色々な怪獣のストーリーを考えていて、思いついたら何処に組み込もうかとか考えながら書いていますが、今回は風呂です。(今まで散々閲覧注意な♡シーン出しといて風呂シーンで喜ぶ哀れな私…)
湯気が立ち込め、体を芯から暖めてくれる…そして、どこか不思議な魅力を放つ摩訶不思議空間。
それは…『風呂』
ここはとても大きい湯舟、人が何人入るだろう?百人。皆が座ればそれくらい入れるであろう贅沢で巨大な風呂。そこに一人、飛び込むマナー違反者がいた。
「イィィヤッホォォォォーーーーー!」
そいつは大きな湯舟をまるでプールでも泳ぐかのようにバシャバシャと泳ぎ回り、クロールなどをしてはしゃいでいる。
「いや~贅沢贅沢!」
そいつは程よく引き締まった体を大の字に広げ、ぷかぷかと浮かびながら奥にある脱衣所で着替えようとしている女性に声を掛ける。
「お~い!早くおいでよ!一緒に泳ごうよ~~~~っ!」
程よく引き締まり、メリハリのついた体の…クロムウェルは黒ローブの女性に声を掛ける。
「(ったく、誰得だよ…)は~い、ちょっと待っててね~!」
ここはクロムウェルがアルビオンの首都ロンディニウムに作ったレコン・キスタ軍の地下活動拠点、の敷地内に作らせた巨大な彼専用の風呂場である。彼はこの拠点に滞在中は毎夜必ずここに入るのだ。そして、黒ローブの女性はここにいる間、必ず風呂に付き合わされているのだ。
(だから任務でここから離れたいっていうのもあるのよねぇ…)
黒ローブの女性は一つ、どうしてもここから離れられない理由があるのだ。それはクロムウェルも知らない彼女だけの秘密、彼女の求める物の為にどうしても必要な物についてだ。
(アレの波はもうすぐ安定する…でも、『反応』が出るまでは油断できない…)
「お~い早く来てよ~!この前してくれたあのマットでのムフフなヌルヌルまたしてよ~!」
そんな黒ローブの女性の気を知らず、クロムウェルはしつこく呼びかける。いつの間にか人間の姿から本来のレギュラン星人の姿に戻っており、念入りに体を洗っている。
「(あれ疲れんのよねぇ…)ちょっと待ってて~♡今服脱ぐから~♡」
黒ローブの女性がその黒ローブを脱ごうとした時、脱衣所の入り口から若い男性の声が聞こえる。
「ミスッ!ご入浴前に失礼しますっ!」
その瞬間、黒ローブの女性の目の色が変わる。
「(やった!ついに来たっ!風呂何か入ってる場合じゃねえっ!)すぐ行くわっ!」
「例の物が赤く光っ…」
若い男性の使用人だろうか?彼が言い終わる前に黒ローブの女性は走り出す。彼女がクロムウェルにも秘密で作った実験室、そこまで一瞬でやって来ると部屋に勢いよく入り赤く光る『石』が入っている透明なガラスケースの前に滑り込む。
「来た来た来た来たきったぁぁぁーーー!」
黒ローブの女性は周りの計器に顔を押し付けると、その針の位置を確認。『石』から放たれるエネルギーの周波数が安定し、乱れが一切無いのを確認すると自らの作業が成功したことを確認する。
(時空波が完全に安定した…この『赤い石』さえあれば…フフフ…ハハハ…)
「アーーーーハッハッハッ」
「あの…ミス…?」
黒ローブの女性は自身が高笑いしていたのを若い男性の使用人が見ていた事に気が付き表情が固まる。
「………」
ガシッ!
