ゼロの使い魔~真心~   作:へドラ2

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続きです。今回、才人君解体ショー。勿論、閲覧注意です。


ゼロの使い魔~真心~第39話

「ふんふふんふふーん♪」

 カニバは慣れた手つきで才人の肛門周りに切り込みを入れ、腸の出口を縛り中身が出ないようにする。そうして、消化管を体から切り離す。すると今度は刃先に丸い球のついたナイフを取り出す。

「これを使えば中身を傷つけないのさ~」

 すうっとナイフを走らせ、才人の体を切り開く。するとそこから腸間膜に包まれた内臓がずるりと零れだしてくる。

「おえぇ!げえぇ!」

 ルイズはもう何度目になるか分からない嘔吐をする。もう中身なんてない、水分だけだ。でも吐き気は収まらない。少し見渡すと周りにも同じく嘔吐する人間が多くいる。当たり前だろう。

「よっと」

 カニバは腸間膜に包まれた内臓を全て取り出すと、別の容器に分けて入れる。すると奥から女性のベル星人がまた二人現れ、小腸・大腸などの選別、洗浄をしていく。

「あっ、あんな怪人…があんなに!?」

 ワルドは驚愕する。あんな恐ろしい思考を持った奴らがこんなにいるのか、と。その間にカニバはまたナイフを持ち替える。

「消化器系を出しちゃおう~」

 後腹膜に切れ込みを入れ、消化器系を全て取り出し他の二人に手渡す。

「お次は肌をぞりぞり~、肉側に毛穴を残さないように~」

 

 

 ゾリッ…ゾリッ…

 

 

 ついに才人は全身の皮をくまなくはがされる、が途中で腕輪と爪が邪魔になり、作業が止まる。するとカニバは何処からかペンチを取り出し、爪を一つ一つはがしていく。

 

 ペキッ…ペキッ…ペキッ…

 

 しかし腕輪だけはどうしても取れず、そこだけ皮を残す事にしたようで、カニバは他の皮を剥いでいく。

「順番間違えちゃった。ま、いいか。よいしょ」

 皮をはぎ終えたカニバは、ナイフを持ち替えると才人の胸元を開き、肋骨を折って大きく広げる。肺と心臓、気管支に舌を横隔膜ごとそっと手に取り、優しく取り出す。

「この心臓先に出す方が楽なんだよね~」

 心臓や肺を他の二人に任せると、カニバは大きな包丁を取り出し上段に構える。

「せいっ!」

 

 

 バキッ!

 

 

 才人の腕が斬り落とされる。

「そい、そい、そい!」

 

 

 バキッ!バキッ!バキッ!

 

 

 残りの腕と両足も切り落としていく。ルイズはその光景をうつろな目で見ていた。既に狂い出して来ているか「ヒッヒヒッ」と乾いた笑いが口から洩れる。

「狂ってる…奴は、奴らは…悪魔だ…ッ!」

 壊れたルイズを想い、ワルドは怒りで狂いそうになっていた。今すぐにでもベル星人達を八つ裂きにしてしまいたい、しかし体が言う事を聞かない。それにより憤りが溜まっていく。

「そーい!」

 

 

 バキンッ!

 

 

 最後に才人の背骨が一撃で両断され、二つの肉塊に分かれる。才人が完全に肉塊になった瞬間だった。こうして分かれた肉塊を吊るすとベル星人は鉄格子に向き直る。

「ふう…これでお終い。皆これからこうなるからね」

 この一言がその場にいた人間を凍り付かせる。一人の悲鳴からパニックが起こり皆鉄格子から離れ壁際に集まる。残ったのはワルドとルイズだけだ。ワルドは立ち上がるとカニバとルイズの間に立ちふさがる。

「ルイズには指一本触れさせん!」

 その時、ワルドの横を誰かが通り過ぎる。

 

 美しいブロンドの髪…ルイズだ。

 

「待つんだルイズ!何を!?」

 振り向かせたルイズにかつての美貌は無かった。瞳は焦点を失い何処を見ているのか分からない、首は傾きフラフラと歩く姿は痛々しい物だった。ワルドは言葉を失う。

「どうせ…皆死んじゃうのよ…あんなになっちゃうのよ…サイト、さいとぉ…今、そっちに行くからね…ねぇ早くしてよ…早くしてよ!」

 ルイズの突然の激昂にたじろぐカニバだが、直ぐに鉄格子を開けルイズを出す。

「大丈夫、首元が熱くなって、それで終わりだから」

 ルイズはカニバに連れられ、才人が吊られていた台車に導かれる。

「待つんだルイズ!諦めるな!ルイズーーーッ!」

 ワルドは必死に叫ぶが、ルイズの耳には届かない。されるがままのルイズの体に拘束具がつけられた時…。

 

