臨元となったスピリット全ての情報を引き継ぐ!!サーベルレオモンとのバトルは続行!!さらにLV2、3のアタック時効果でトラッシュのギルモンを手札に戻して回復!!」
手札6⇨7
【デュークモン+ズバモン】(疲労⇨回復)
紅蓮がデュークモンの復活に驚愕する暇もなく再び開始されるデュークモンとサーベルレオモンの戦闘。
サーベルレオモンが爪にエネルギーを溜め、デュークモンに牙を剥く。目にも留まらぬ凄まじい速度で急接近するが………
「デュークモンのBPはLV3によりBP21000!!…BP18000のサーベルレオモンを超えたっ!!」
「くっ……!!」
その俊足からの剛強な爪の一撃に反応し、瞬時に盾で防ぐデュークモン。そのままサーベルレオモンの動きを止めつつ、盾にエネルギーを充填していき……
……そして……
「聖盾の一撃……ファイナル・エリシオンッッ!!」
その盾の中心から放たれたその赤いエネルギーは一直線にサーベルレオモンを貫く。流石に耐えられなかったか、サーベルレオモンは力尽き、ゆっくりと地面に横転し、デュークモのの目の前で大爆発を起こした。
「回復したデュークモンで再度アタック!!…アタック時効果により、レオモン・テイマーズを破壊!!」
「!!」
「ライフごと切り裂け!!…無双の一振り…ジークセイバーッッ!!」
トドメと言わんばかりの椎名の叫びと呼応するように、デュークモンは再び天に向かってビーム状となった槍を掲げると、それを長大化させ、レオモン・テイマーズと紅蓮のライフへと振り下ろしていく。
レオモン・テイマーズはその莫大なエネルギーの中で跡形もなく消え去ってしまう。
「……これが……鬼の……いや、芽座椎名の力か………っ!」
ライフ2⇨0
紅蓮もそう呟きながらその長大化せれたビーム状の槍の中に飲み込まれていった。その一撃でついにライフがゼロとなってしまう。
これにより、勝者は芽座椎名。見事大逆転勝利で赤羽司の父、赤羽紅蓮に勝利してみせた。ただ昔とは違い、その表情には一切笑顔は垣間見えないが………
「私の勝ちだおじさん、これでいいんでしょ?」
「フッ、はっはっはっは!!」
無表情で、尚且つ冷徹な顔つきのままそう言い放つ椎名。その堂々とした態度に彼女の器の大きさを感じたか、紅蓮は大きく笑って見せ……
「やっぱ時代は変わったんだな!!ご先祖様なんぞの古めかしい言い分を無理に守ろうとして悪かった!!…椎名ちゃん、君も案内してやろう!」
「よし!やったな椎名!!」
そう言い放つ紅蓮。真夏達も喜んだ表情を見せる。
「でも紅蓮さん、その場所ってどこなんです?」
雅治が紅蓮に聞いた。
それもそのはず、幼い時より過ごしている雅治と司はここら一帯の地形を全て理解している。自分達の知らないとこなどどこにもないのだ。
そんな彼に対し、紅蓮は口角を大きく上げると……
「雅坊、よく聞いてくれたな……おい司、そこにあるホウオウモンの像を回してみろ」
「あぁ!?…んでそんな事……」
「いいから、俺もやるからよ」
司がそう言われ、不機嫌な表情になりつつも、渋々ホウオウモンの像の翼の部分に手をやる。紅蓮もまた反対側の翼を起点に回す。
重たい石像がゆっくり横に傾いた。
……すると……
「!?」
鳴動と共に石像のすぐ横の地面がスライドしていき、中から地下へと繋がる階段が突如として出現した。椎名達は咄嗟にこの石像がその場所へのスイッチなのだと理解して…………
「さぁさぁ行こうじゃないか少年少女共!!」
その道からは確かに不穏な空気が流れ出ている。この先に椎名達を待ち受けているものとは…………
〈本日のハイライトカード!!〉
椎名「本日のハイライトカードは【サーベルレオモン】」
椎名「赤の究極体スピリット、サーベルレオモン。相手スピリットをバトルで破壊したら2枚ドローする効果に加え、破壊時に自分より弱いスピリットを壊滅させる強力な1枚」
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〈次回予告!!〉
紅蓮の口からついに語られるエニー・アゼムと鎧武の秘密。伝説の英雄、エニー・アゼムとはいったい何者なのか?…そして茜の姿を装ったエニー・アゼムはバトルスピリッツ史上最強のスピリットを手に椎名達の目の前に現れ………次回、バトルスピリッツ オーバーエヴォリューションズ「歴史語られる、VS絶対なる幻龍神!」…今、バトスピが進化を超える!!
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※次回サブタイトルは変更の可能性があります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!!
三期椎名、通称「凛々椎名(りりしいな)」の無敵感が半端ねぇ……
ここ最近芽座椎名の名前の汎用性の高さを実感しつつあります。「覚えやすい」「言いやすい」「弄りやすい」この三拍子が揃った実にいい名前です(自画自賛)