ゼロの使い魔~真心~   作:へドラ2

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お待たせいたしました。続きです。タルブの村に到着します。私が近年見た中で2~3番目に可愛くて(一番じゃないんかい)お話が面白かった怪獣を出します。





ゼロの使い魔~真心~第57話

 マチルダはチグリスの背中の上でオーク鬼達から救助した少女を起こさないよう優しく抱きかかえていた。オーク鬼戦後才人達は一時間の休息の後、再びタルブの村に向け飛び立ったのだ。

(こうしていると…あの子達の事を思い出す…今は元気にやっているだろうか?)

 今アルビオンはレコンギスタの勝利によって統一され、大きな戦闘は無い。しかし、いつ起きるか分からない大きな戦いの事を考えると胸が苦しくなる。

(あそこは人里から離れているし、あの子の『力』なら何とかなるとは思うがね)

 少なくともこちらからの仕送りは届いているし、あの子の筆跡のお礼の手紙も届いている。特徴的な癖字の為、何者かに偽造されている可能性は限りなく低い。現状は一時的な停戦協定とはいえ、少なくとも国民に危害が及ぶ事は無いだろう。

「皆~、着いたわよ~っ!」

 キュルケの元気な声が聞こえる。どうやら一人で考え込んでいる間にタルブ村の近くまで来ていたようだ。タルブ村の近くに到着した一行は着陸すると、チグリスを縮小光線銃で小さくして残りは歩きだ。『肉食地底怪獣・ダイゲルン』の襲撃に遭い村人たちは化け物に敏感になっているはず、そんなところにチグリスが現れれば大混乱が起きる。それを避けるためだ。

「なぁシエスタ?教会は近いのかい?」

「ええ直ぐですよ。村の中にあるので、直ぐにつきます」

 助けた少女を保護してもらうため、一行はまず教会へ行くことにしていた。

「村の教会のシスターさんは今までにも身寄りのない子たちを引き取って、育てて来てくれたんです。シスターさんならきっと…」

 シエスタ曰く、シスターさんは村の名物的な人らしい。何でも、豪快な性格のおばあちゃんだとか。

「へ~、何か会うのが楽しみ…ん?」

 その時、先を歩いていたタバサとキュルケ、ルイズが立ち止まって動かなくなってしまう。

「どうしたん…え?」

 才人はどうしたのだろうかと三人の前に回り込んだ時、『それ』を目撃した。後から来たマチルダとキュルケも『それ』を目撃し、目を丸くしている。全員の視界に映ったのは異様な光景だった。才人は思わず呟く。

「…なんじゃありゃぁ?」

 のどかで穏やかな村の入り口近く、そこに鎮座する異様なまでの巨体。青い体に、どこか植物の根・蔦のような印象を思わせる触手。背や腕にあたる部分には灰色の甲羅の様な物が段々になって付いている。口だろうか?それにあたる部分に花が付いており、その上にあるつぶらな瞳が優しくこちらを見つめてくる。才人は見た事も無い怪獣だった。才人の世界にはいなかった怪獣だろう。それも驚きだが、一番全員をあっけに取らせたのはその怪獣の背中に括りつけられた垂れ幕だ。怪獣から少し離れた所の地面に突き刺さっている長い木の棒の天辺に反対側が括りつけられている。そこにはこう書いてあった。

 

 

 

 

 

 

『おいでませ・天の使いの村・タルブ村へようこそっ!』

 

 

 

 

 

「「「ようこそ~っ!?」」」

 才人は文字こそ読めないが、この状況の異常性だけは理解できた。怪獣は大騒ぎする来訪者たちを見て不思議そうに首を傾げ、『ポロロロロロッ?』と可愛らしく鳴き声を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 村の中は賑わっていた。やたら賑わっていた。村人がやたらと走り回り、屋台を組んだり荷物を運んだりと才人にはお祭りの準備をしているように見えた。この時期には大きい祭りがあるのだろうか…怪獣にちなんだ。

「なっなぁシエスタ?今はお祭りの季節なのかい?」

 シエスタは村人たちの様子を見て惚けていたが、才人に声を掛けられ『はっ!』と意識を取り戻す。シエスタは才人やマチルダ達に振り向くと全力で首を振る。

「ちっ違いますっ、違いますっ!タルブ村は普段こんなふうじゃないんですっ!それにあんな怪物見た事ないですっ!」

 それはそうだ。と才人は思った。以前あの肉食怪獣を倒しに来たときはあんな入り口の垂れ幕は無かったし、あんな怪獣は影も形も無かった。今は大人しくしており、暴れる気配は無いが面々には常に不安がつきまとう。少しすると一人の老人がこちらに気が付き話しかけてきた。

「おぉ…シエスタ?シエスタかい?!」

「あっ!村長さんっ!」

 その声で周りの村人達も気が付いたのかシエスタの周りに集まってくる。一人二人ではなく、その場にいた村人の殆どが集まってくる。

「魔法学院に奉公へ行ってたんじゃないのか?」

「おかえりシエスタねぇちゃん!」

「おおっ!お休みがもらえたんか?」

「遂に孫の所に嫁に来る決心が…」

「それは無いです」

 シエスタの即答にその場に大きな笑いが生まれるが、付いていけない才人やマチルダ達は茫然としている。村長はルイズやキュルケ、タバサの存在に気が付くと笑顔で語りかけてくる。