 

「娘っ子や、諦めるのが早いんじゃねぇか?」

 

 

 突然聞こえた声にベル星人達は慌てふためき、辺りを警戒する。

「何者だ!何処にいる!」

 叫ぶカニバに「こっちこっち」と呼ぶ声は荷物の方から聞こえる。ベル星人達が振り向くとそこにはカタカタ動く大剣が一本。デルフリンガーだ。

「バカな!剣がしゃべった!?」

 ベル星人は驚き、すくみ上る。

「いやお前らみたいなトンでも野郎達には言われたくないね。それよりも娘っ子!」

 ルイズは振り向かないがピクリと体が震える。どうやら聞こえたようだ。

「早い?何が?何を?もうサイトは…サイトは…」

 涙が頬を伝うルイズにデルフリンガーは「まったく…」とため息交じりに声をかける。

「使い魔契約は使い魔が死ぬとどうなるんだっけ?!」

 ルイズはうつろな様子で呟く。

「契約は…切れ、次の使い魔が…呼べるようになる…」

 デルフリンガーは「違う違う!」と否定する。

「その前!使い魔の死体は?!」

 ルイズは肉塊になった才人を見る。

「死体は…契約が切れ…ルーンが消える…あれ?」

 デルフリンガーはようやく気が付いたか、とケラケラ笑う。ルイズはその光景に釘付けになった。

 

 

 

「ルーンが…消えて…ない?…消えてない!?」

 

 

 

 言われてワルドも才人の左腕を見る。そこには確かに『ガンダールヴ』のルーンが刻まれたままだった。どういうことだと言う前に、ルイズが叫ぶ。

「まさか!あり得ない!でも!でも!」

 デルフリンガーは「そう言う事」とふんぞり返る。

「ええい!どういう事だ!全く訳が分からんぞ!」

 状況が理解できないカニバ達ベル星人。どういう事か問いただそうとルイズとデルフリンガーに詰め寄るが…。

 

 

 突如として才人の腕輪が光り輝き、その光に目を焼かれる。

 

 

「「「ぐわぁぁぁぁ!?」」」

 光はベル星人の目だけを焼き、ルイズ達には傷一つ付けず、優しく包み込む。光が治まると、腕輪の光に包まれた才人の左腕が浮かび上がる。ルーンも光りはじめ、腕輪の光と共鳴しより強く光り輝く。

「「すごい…」」

 ワルドとルイズは呟く事、見守る事しか出来なかった。二人の前で更にあり得ない事が起きる。今まで解体された内臓や腕に皮、肉塊になっていたはずの才人の体がまるで時が巻き戻るかのように集まり、才人の体を形作っていく。

「…奇跡よ」

 ルイズの呟きはもっともだった。絶対にありえない光景、それが目の前で起きているのだから。視界が戻ったカニバは驚嘆の声を上げる。

「ばっ!?バカな!?死んだはずだ!バラしたはずなのに!」

 他の二人のベル星人が駆け寄るが、既に才人は完全に復活していた。才人は駆け寄るベル星人を睨みつけると全力の拳を一人のどてっぱらに叩き込む。

 

「よくもやってくれたなぁ!」

 

 拳は容易くベル星人を貫き一撃で絶命させる。カニバは慌てふためく。

「そんな!あり得ない!」

 慌てふためくカニバをかばう様にベル星人が立ちはだかるが、才人の掌底が連続で叩き込まれ膝をつく。更にその顎に才人の強烈な蹴り上げが直撃、首と体を分断し、ベル星人を絶命させる。

「よくもルイズを…こんな目に合わせやがったなぁ!」

 才人の一撃を這いずり回って避けたカニバは、才人の拳が直撃した床を見て啞然とする。

(あ…穴開いてるじゃない!?このままじゃ勝ち目ゼロだわ!)

