いずれ刃が届く日を……   作:ケツアゴ

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ゼファードル、サイラオーグにワンパンされた時の眷属の反応からして慕われては居たようだけど・・

木場って何時まで名字呼びなのか 親しい他キャラは名前で呼ぶしTS世界で名前呼びだったのに 

あと見た目外国人なのに何故日本名だったんだろ・・・


第二話

「そう言えば会長、今度来る奴ってどんな奴なんっすか?」

 

 人間界で支取蒼那と名乗って学生をしているソーナ・シトリーは生徒会長に任命された駒王学園の生徒会室での執務中、眷属である匙元士郎の問い掛けに手を止める。最近幼なじみであるリアス・グレモリーの婚約が始まったと聞き、思考が散漫になって悪魔の世界に詳しくない新人への配慮に欠けたと気付いた。

 

「確かに詳しい説明をしていませんでしたね。彼の名はエルゥ。貴族悪魔の選ぶ、もっとも優秀な若手眷属に選ばれた少年です」

 

 彼のデビューは約七年前、当時の彼は九歳程で、彼を眷属にした男は頭がどうにかしたのかと噂され嘲笑を受けた。何せ貴重な変異の駒になった女王を使ったのが幼い子供で、別段神滅具を宿している訳でもないのだから。だが、その評価は数年でひっくり返された。

 

 先ずは経済。冥界に娯楽が少ない事に目を付けた彼は、人間界で悪魔が好む内容を厳選して古い映画作品の権利を安く買い取り、映画館を建設。これが当たり、総合レジャー施設の建設に着手、観光客向けのホテル等で更に賑わった。

 

 他にも屋敷の仕事を取り仕切っているなどの噂もあるが、彼を一躍有名にしたのは悪魔が最も重要視する戦闘能力。彼の主は上級悪魔に匹敵するS級はぐれ悪魔が率いる盗賊団を僅か十歳の彼一人に任せると言い出したのだ。

 

 非情な者は言った。失敗は確実で、死ぬ自体は構わないが死ねば貴族悪魔の威信に関わると。情の深い者は言った。無駄死にだ、彼が哀れだ、と。だが彼は強行し、エルゥの戦いは多くの貴族に中継された。結果は完全勝利。捨て駒として情報を得る程度のつもりだった者は口を開けて唖然とし、見ていられぬと抗議をしていた者も言葉を失った。

 

「……事前の情報にはなかったのですが、盗賊の手によって多くの魔獣が手懐けられていたそうです。中には上級悪魔でも手こずるケルベロスも数匹いましたが……」

 

 ソーナから聞いた話に匙も半信半疑で差し出された書類の写真を眺める。緑色の髪をポニーテールにした中世的な容姿の少年は物静かな顔立ちで聞いた様な戦闘が出来るとは到底信じられない。皆殺しだったそうだ。盗賊団の者は一人残らず聖剣によって魂すら消滅させられたのだ。

 

「上級悪魔は確実で、将来的に最上級悪魔も有り得るとの噂です。だからこそ彼の父親が息子と駒の交換をした際には次期当主を挿げ替える気かと冥界中が騒然となったそうです」 

 

 ソーナ自身も信じられないという顔でそう告げる。元人間だからというのが要因の一つだった。本当に人間だったのか、ソーナはそう思いながら生徒会の仕事を進めるべくペンを動かすのであった。

 

 

 

 アズリィ・フローライト、とネットで検索すれば出てくるのは最高級の美容液『魔女の秘薬』を販売する研究者兼実業家だろう。彼女自身、本来の年齢よりもずっと若く見え、開発した美容液も超高価でトップクラスのセレブでもないと常用出来ない値段だが凄まじい効能で、本当に魔法が使われているかの如き若返り効果を持つ。

 

 

 実際、魔法のノウハウが使われていた。彼女の実年齢は公表されている物よりずっと上で、前世の記憶もばっちり受け継いでいるので精神年齢はもっと上。正真正銘の魔女なのだ。

 

「……何やら年齢のことに触れられた気がしますが……いえ、構いませんよ? 実際にお婆ちゃんですし、作業に便利だから若くいるだけですしおすし?」

 

 そんな彼女は今、山の中をザ・魔女といったベタベタな格好で登っていた。因みに下は普通のシャツとデニムのズボンである。時と場合を考えた服装が出来るレディなのだ。

 

