ベル君に憑依して英雄を目指すのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
「それではこれより第何回目かの
「何かね新入り君?」
神々が集まり冒険者達の二つ名を決めるのが主なこの
「………何故俺がここに呼ばれた? 俺、神じゃないんだけど」
「「「そりゃもちろん、《ゼノス・ファミリア》の主神代行として」」」
神々から放たれる一糸乱れぬ発言が、新入り……ベル・クラネルの現状について語る。
そう、彼は
「いやー、彼等には世話になってるよ。力強いから物運びとか大助かり」
「マリィちゃんを一目見るために海に向かった男も増えて魚の入りも良くなったしな」
「ウィーネたんを俺にくれー!」
「最後の奴殺すぞ。じゃなくて、俺は人間なんだが?」
「うお、本気の殺気だったぞ今。いいんじゃね?ほら、ベルっち異世界人だし神みたいなもんでしょ」
「そうそう。俺等も天界から下界見てたし似たようなもんだって」
ベルが異世界人であることは、一応神々には伝えた。というか伝わった。
娯楽好きの神がどっからか情報を手に入れ慌てて対応し神々のみの秘密となったのだ。それはまあ、幸いか。
「ところでウィーネを娶りたいって言った奴は何処のドイツだ? ナァニ、少し俺とダンジョンに潜るだけだ」
「や、やべえこいつ親バカだ………あ、じゃあレフィーヤたんと仲良くなるセッティ───」
「「死なすぞ」」
と、ロキとベルの言葉が重なった。
「あれ、そういやヘルメスいねーな」
「ベルきゅん恐れたんじゃね? 来たらきっと鐘の音が鳴り響く」
「首が落ちるな。首ですむかな?」
「……おい、それよりもう一つ気にすることがあるんじゃないのかい?」
不意に呟いたのはヘスティア。不機嫌そうにベルの居る方向を睨んでいた。
「む? ベルがここにいるのはもう納得したのではないのか?」
「俺は納得しかねるがな」
「そうじゃなくて、何で君がベル君の膝の上にいるんだカーリー!」
「ふふん。いいであろう? あ、ベル……そのまま撫でよ」
「ベル君も何で頭を撫でてあげてるのさ!?」
「いや、サイズ的にウィーネ並みにしっくりきて」
ヘスティアが睨みつけていたのはベルの膝に乗り目を細めていたカーリー。ベルの気のせいでなければヘスティアからは怒気が、フレイヤからは殺意が溢れている。
「……フレイヤ、カーリーの所は潰すなよ?」
「難しいお願いね」
「デートでどうだ?メレンで取れた魚料理が美味い店知ってる」
「朝まで、かしら?」
「お望みな────?」
不意にヘスティア以外の誰かに睨まれたような気がして辺りを見回すベル。考えてみればフレイヤの誘いなど殆どの男神からすればうらやましいことこの上ないのだろう。
「ふふ。良いわ……それで我慢してあげる」
「何を言っているんだいベル君! フレイヤも!」
「あら、私はベルが好きだもの。一晩ともに過ごせるならある程度のお願いはきいちゃうわ?」
「俺は好きか嫌いかで言えばまあ、今は好きな方だよ。他人の好意に向き合う勇気も出てきたしな」
「自分の好意には向き合えないのにね。でも、仕方ないのかしら? 今まで女なんて抱けば金をくれる、程度に見てたんでしょうし……」
「………………」
クスクス笑うフレイヤにベルが不機嫌そうな顔でそっぽを向く。それが可愛いとでも思ったのかフレイヤはさらに笑った。
「どうでも良いからとっとと命名式始めるぞ」
「おっとそうだな」
「待ってましたぁ~」
「ウィーネたんペロペロ」
「……………」
「か、鐘の音を響かせベル君が光ってるぅ!?」
「おいおい、死んだわ彼奴」
「首を出してやんな、多分痛みなく死ねる」
ベルははぁ、とため息を吐きチャージを切る。神達はさっそく手元の資料を見る。
「………え、ベル君今……Lv.7!?」
「前回より五回もランクアップしてる~!」
「四ヶ月半で一級冒険者とか、流石ベル君俺たちには出来ないことを平然とやってのけるぅ!」
「そこに痺れる憧れるぅ!」
「是非とも兄貴と!」「お義父様と!」「お兄ちゃんと!」「兄様と!」
「おい、今お義父様言った奴どいつだ……」
「話が進まないよベル君………取り敢えず、ヘファイストスからでどうだい?」
と、ヘスティアがベル君も
