いずれ刃が届く日を……   作:ケツアゴ

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ある歌で思ったのだが 

作られてから時間が経過、それも長らく海の中にあったのに迷わず食べた上に美味しかった鯛焼き……出来立てはどれだけ美味いのだろうか……目の前に海がある屋台 潮風が付いてそうだ

一人カラオケでb四時間歌ったが清廉なるセイレムが何故か選択できなかった 文字が薄くなってて押しても選べないんだ 何故だ


第四十一話

「よくぞいらっしゃいました、ロスヴァイセ様。家臣一同心より歓迎いたします」

 

 今までオーディンの秘書として式典や宴に出席した際に場にあった服装をした事は有れども、ロスヴァイセは今まで着たことのない豪華なドレスや装飾品に非常に緊張していた。一体幾らするのかと豪華絢爛な宴の主役になる事よりも緊張して……そう、本日グシャラボラス家で行われる宴の主役は彼女であった。

 

(ううっ、用意されるがままに着てきましたけど、どうしてこうなったのでしょうか……)

 

 其れについては先日の戦闘から数日後に冥界に広まった話題に関係していた。

 

 

 

 

「ゼファードルが婚約? 一体何処の誰と……」

 

 日本にいるリアスがその話題を知ったのは部室でのこと、少々窶れた様子のグレイフィアから聞かされた話だ。死んだと政府に報告していた弟が生きて旧政権に協力していたらしい事で追求を受けた事や肉親が本当に死んだ事による影響が大きい義姉を心配しつつ驚くリアス。次期当主になってからも中々決まらなかった彼の婚約が急に決まった事に驚きを隠せない様子だ。

 

「婚約かぁ。良いなあ」

 

「そうですわね。あら、でも私は愛人でも宜しいですわよ。ねぇ、イッセー君」

 

 イリナの呟きに朱乃が便乗して一誠の腕に抱き付く。普段なら対抗してくる筈のアーシアは特に興味なさそうに先程から宿題を進めていた。だが、エルゥが口にした様に今までが世間知らず故だと思っていた一誠は特に気にする事もない。何となくだが納得していたのだ。

 

「は、はぁ……」

 

 何故自分に言うのかと思いつつも体を擦り寄せてくる朱乃に情けない顔になる一誠の反対側の腕にリアスが対抗して抱きつき、木場は苦笑し小猫は呆れ顔だ。そんな様子を見ながらグレイフィアは話を続けた。

 

「グシャラボラス家ですが跡継ぎはフォルビウム様に早々にご結婚相手を決めていただき、その子を次期当主に、ゼファードル様の御子は家の地位の向上に伴って新たに分譲される土地と堕天使側から祝儀として譲渡される土地の領主となるでしょう」

 

「ちょっと待って!? 其処までするなんて一体誰が……」

 

「オーディン様のご養女であらせられるロスヴァイセ様です。アースガルズとの政略結婚である以上、三大勢力としても特別視しなければならない案件ですから。……今後、ゼファードル様はオーディン様の義理の息子となる事を努々忘れぬように」

 

 最後に釘を刺すように強い口調で告げる彼女に威圧されたリアス達は黙って頷くしかなかった。

 

 

 

 今回の件はオーディン側がゼファードルを通して冥界に強く干渉するのではと懸念の声も大きかったが同盟上は仕方なく、実の娘ではなく何時でも切り捨てられるという向こうにとって非常に軽いリスクだが飲み込むしかなかった。……不幸中の幸いか既に結果が決まった形だけのお見合いは上手く行って二人の仲は悪くない事だろう。

 

 

 

 

 

「地龍のテールスープで御座います」

 

「はわっ!?」

 

「ドラゴンステーキのパイ包み北欧風で御座います」

 

「はうっ!?」

 

 次から次へと出される豪華な料理にロスヴァイセは混乱を来す。元々代々オーディンに仕えてきた由緒ある家系で秘術なども一族で伝承されてきた程だが、田舎育ちの貧乏性、予めマナー等は徹底的に学ばされても本番には弱い。かしこまった場での食事に緊張の限界に達しようとした時、ゼファードルがたまらずに笑い出した。

 

「ぷっ、くくくくく。いや、悪い悪い。アンタも俺同様に畏まった場が苦手ってタイプだと思ってたからな。なぁに、形式として今回はこんな感じだが、何時もは気楽だから気にすんな。……それに食材は領地の森で狩ってきた天然物だから殆どタダだ。ファストフードより原価が安いのもあるんだぜ?」