「あひぃっ!?」
黒ローブの女性は、若い男性の使用人の足の間にその手を叩きつける。突然の衝撃と快感に若い男性の使用人は目を白黒させているが、黒ローブの女性はその瞳を覗き込むと怪しく微笑む。
「ここで見た事は全て忘れなさい…そうしたら…天国を味わえるわよ♡」
言い終わると同時に黒ローブの女性の瞳が紫色に光始める。
「ひぐぅぃひっ!?」
若い男性の使用人は激しい快楽に身をゆだね、その紫色の光に包まれる。光が治まった後、若い男性の使用人はズボンに大きな染みを作り、フラフラと部屋から離れていった。
(クロムウェルに隠すのも楽じゃ無いわ…)
「ねぇ~~~~~まだぁ~~~~~~~?」
一人で待ちぼうけをくらい、のぼせかけているクロムウェルだった。
シェルターを大人しくさせ海にかえしたその日、全ての授業が終わった才人はヴェストリの広場の自身のテントの横にある大釜に水を張っていた。
「後は薪を燃やして…」
才人は大釜の下にくべた薪に火打石で火をつけ燃やす。張った水の中に木の蓋を沈めると、くべる薪を増やし大釜の水を温めお湯にする。
「ふ~。出来た!」
これは才人の風呂だ。この世界の平民用の風呂は地球で言うサウナの様な物。日々日本の風呂に入ってきた才人からしたらそれを風呂とは認められなかった。満足できなかった、我慢できなかった。そこで才人は自分で作ってしまおうと思い、コック長のマルトーに頼み込み使い古しで廃棄寸前だった大釜を一つ貰いそれを風呂にしていたのだ。
「ふ~…」
「いい気分みたいだね」
「いい気分だよ…」
日が陰り、双月が薄っすらと顔を覗かせる頃、才人はゆったりと湯舟に浸かっていた。今日はマチルダの花壇を直す為に体中ドロドロになったり、シェルターとの戦いでエネルギーを使いすぎたりするなどして既に疲労困憊の状態なのだ。
「はぁ~あ…」
しかし、才人は少し満たされた感情だった。それは、シェルターを救えたところが大きい。ミシェルに怪獣の処理を頼まれてから初めて救えたのだ。だが、才人はこの数日間に現れた怪獣の事を思い出してしまう。
(キングマイマイ…それに、あの鋭い歯の怪獣…)
才人が名前を知らない怪獣は『肉食地底怪獣・ダイゲルン』と呼ばれる怪獣なのだが、才人の世界には一度も出現していない為その名を知る事は無かった。
「助けたかったなぁ…」
才人は寂しそうにふと呟く。『変幻怪獣・キングマイマイ』は長い冬眠から見ざめたばかりだったのだろうか?怯えたように暴れ回っていたのだ。何とかフルムーンレクトで落ち着かせようとしたが、何度やっても興奮を抑えられず…人間に被害を出すわけにはいかない…と、結局最後は『プロミネンスボール』で倒してしまったのだ。
(鋭い歯の奴の方は…どうしようも無かったしなぁ…)
『肉食地底怪獣・ダイゲルン』は文字通り『飢えた獣』だった。出現したのはラ・ロシェールから少し行った所にある『タルブの村』。奴はその村にいる人間達を捕食しようとしていたのだ。かなり長い間食事をしてこなかったのだろう、コスモスにまで食らいついきそのわき腹を食いちぎろうとしたくらいだ。フルムーンレクトでは落ち着かせる事すらできず、村人たちを守るために『ウルトラスパーク』でその首を跳ね飛ばしたのだ。
「おいおい相棒、過ぎた事はどうしようもねぇだろ?」
才人のつぶやきを聞いていたのか、釜の横に立てかけてあったデルフリンガーがカタカタと鳴る。才人は夜空を見上げてため息をつく。
「でもさ…」
才人に似合わないうじうじとした態度にデルフリンガーはたまらず声を上げる。
「だーっ!何だよ相棒っ!?さっきまで元気だったくせにっ!急にしょぼくれやがってっ!?」
才人は何も言い返すことなく只黙っている。デルフリンガーは何かを察したのか、急に笑い出す。
「ハハハハハッ!相棒、どうした?お前さんは何でもかんでも救える神様にでもなりてぇのかいっ!?」
才人は急に芝居臭くなったデルフリンガーの様子に気が付かず声を荒げる。
「そんなっ!俺は唯っ!」
「目の前の命全てを助けたいってか?…それ、ちっとワガママが過ぎるんじゃねぇの?」
才人はデルフリンガーの言葉に打ち抜かれ、反論に詰まる。
(ワガママ…俺の誰かを助けたいって気持ちはワガママでしかないのか…?)