 カニバは空間を揺らめかせ、テレポーテーションで部屋から逃れる。才人は後を追わずにルイズを助け起こす。

「大丈夫か!?ルイズ!」

 ルイズは衝撃の連続に目を丸くしていたが、目から大粒の涙をこぼして抱き着く。

「バカバカバカ!バカ犬!ぼんどに、ぼんどにじんぢゃったとぼもっだんだがらぁぁ!」

 鼻水を垂れ流し、ぐしゃぐしゃの顔になってはいたが、それは泣き顔では無く満面の笑顔だった。才人は悲しませてしまった事に心を痛め、同時にまたこの笑顔に会えたことを嬉しく思った。

「しっ、しかし、どうやって!?」

 ワルドはどうなっているのか訳が分からず混乱するばかりだ。才人は左腕の腕輪を見つめる。それは錆びてボロボロだったはずだが、今は眩い金色に光り輝いていた。

「これのおかげさ。どうやら俺のだけすげえマジックアイテムだったみたいなんだ。一度だけ死んでも蘇る事の出来る奇跡のマジックアイテムさ」

 才人はルイズの手を取る。

「どうやらお守りに一つだけ本物が入ってたらしい。ルイズ、助かったのはお前のおかげだよ」

 ルイズの顔にはみるみる生気が戻っていく。ルイズは一人で立ち上がると才人がとってきた杖を渡される。

「よーし!皆下がって!派手に行くわよ!」

 ルイズは『錬金…のような爆発』を起こし鉄格子を吹き飛ばす。才人はワルドに杖を渡すと全員に向かって叫ぶ。

 

 

 

 

「よーし!脱出だ!」

 

 

 

 

 才人達は牢の壁を破壊。船員、乗客を連れ、走り出す。どうやら地面の中に埋まっていたようで地上への階段まで来ると、一気に駆け上がる。

「船は!?」

 皆が見渡す中、才人は透視能力で木々の中を見渡す。

「っ!見つけた!向こうだ!」

 才人達は走り出すが、その前の空間が揺らめき突如として巨大化したカニバが現れる。

「逃がすか!全員行け!捕えろ!」

 カニバの号令で更に八人のベル星人が揺らめきから現れる。

「そんな!まだこんなに!?」

 船長が悲鳴を上げるが、ワルドは杖を構える。

「ふん!不意打ちさえなければこちらの物だよ!」

 ワルドは素早く詠唱すると大きな竜巻を起こす。竜巻はベル星人達が放とうとした殺人音波をかき消していく。

「急ぐぞ!長くはもたん!」

 ベル星人達が混乱している間に全員が走り出す。しかし、才人はその場に残る。

「サイト!?」

 才人は木の一本を切り裂くとベル星人の一人に向け蹴り飛ばし、その体に命中。突き刺さる。

「俺も時間を稼ぐ!急いで船を動かしてくれ!」

 そう言うと才人は何本も木を切り裂き、蹴り飛ばし始める。

「必ず戻って来いよ!」

 ワルドの叫びに才人は叫び返す。

「奇跡の命!無駄にはしないさ!」

 

 

 

 

 ワルド達が行くと才人はデルフリンガーを腰に構える。

「なあ、相棒?」

「何だ?デルフ?」

 突然デルフリンガーが話しかけてくる。

「タネ教えてくれない?どうやって復活したの?」

「すぐに教えてやるよ、行くぞ!デルフ!」

「おうよ!」

 才人はデルフリンガーを思い切り振り上げる。

 

 

「コスモーーース!」

 

 

 カニバは竜巻が治まると同時に立ち上った巨大な光の柱に後ずさりする。その中から出て来たコスモスの姿を見てベル星人達は恐れおののく。

「きっ貴様!ウルトラマンだったのか!?」

 ベル星人達からは「ウソでしょ!?」、「この世界にはいないはずじゃあ!?」と驚きの声が上がるがカニバは冷静に指示を出す。

「大丈夫!数はこっちの方が多いのよ!勝てるわ!音波撃てぇー!!」

 ベル星人達はコスモスに狙いを定める。

(相棒!耳塞げ!)

 デルフリンガーは叫ぶが、コスモスは腕輪にそっと手を当てる。

(あり?相棒?それ変身しててもついてるの?)

「デアァ!(ああ!そういう武器なのさ!)」

 才人は超能力で腕輪を変化させる。ベル星人達が放った殺人音波、それは才人が変化させた腕輪だったものに吸い込まれていく。

 

『ウルトラディフェンダー』!

 

「何ぃ!?何故だ!何故奴は平気なんだ!?」

 ベル星人達は全力で殺人音波を放ち続けるが、コスモスは何もダメージを受けていない。ついにはベル星人達は体力が尽きてしまい、その場に膝をつく。

「デアァ!(お返しだ!)」

 コスモスは腕輪を変化させた盾を突き出すと、吸収した殺人音波を一点に集中する形でベル星人に発射する。

「「「ギャアアァァァ……」」」

 その一撃はベル星人三人を直撃、その体を木端微塵にして葬り去る。

「あれは!あれは!『ウルトラブレスレット』!?」

 カニバはコスモスの武器の正体がわかるやいなや、途端に震えだす。

(『ウルトラブレスレット』?何だいそれ?)