「あー、ヴェルフか……ヘファイストスに鍛えられた熱は冷めないらしいから
「うおいベル君!? 彼、君の友人だろ? 容赦ないね」
「彼奴の惚気話にゃもういい加減うんざりなんだよ。バカップル同士、ささっと籍でも入れろ」
「………あなたに言われたくはないのだけど」
ヘファイストスの精一杯の抵抗はもちろん無視された。
そして命名式は進んでいく。
「あ、ミアハのとこランクアップしたのか。確かダンジョンに潜れないって」
「うむ。【ゼノス・ファミリア】達と共にリハビリ中だ。ランクアップは先日のゲームでな」
「あー、ランクアップしたのめっちゃ居るからな~。【良妻犬】」
「これこれ。ナァーザは私の妻ではない。そんな二つ名をつけてしまえば私がナァーザに叱られてしまう」
「うわ、ムカつく……」
「【銀腕】で良くね?」
「オッタルさんパネェっす。前回までLv.7なのに9に………あのミノタウロスと戦えばまあランクあがるわな」
「
「
「ロキんとこもでたなー。ランクあがらなかった古参三幹部内二名がランクアップか」
「師弟対決とか信念の戦いとか特別な経験だったんだろうな。片方負けてるけど」
「レフィーヤたんも上がってるぞ!しかも5だ!」
「アイズたんもな!」
「
「や、本人きっての希望で
「リヴェリア様はまんまで良いか。アイズたんどうするよ?」
「
「【ベル・キラー】!」
「二人ともまんまでいいんじゃねーの?」
そして最後。今回の目玉とも言えるベルの番。
「まずは俺からだ! 本来なら俺が名乗るつもりだったが、ベルには
「え、すごくいらない」
ベルのいやそうな顔にガネーシャががっくりと落ち込む。
「
「かかか。下らん名だ……
「こらこらこらぁ! 二人して何言ってくれてるのかなぁ! ベル君はボクの眷属だぞぉ!」
ちゃっかりベルの恋人宣言する二柱の神にヘスティアが叫ぶ。
「別に良いではないか。どうせここ最近エルフの小娘ばかりにかまけられベルの中で影が薄くなっておるのではないか?」
「なにをう!」
「その点妾は前回のゲームに協力した礼にこうして椅子になってもらう程度の願いは聞いて貰えるしのぉ」
スリスリとベルの体に背中を擦り付けるカーリーをぐぬぬと睨み付けるヘスティア。
「やべぇよ、椅子から起きあがれねー」
「俺も椅子にされたい。出来れば背中に」
「俺は顔を」
「終わってんなお前等。俺もだけど」
と、男神達が真面目な顔で馬鹿な会話をする中、ベルが片手をあげる。
「お、何ベル君ひょっとして自分の二つ名決めてきた?いたいねー……間違えた、良いねー」
「
「アルケイデス?」
「俺の世界の大英雄。神話においてゼウスの子で広く知られた名は
「え、子供? ベル君の世界の神は子供産めんのか、しかも多分ヘラの……」
「いや、既婚者の夫に化け作った子供だ。後々ヘラにバレて不幸な目に遭わされる」
「あ、普通にうちらの知るゼウスとヘラだ」
なんか安心、と頷く神一同。
「知っての通り俺は英雄になりたいからな。目指してるわけだし」
「はいしつもーん! ベル君に取って英雄とは?」
「偉業を成す必要なんてない。誰かを体張ってでも守れりゃ、そいつはその人の英雄になれるって前世のじいちゃんの教え。崇められたいわけでも感謝されたいわけでもない。誰かを守る存在になるってのが、俺にとって英雄になることだ」
『Lv.6→7
力:SSS1504→I0
耐久:SSS1711→I0
器用:SSS1350→I0
敏捷:SSS1903→I0
魔力:SSS1705→I0
精癒:F→E
幸運:F→E
思考加速:F→E
火傷無効:G→F
格上特攻:I→H
魅了:I
《魔法》
【】
【ブロンテ】
・付与魔法
エンチャント
・神性雷属性
・速攻魔法
【アンチ・カース】
・解呪魔法
・呪詛、結界魔法の破壊
・精神束縛の完全破壊。術者へ何らかの制裁
・詠唱式【砕け散れ邪法の理】
《スキル》
・早熟する。
・祖父達との約束に対する想いの続く限り効果持続
・祖父達との約束に対する想いの強さの丈で効果向上
・
・自己ステイタスの閲覧可能
・討伐モンスター図鑑自動作成
・マップ表示
・索敵
・アイテム収納空間作成
・肉体の修復
・体力、魔力を消費する
・精神への干渉を拒絶する
・術者との実力差によって変動
・受ける、受けない選択可能 』
二つ名
非公式二つ名
【親バカ】