「しかも時折怒りの感情、破壊の衝動が抑えられないってんだ。困ったもんだねっ!」
デルフリンガーのこの一言に才人は青くなる。何故デルフリンガーはそんなことまで知っているのだろう?この事はデルフリンガーには伝えていないのに。その時、デルフリンガーはからかうような態度から一変、真剣な声色になる。
「相棒…少し昔話に付き合ってくれるかい?」
才人はデルフリンガーの雰囲気に飲み込まれながら、知らない内にうなずいていた。
「むかーし、むかーし、そのまた昔の話、この世に始祖ブリミルってぇ奴が現れる…そのまたむかぁしの事さ…」
デルフリンガーはどこか遠く、空の彼方を見つめているようにも見える。
「ある所に性格が真逆の兄弟がいた。どちらも人の心を集める力があった。兄はその実力とリーダーシップで、弟はその優しさと包容力で…。だが、二人には欠点があった。兄は暴力的で、弟は甘ちゃんだった。ある時、兄弟はどちらかが二人を慕う者たち全てのリーダーにならなければならなかった」
デルフリンガーの声が悲しそうな物に変わる。
「…兄は自分が選ばれるものだと思い込んでいた。弟より高い実力、破壊力、皆の信頼…。その力でリーダーになれると信じていた」
才人は何となく結果が分かった。
「…なれなかった」
「そうさ、なれなかった。…その兄弟の住む国には王より偉い長老がいた。そいつの鶴の一声で弟がリーダーになったのさ。勿論兄は反発した。何故自分じゃないのかと、何故実力で劣る弟がリーダーに選ばれたのかと。そして兄は、憎しみの感情に、怒りの感情に飲み込まれた」
才人は息を飲む。
「兄はその感情の赴くまま自らを慕う者たちを率い、もう一つの集団を作りそのリーダーとなった。そして、自分の正義を振りかざして多くの命を奪った…ここまでくりゃ大体わかるだろ?」
「まさか…兄弟で、殺し合い…?」
「その通り。だが、兄は分かっていた。どんなに怒りに飲み込まれていても、自分に優しい弟は殺せない。だから、兄は伝える事にした。甘いやり方では失う物が大きすぎるという事を身を持って教える事にしたのさ…」
才人は兄がどうなったか直ぐに分かった。
「兄はわざと…」
「殺された…まぁ、弟も兄を殺せなくてな…結局弟の部下に殺されたのさ…」
才人はデルフリンガーに問いかける。
「なぁ、このままだと…俺はどっちになるんだ?兄か?弟か?」
「さぁな、分かんねえ…まぁ言えんのこの兄弟はどっちも他の誰かの命を守りたかった事、兄は怒りの感情と破壊の衝動に飲み込まれちまったことさね」
才人はもう答えを突きつけられているような物だった。
(このままいけば…)
しかし、デルフリンガーは才人に優しく語りかける。
「相棒…怒りっていうのはな…この兄のように誰しも持ってる物なんだ。勿論それに飲み込まれちまう事も有る。でもな…それが生き物なんだ」
「生き物…」
「あぁ、怒りの感情を持たない生命体何てこの世にはいねぇ。流されるまま飲み込まれろとは言わねぇが、その怒りの感情を受け入れるんだ。受け入れて…それを誰かを守る為の力に変えるのさ」
デルフリンガーは咳ばらいをすると、静かに話し始める。
「相棒…おめぇさんはまだ戦い始めたばかりだ。これから先、まだまだ数えきれない困難にぶつかりまくる。全てを救える神様になりたいってのはワガママが過ぎるし、この兄弟のようになりかねないが…まぁちょっとワガママなくらいがちょうどいいさっ!おめぇさんはやりたいことを全力でやんなっ!何度くじけようが、倒れようが、がむしゃらに突き進めっ!」
才人はデルフリンガーから目を離せなかった。
「怒りの感情を誰かを守る為の力にっ!お前さんの目の前の命を助けたいっていうワガママを通すための力に変えるんだよっ!自分を見失うなっ!」
デルフリンガーは言った途端、鞘に潜り込んで黙ってしまう。
「…自分で言っておいて恥ずかしがるなよ…でも、ありがとな」
「…」
才人は相変わらず不器用だなとデルフリンガーを見つめる。こいつはいつもそうだ、なんだかんだ言ってこっちを励ましてくれる。…しかし、疑問に思う事が一つ。
「なぁデルフ?お前…本当は何者なんだ?伝説の使い魔、初代ガンダールヴの剣っていうだけじゃねぇだろ?」
デルフリンガーは鞘から少しだけ出てくる。
「…覚えてねぇなぁ…忘れちまった」
才人は嘘だと思いながら、ふとデルフリンガーのある一言を思い出した。
『さあっ、今ならビーム出るぜビーム!』
「なぁデルフ…お前、何で『ビーム』っていう言葉を知ってたんだ?」
初めてデルフリンガーと出会い、ベムラーと戦ったあの時。デルフリンガーは確かに『ビーム』と言った。この世界には存在しないはずの単語を。あの時は戦いの途中で気にも留めなかったが、今になって思い出せば不自然である。ビームという言葉を、意味を、どこで知ったのか?