(超兵器だよ。ホントにすげえんだから、行くぜ!)

 コスモスはウルトラディフェンダーを頭上に掲げると、その形を短剣に変える。

(デルフ!念力補助頼むぜ!)

(おうよ!)

 コスモスは全力で短剣をベル星人に向け投げつける。

 

『ウルトラスパーク』!

 

 短剣は光の刃に形を変え、猛スピードで飛んでいく。コスモスは全力の念力で軌道を操る。一撃で一人目のベル星人の首をはね、二人目のベル星人を真っ二つに切り裂く。三人目のベル星人の体に風穴を開ける。しかしそこで念力の集中が途切れ、ベル星人の後方に落下してしまう。

(こっ、こんなに難しいのか…ウルトラマン二世はすげぇ、こんなのを自在に操ってたのか…)

 疲れたコスモスは膝をついてしまう。それを見たカニバは好機とほくそ笑む。

「しめた!奴はまだ完全に使いこなせていない!かかれ!」

 ベル星人二人が駆けだした時、コスモスは『ウルトラスパーク』が太陽光を吸収している事に気が付く。

「デァァ?(まさか?)」

 コスモスは『ウルトラスパーク』に微かな念力を送り『発射スイッチ』を起動する。その瞬間『ウルトラスパーク』から『ウルトラスーパー光線』が二方向に放たれ、後ろからベル星人二人を爆殺した。

「そ、そんな…嘘よ…ぜっ、全滅何て…」

 カニバは負けを悟ると慌ててコスモスと逆方向に飛び立つ。全速力で飛び立つカニバを見てコスモスは右腕を天に掲げる。

「デアァァ!」

 右腕から赤い光が溢れ、その体を染め上げていく。『ウルトラマンコスモス・コロナモード』になると両拳を突き出しその中にエネルギーを溜め球状にする。それは超破壊球弾。

 

『プロミネンスボール』!

 

 真っすぐ、寸分たがわずカニバの背中に吸い込まれた一撃は、カニバを粉々に吹き飛ばしてしまった。

(あの世で食肉にした人達に謝りやがれ)

 

 

 

 

 そのころ、船は離陸準備に追われていた。しかし、問題が起きていた。離陸のための風石が足りないのだ。このまま無理に飛ぼうとすれば風石が足りなくなり、ラ・ロシェールにも帰れず、アルビオンにも行くことが出来ないだろう。

「ワルドさま、風の魔法でどうにかなりませんか?」

 ワルドは表情を曇らせる。

「すまないルイズ、さっきの竜巻で魔力を使い切ってしまってね。打ち止めなんだ…」

「そんな…」

 せっかく助かったのに、と気落ちするルイズだが、突然の一報に表情を歪ませる。

「大変だ!大陸が、大陸が消えかかってる!」

 ベル星人が全て倒された事により、この大陸が消えかかっているのだ。このままでは船が落ちる。それまでに何とかしないと!ルイズは考えを巡らせるが何も思いつかない。

「まずい!もうそこまで来てる!」

 ワルドの声を聞いて皆が地面を見る。確かにもうすぐそこまで消滅が迫ってきていた。ルイズは思わず奇跡を願い目を瞑る。

(サイト…ッ!)

 その時、船体が浮かび上がる。やった!何とかなったんだ!とルイズは歓喜するが、船長は戸惑っていた。

「何で浮いてるんだ!?」

 全員が驚き、慌てて甲板に出てみる。するとそこには…。

 

 

 

 船を持ち上げ浮かべているウルトラマンコスモスがいた。

 

 

 

「「「ウルトラマン!」」」

 全員の歓喜の声が重なる。ウルトラマンコスモスが安全圏まで船を運ぶと、大陸は消えてしまった。船が自力で飛び出したのを確認すると、コスモスは虚空に消えていった。

「…あれ!?そういえばサイトは!?」

 全員が思い出した時、反対の甲板から声が聞こえた。

 

 

 

「おーい!おーい!」

 

 

 

 才人だ。手を振って走ってくる。

「サイト!乗ってたんならすぐ来なさいよ~!」

 言葉は怒ってこそいるが、才人を抱きしめたルイズやワルド、他の面々は皆涙混じりの笑顔だった。

 

 

 

 




続きます。前半の所、自分で書いてて嘔吐しちゃいました。(じゃあ書くな)
あと解体の所、私がてきとうに書いただけなので全くのでたらめです。科学の教科書引っ張ってきて書きました。なので真似は絶対しないでください。
(んな奴おるかい!…いないよね?)
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