大日本帝国召喚   作:ゼロ総統

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本日2話目!
思い付いたら即投稿の精神でやって参ります!!


…それはそうと、最近暑いですね。
作者も、頭痛との同居生活を始めました。
皆さんも、熱中症等には十分気を付けてください!


第19話─マイカルの悲劇①─

 ムー国 港湾都市マイカル

 

 

 平和な時を謳歌していた港湾都市マイカルは今、地獄へと変貌していた。

 

 始まりは1時間程前のことだった。

 大日本帝国ムー国派遣隊所属のレーダーが、ムー国に向かう大量の航空機を探知したのだ。

 

 直ぐ様空軍の99式戦闘攻撃機“隼”2機がスクランブル発進し、他の戦闘機が有事に備え行動を開始した。

 出撃した2機の隼…ライナー1及びライナー2は、発進して少ししてから、所属不明の航空集団と接触した。

 

「なんて数だ…明らかに1000機は超えてるんじゃないか?」

 

「あぁそうだな。これより国籍を確認する」

 

 ライナー1が国籍を確認するために機体を航空集団へと近付けていく。

 翼に描かれた国籍は、現時点でレシプロ式航空機の保有が確認されているグラ・バルカス帝国やムー、第三文明圏国家のいずれとも適合しない、全く不明の国籍だった。

 

「警告する。貴機等はムー国領空に侵入しようとしている。直ちに引き返せ。繰りk……」

 

 ライナー1の警告は、所属不明航空集団からの攻撃で強制的に終了される。

 航空集団から飛び出してきた数十機を超える戦闘機の20mm機銃がライナー1に直撃、コクピットを赤く染めた隼は炎を巻き上げながら高度を下げ、海面に墜落した後に爆発した。

 

「こちらライナー2!ライナー1が攻撃を受け撃墜された!!繰り返す!ライナー1が撃墜された!!」

 

「司令部よりライナー2、現時点を持って所属不明航空集団を敵と認識、迎撃は可能か?」

 

「無理だ!敵は明らかに1000機を超えている!絶対に不可能だ!!」

 

「了解した。ライナー2はマイカルへの被害を可能な限り減らすためにも、空対空ミサイル全弾を使用して敵機を1機でも多く撃墜せよ。なお、格闘戦は禁ずる」

 

「ライナー2了解!エンゲージ!!」

 

 通信後直ぐにライナー2こと隼は反転し、装備された空対空ミサイルを敵航空集団に向けて発射した。

 この攻撃で何機もの航空機が爆散して墜ちていくが、効果があるようには思えなかった。

 

「ライナー2、ミサイル残弾なし。これより帰投する」

 

 ライナー2は機首をムー国へ向け、帰投した。

 その間にも、大日本帝国ムー国派遣隊駐屯地飛行場では続々と隼が飛び立ち、編隊を組んで敵のいる空域へと向かっていった。

 

「グラ・バルカス帝国ムー国派遣基地に繋がりました!あちらも現在、迎撃機の出撃準備中とのことです!」

 

「わかった。航空隊の状況は?」

 

「全機が空対空ミサイルを使用した長距離攻撃に徹しているため、被害は最初の1機のみに留まっていますが、これほどの戦闘を考慮していないため、空対空ミサイルの備蓄がすぐに底をつきます」

 

「本国に応援を要請、総員第1種戦闘配置、港湾都市マイカル全域に避難勧告。ここはもうじき、戦場となる」

 

 担当者の言葉通り、港湾都市マイカルは戦場…地獄へと変貌した、

 日本空軍航空隊の防空網を潜り抜けてきた敵航空集団は、港に停泊していた軍艦や巡視船、民間船といった艦船を始め、市街地や高層ビル群等の民間施設や、ムー国陸軍基地等へ向けて攻撃を開始した。

 

「きゃぁぁぁ!!!」

 

「助けて!たすk…がっ!!」

 

「ままぁぁ!!ぱぱぁぁ!!」

 

 マイカルが爆撃を受ける間も、大日本帝国空軍やグラ・バルカス帝国航空隊、ムー国空軍が迎撃に上がるが、1000を超える敵機に苦戦を強いられていた。

 

 港でも、民間船が多数撃沈される中、大日本帝国海上保安庁ムー国支部所属の巡視船や、グラ・バルカス帝国海軍ムー国駐屯艦隊が対空射撃を行い、敵機を落としていく。

 

「クソッ!キリがねぇぞ!!」

 

「ぼやくな!とっとと弾薬を運べ!!」

 

「巡視船かえで被弾!大破炎上!!」

 

「こっちにもきたぞ!!弾幕薄いぞなにやってんだ!!」

 

 数の暴力を前に、対空能力に優れた巡視船や駆逐艦が、弾幕の間を潜り抜けられ攻撃を受ける。

 

「ムー国海軍戦艦ラ・サヒア轟沈!!」

 

「敵機直上!まっすぐ突っ込んでくる!!」

 

「巡視船なのは船長総員退船を指示!」

 

 増え続ける被害、巡視船や駆逐艦の対空砲火も弱まり、それを待ってましたと言わんばかりに雷撃機が魚雷攻撃を仕掛ける。

 

「巡視船まつ轟沈!!」

 

「グ帝海軍駆逐艦バルセロナ轟沈!!」

 

「ムー国海軍…全滅しました…」

 

 その後も敵の攻撃は続き、マイカル港に停泊していた3ヵ国の艦隊(船団)は、壊滅した。

 

 その事を確認した光永は、速やかに指示を出す。

 

「全航空隊は攻撃終了後、直ちにグラ・バルカス帝国レイフォル地区レイフォリア飛行場まで退避、陸上部隊は防空壕又は地下施設へと避難せよ。敵航空集団の攻撃が終わると同時に、敵部隊が上陸してくると思われる。我がムー国派遣隊は、増援が到着するまでの間、ここで敵を食い止める。各員…覚悟を決めよ」

 

 光永の言葉を聞いたムー国派遣隊陸上部隊は、各々の武器の手入れを始める。

 ある者は家族の写真を見つめ、またある者は家族にボイスレコーダーを残すなど、最後の準備を進めた。

 

 だが敵は、彼らが終わるのを待ってはくれなかった。

 戦艦4隻を含む艦隊がマイカル沖合に展開し、その支援の下、上陸部隊が上陸を開始したのだ。

 上空には敵航空機が無数に飛び回り、制空権は完全に失われている。

 

「全航空隊、現空域からの離脱を確認。未帰還はライナー1を含め、全部で3機です」

 

「わかった…グラ・バルカス帝国派遣軍とムー国軍に通達。コレヨリ突撃ス、我ニ続ケ」

 

「了解!コレヨリ突撃ス、我ニ続ケ!!」

 

「さて…仕事の時間だ!!!」

 

 光永の吠えに賛同するように、各地の防空壕、地下施設から大日本帝国軍が飛び出した。

 獲物を見つけたと言わんばかりに敵航空機が降下を開始するも、同時に飛び出した99式自走高射機関砲の40mm機関砲の攻撃を受け、炎を纏いながら墜落していく。

 

「敵は鬼畜ぞ!恐るる事なか!!」

 

「大和魂見せてやれぇ!!」

 

 次々に飛び出していく大日本帝国軍の後を追うように、グラ・バルカス帝国派遣軍とムー国陸軍が前進を開始する。

 今ここに、マイカル攻防戦の幕が切って落とされたのだ。

 

 

 

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