「…そんな事あったっけか?…覚えてねぇや」
分かりやすくはぐらかすデルフリンガーに才人は明るく声を掛ける。
「お前…いつか、教えてくれよ?」
「…思い出したらなっ、…それより相棒、誰か来たみてえだぜ?」
「ん?誰っ?」
才人が声を掛けると人影はビクリと震え、持っていた何かを取り落としてしまう。陶器の様な物が割れる音が月夜に響く。
「わわわっ!?やっちゃった…くすん」
それは、才人がよく慣れ親しんだ声だった。
「シエスタッ!?」
月明かりに照らされ現れたのは、仕事終わりのシエスタだった。才人はシエスタの姿を見てほっと胸をなでおろす。今のデルフリンガーとの会話を誰かに聞かれてしまったのではないかと焦ったが、シエスタはモットの一件で才人の正体を知っている。彼女になら聞かれても問題は無い。
「な…何…やってるの…?」
…聞かれて問題が無くてもシエスタが何故ここに来たのかは気になる。才人は、しゃがんで何かを必死に拾い集めているシエスタに声を掛ける。
「あっ!あの、そのっ!あれです、あれですよっ!とても珍しい品が手に入ったので才人さんにご馳走しようかと思いましてっ!決してたまに覗いてたとか、才人さんが一人なのを良いことに襲おうとか思ってませんから!…思ってませんからね!」
「シエス」
「思ってませんから!」
シエスタは落としてしまったのであろうティーカップの破片を拾い集めると、釜の近くにまでやって来て才人にお茶を渡す。
「これは東方、ロバ・アル・カリイエから運ばれた珍しい品とか『お茶』って言うそうですよ?」
「お茶!?俺の故郷の物じゃないかっ!」
才人は純粋に驚いた。確かにマルス133の例もある、才人の世界の物がこの世界にやって来ていて不思議な事は無いのかもしれない。しかし、異世界でまさかお茶に出会えるとは思わなかった。嬉しくなった才人はシエスタからカップを受け取り口に近づける。
「…ん?」
才人はお茶を口に含もうとした時、お茶の香りの中に別の香りが混じっている事に気が付く。
「なぁシエスタ?何か変なにおいがするんだけど…」
才人が指摘した途端、シエスタは才人の手からカップをひったくり中身を地面にぶちまける。
「おっおい何して…」
「いや~、学院に来るまでに長い時間がかかりますからっ!その間に茶葉が痛んでしまったのかもしれませんね!こんなの才人さんにお出しできませんよっ!」
シエスタはティーポットの中身も同様に地面にぶちまける。
(才人さんまさかほんの少量の睡眠薬の匂いに気が付く何て…流石はウルトラマンさんですね…)
この世界で生きて来たシエスタから見ればそうなのだが、才人は日本にいたころは一般的な高校生程度にお茶を飲んでいた。ある程度の異臭には気が付くのだ。
(…どうしましょう…何とかして…)
「あ…あの…シエスタ?そんなまじまじと見られるとちょっと恥ずかしいんだけど…」
いつの間にかシエスタは才人の裸を凝視していたようだ。恥ずかしがりながら風呂に浸かる才人に対しシエスタは策を一つ思いつく。
「キャァァァァーーーーッ!」
ドポーンッ!