「まさか町の管理者が山で修行合宿とは驚きだけど、森林浴の良い口実になったかな? 最近忙しくて出来なかったしさ」

 

 そんな妙齢のレディの電波的要素のある年齢についての言葉を華麗にスルーしたのはエルゥ。山頂へと続く自然豊かな山道を気持ち良さそうに歩く彼は自分の中にある力も嬉しがっていると感じていた。明確な自我はなく、出涸らし程度の残留思念ではあるがエルゥを通じて喜んでいると思うと彼も嬉しかった。

 

「うん。彼が偶には力をフルスロットルで使いたがっているようだよ」

 

「止めなさい。流石にシャレにならないわ。お姉さんも怒るわよ?」

 

「えっ? お……冗談さ。其処まで考えなしじゃないよ」

 

 先程自分でお婆ちゃんだと言った彼女だが、お姉さんという発言に疑問符をつけようとしてエルゥは言葉を変える。何か今、途轍もない恐怖を感じたのだ。

 

「おや、見えてきましたね。約束の時間まで少しありますが、どうせなら競走といきましょうか」

 

 目的地である山の中の別荘目指してアズリィは駆けだしていく。実年齢はアレだが肉体年齢は若いので元気であった。

 

 

 

「……っという風に実際に文化を体験すべく留学を決意したと聞き、私も契約魔術師として協力しようと引っ越す事にしたので今後宜しくお願いいたしますね」

 

「ええ、此方こそ宜しく頼むわ、ミセス・フローライト」

 

「あら、私はミスですよ? それとアズリィで結構です」

 

 リアスの婚約破棄を賭けたレーティング・ゲームに向けての訓練中、来客があるからと集められた一誠はアズリィの姿を観察しながら話を聞いていた。まず美人であり、スレンダーながら谷間が出来る程度の胸はある。よく分からなかったが自分と同学年に転校してくるエルゥは彼女の家に厄介になるとの事だ。ついでに言うと彼は中性的な美少年である。

 

(ぐぬぬぬっ! イケメン滅びろっ!)

 

 だから敵意と嫉妬が入り混じった顔を向けているとエルゥと目が合うも笑みで返される。一誠の敵意など意にも介していない様だ。

 

「さて、長居してもご迷惑だろうから帰らせて貰いますね。行きましょう、エルゥ君」

 

「そうだね、アズリィさん。じゃあ、僕はこの辺で……」

 

 結局、今後のために日本の文化を直に学びたい旨を話すと直ぐに帰って行ったエルゥ達。最後まで一誠の視線はスルーされていた。

 

 

 

 

「それで直に会ってどうでした? 成れそうですか?」

 

「実物を見た訳じゃないし、中身に付随する能力だから微妙かな? 僕は人造と神造のミックスであっちは純正だけど、パーツを取り込めば劣化コピー位なら……」

 

 エルゥの頭をアズリィが軽く叩く。何を言わんとしているかは理解できた。自分を物のように言うなと怒っているのだ。

 

 

 

 

「大丈夫さ。ゼファードル様にも、何が出来ようがテメェはテメェで、純血貴族の俺に比べたら他は全部同じだ、って言われてるからね。拾ってくれた旦那様の頼みだから厳しくするけど、身を尽くして働こうと思うよ。……聖書の神は何時か絶対シメるけど」

 

 神をシメる、そう言い切った時の彼の笑顔は最高に晴れ晴れしていたと、アズリィは語るのであった。

 

 

 

 

 

「此処が今日から貴方の家でもあるわ。取りあえず荷物を解いて……」

 

 アズリィ所有の一軒家まで戻った二人はまだ終わっていない引っ越しの片付けをしようと玄関の鍵を開けて中に入る。すると目の前には一人の少女が立っていた。

 

 

 

 

 

 

「遅かったわね。待ちくたびれたじゃないの」

 

 其処にいたのは下半身が極小のビキニアーマーっぽい物だけの露出狂……ではなく、隠すべき所を貞淑に隠している美少女だった。




十倍にする王の駒はダメで、魔王直々に駒を弄くられて、数万数十万倍になれるイッセーはOKなのがいまいち納得行かん せめてトリアイナは使用禁止だと思う あっ、もう使わないかな?

感想お待ちしています

登場したのは一体誰なんだー?(笑)
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