 

「は、はぁ……」

 

 自然な様子で告げられた内容に面食らいながらも何時の間にかロスヴァイセの緊張は解けていた、

 

 

 

 

 

『若手悪魔の交流試合を見ていて思ったんです。時間をそのためにつぎ込んで、他の子達と熾烈な競争をして、僅かな枠に入った行く末があんな血みどろの未来なら画面の前で憧れていた方が幸せだって』

 

 この日、冥界のテレビ番組で下級中級悪魔の家庭を対象にした『子供に目指して欲しい職業、目指して欲しくない職業』が発表された。上級悪魔が無いのは領地を継ぐか他家に婿や嫁に行くのが当然だからだ。そして、なって欲しくない職業ランキングに選外から上位に一気に上り詰めたのがレーティングゲームの選手だと発表されたのを見てセラフォルーは慌てた様子だ。

 

「ソ、ソーナちゃん、大丈夫だよ! 頑張れば皆前みたいになって欲しいって思うって!」

 

 同盟交渉や不安からくる治安の悪化などで忙しい中、僅かに取れた休憩時間にソーナの顔を見に来た彼女はテレビで放送された内容にショックを受けた模様。実際、今まではなって欲しい職業の上位だった。

 

 基本的に今の悪魔社会は有事の際に貴族と眷属が戦う。無論、警備兵など兵士の類が居ないわけでもないが、軍団の運用が出来ないレベルまで数が減っている今、元々の性能に差がある下級悪魔を投入するのは合理的ではない。故に出世のチャンスも回ってこない。

 

「ええ、そうですね。でも、これで良かったと思います。だって、眷属になるって事は戦線にでるという事ですから、ご家族には万が一を覚悟していただく必要があったじゃないですか、お姉様」

 

「ソ、ソーナちゃん?」

 

 レーティングゲームは好戦的な悪魔にとって数少ない娯楽であり、貴族達の力と権威の主張の場だ。だからこそ有能な眷属が求められ、低い身分の者は見出される事を願う。ソーナの夢はそんな彼らの為の学校の設立だが、セラフォルーと違って当の本人は冷静だった。

 

「……私はチャンスを与えられる機会は平等にあるべきと思っていますが、誰もが掴めるとは思っていません。肉体や頭脳、魔力に器用さ、一日の時間は皆同じで才能や経済は不平等。他人の何倍も努力するには何倍もの努力が必要で、伸びる人はその努力を短期間で抜き去る。……憧れだけでは駄目なんです。危険を冒す覚悟、其れを持っていて貰わなければ」

 

 ソーナはそう言い切る。彼女にとってこの結果は学校に入る前に篩に掛ける様な物であり、挫折するなら取り返しが就く時点が良いとさえ思っていた。元々の差を埋める為の熾烈な鍛錬に心や身体が耐えきれない者、生活するに必要な糧が得られない者、必ず出てくる。上級悪魔は努力をさほどしないが、仮に学校が上手く行って上に行く者がでた後もとは限らない。

 

「……思えば神器に規制を掛けるのはチャンスかも知れませんね」

 

 基本的に神器は戦闘向けで無い物が多く、人間の血を引いていなければ奪うでもしなければ持ってさえいない。ソーナがチャンスを与えたい者の多くはそんな子供達だ。特定の人にしかできない事など参考にしようが無い。故に神器に規制が掛かるのは逆に下の者のチャンスが増える事に繋がるのだ。

 

 

「匙や椿姫にも神器無しの戦闘訓練をもっと受けさせなければ。”じゃあ使い方の手本を見せるので、神器を宿して下さい”なんて馬鹿な授業は出来ませんからね」

 

 堕天使が人工神器を作る技術を持っているが何事もタダではないし、国防の兵器を同盟相手とはいえ他勢力に頼り切るのも論外だ。……それにショーの側面がある以上は人気商売。規制があるとはいえ戦闘向け神器所有者相手に素の力で勝つ方が盛り上がるだろう。

 

 

 

 

「この程度で諦めるなら目指す資格は有りません。私も、子供達も。それがレーティングゲームの世界です」




活動報告で書いたけどフェアリーテイルの二次も書きたい 持ってないのまとめて借りたんだ

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