「ええぇぇっ!?」
才人は突然のシエスタの行動に驚きの声を上げる。シエスタは悲鳴…というより気合一発という勢いで叫びながら釜の中にダイブしてきたのだ。
「ぷはっ!…ごめんなさい才人さん、下が水でぬかるんでて…ワーンビショビショダー」
「いや、俺には頭から飛び込んだように見えたけど…」
シエスタはふうと一息つくと空を見上げながら呟く。
「うふふ…気持ちいいですね…これが才人さんの世界のお風呂なんですよね…」
才人はシエスタの行動に驚かされながらも、この風呂を気に入ってくれた事に気を良くする。
「そうだよ、これが俺の世界のお風呂…まぁ服を着ながら入ったりはしないけどね」
シエスタの瞳の奥が鋭く輝く。
「じゃあ脱ぎます」
才人が慌てて止めようとするが、その時既にシエスタはお湯から出てメイド服を全て脱ぎ捨てていた。濡れたメイド服を薪を使って焚火の近くに干すと、そのまま体を隠そうともせず風呂に入って来る。
「まっまずいってシエスタッ!」
才人は両手で顔を覆うがシエスタはお構いなしに才人の正面に座る。
「大丈夫ですよ。服は火で乾かせば直ぐに乾きますし…この『お風呂』にちゃんと入ってみたいんです私」
才人は困惑を隠せない。シエスタはもしかして自分に気があるのだろうか?その為にこのような行動を?それともこの世界の女の子は皆、好奇心旺盛で何でもやってみたくなるのか?それともシエスタに恥じらいが無いだけ?
「うわぁ気持ちいいっ!あの共同サウナ風呂もいいけど、こうやってお湯につかるのも気持ちいいですね…貴族の人たちが使っているお風呂みたい…そうですね羨ましいならこうして自分で作ればいいんですね…」
シエスタは両腕を上げ伸びをしながら頬を上気させている。そんな事をすればもちろん胸元は丸見えだ。才人はこれ以上は見てはいけないとシエスタに背を向ける。
「そんなに照れないでください。私も照れるじゃないですか…」
そう言いながら才人の脇の下にシエスタの足が伸びてくる。いつもスカートの中に隠れて見えなかったシエスタの生足だ。白くて…健康的で…。
「シエスタッ!まずいって!」
もう才人の顔は真っ赤だ。のぼせてなのか、恥ずかしさによる赤面なのか分からない程に真っ赤である。
「別にまずくないですって…こんなことするの才人さんだけですよ…?」
才人はいつの間にかすぐ後ろにシエスタの気配がある事に心臓を乱舞させる。もちろんその背中の感触にも。その時、背中の感触が失われる。離れてくれた…そう才人が安心した瞬間、何かが才人の背筋をはい回る。
「ゃひっ!?」
これはシエスタの指だろうか?背中を何かを描くようにはい回る。突然の感触に変な声が出てしまった。只ひたすら、ドキドキする…あれだろうか?何と書いているか当てろとでもいうのだろうか?
「…何て書いたでしょーか…?」
そのようだ。しかし、当然ながら才人にはこの世界の文字は読めない。何を書いたなんてちんぷんかんぷんだ。
「おっ俺…文字…読めな、いし…」
才人は正直に答えるが、シエスタは分かってたとでも言うようにクスリと笑うと、再び才人の背中に近づいてくる。才人の耳元にまで来ると、囁くように答えを教えてくる。
「正解は…す」
「あーーーーーっ!何やってんだいシエスタッ!」
突然の大声に驚き二人は固まると、その声の方へと向き直る。声の主を見た才人は思わず声が裏返ってしまう。
「マッマチルダ!?」
そこにはタオルと桶を小脇に抱えたマチルダが立っていた。
(やっぱりこうなったか…へへへっ、さーてどうなるかな?俺っち楽しみ楽しみ!)
続きます。風呂が続きます。そういえば、私の♡なシーンでその…あの…き、きもちよ…ゲフンゲフンしてる人っているんですかね?自分で書いといて何だけど、いたらちょっと恥ずかしいかな~…何て(〃ノωノ)
…あえてデルフリンガーには触れていかないスタイル(個人的には分かる人そんなに多くないと思ってます。只、少し調べればわかっちゃうかも?)