「ややっ!あなた方はもしや貴族様でっ!?もしや観光ですか!ようこそ天の使いの村・タルブ村へっ!」

 才人は何となくタルブの村の現状が見えて来た。あの怪獣が大人しい事を良いことに観光資源にしようとしている様だ。現に今もルイズ達に『天の使いパイ』『天の使いワイン』等入り口の所にいた怪獣がモチーフになっている商品をやたら売り込んでいる。そんな時、一人の青年が才人に近づいて来る。

「お前シエスタのなんだっ!」

「え?」

「だからっ!お前はシエスタの何なんだっ!」

 才人は突然詰め寄る青年に戸惑うが、シエスタは青年を軽く押しやり間に入り込む。

「気にしないで下さい才人さん。この人がさっきのおじいちゃんのお孫さんなんです」

「シエスタはおらの嫁さなるんだっ!ぶべっ!」

 青年はシエスタに無言で殴り飛ばされる。

「ほんっと~に気にしないでください…この一家が勝手に言ってるだけで、うちの家族も了承出してないんで。とにかく、まずは教会に行きましょう」

 一行はしつこく売り込んでくる村人たちから逃れるように教会へと向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「失礼しますっ!シスター・ドーラ様はいらっ」

「久しぶりじゃないかシエスターーーーッ!」

「久しムギュッ!」

 教会に足を一歩踏み入れて早々、シエスタ目掛け一人の大柄なおばあちゃんが駆け寄り力強く抱きしめる。彼女がこの村の名物的なシスターさんだろうか?

「久しぶりですドーラ様っ!」

「学院への奉公に出ていくあんたを見送って以来だねぇ~!」

 シスター・ドーラはシエスタの脇に手を入れると、子どもをあやすように持ち上げ楽し気にその場でクルクルと回っている。見た目の年齢からは考えられない程元気なおばあちゃんの姿にあっけに取られていた才人だが、気まずそうに声を掛ける。

「あっ…あの~」

「思い出すよ~っ!初めて教会に連れてこられた頃のシエスタはまだこんなにちっちゃかったのに~!」

「もうっ!生まれたばかりの時の洗礼の話ですよ~。何年前だと」

「「「あの~っ!お話良いですか~っ!」」」

 おいて行かれていた面々の声で才人達に気が付いたシスター・ドーラはシエスタを下ろすと才人達に向き直る。

「あぁ、すまんすまん待たせたね。そいであんた達のご用件は?教会への寄付?それとも寄付?もしくは寄付かい?」

「寄付しかねーじゃんかっ!そうじゃなくて、実はお願いが…」

 才人達は教会の礼拝堂の裏にある部屋に通されると、そこでこれまでの経緯を話した。オーク鬼の手により家族を奪われ一人ぼっちになってしまった少女の話を。シスター・ドーラは腕組みをして聞いている。

「…という事があって、この子を」

「分かった」

「負担でしかないのは重々承知しています。ですが…え?」

 シスター・ドーラが分かったと言ったことに後から気が付いた才人は思わず変な声が出る。マチルダやキュルケは簡単に了承したことに目を丸くする。話の速さにあのタバサでさえ目が点になっている。

「な~に私に任せなよ。今だって何人も育てているんだ。一人増えた所でそこまで変わらんさね」

 シスター・ドーラは才人達に立ち上がるように促すと教会の裏手、少し大きな広場に連れて行く。そこには12人の子どもたちがかけっこをしたり、地面にお絵かきをしたりして楽しそうに遊んでいた。

「こんなにっ!?」

 キュルケが人数の多さに驚いていると、シスター・ドーラは優しくキュルケの頭を撫でる。

「な~に、これでも少ない方さね。多いときはこの何倍もいたよ。私が世に送り出してきた子達も数知れずさ。お嬢ちゃんくらいの年の子もいた事あるよ」

 その時、何人かの女の子たちがこちらに気が付き駆け寄ってくる。

「ドーラばあちゃんっ!その子が新しい家族の子?」

「ドーラおばあちゃんっ!また家族が増えるのねっ!」

 女の子たちはマチルダが抱きかかえている少女に興味津々である。少女は少し前から目を覚ましていたが、怯えた様子でマチルダから離れたがらなかったのだ。シスター・ドーラはそれを見てさっ、と少女をマチルダから引き離し優しく抱きしめる。

「さっ、お嬢ちゃんお名前を教えてくれるかい?」

 少女は怯えて今にも泣きだしそうだが、シスター・ドーラは包み込むように抱きしめ背中をトントンと叩き優しく囁きかける。

「だ~いじょうぶ。ドーラばぁは皆のばぁばだよ、どんな奴からだって守り抜いてやる。そこにいるお兄ちゃんと同じかな?それくらいにばぁばは強いから」

 シスター・ドーラの優しい囁きに少しだけ心を許したのか、少女は小さく呟く。

「…アイリス」

「アイリスか~、いい名前だっ!花言葉は『希望』に『未来』に『友情』っ!アイリスはこれからドーラばぁと一緒に未来への希望を持って一緒に歩もうじゃないか。他の皆と友情を築く事も出来るんだ、いい事だろうっ!さあ、まずは挨拶がてら皆と一緒に遊んどいでっ!」

「…うんっ!」

 少女はそう言うとシスター・ドーラの手から降り他の子どもたちと一緒に遊び始めた。才人達が手際の良さに関心していると、シスター・ドーラに背中を押される。

「さっ、あんた達も子どもたちと遊んでやってくんなっ!」

 ルイズとタバサは戸惑っているが、キュルケと才人、シエスタはそれぞれ子どもたちの所におもむき一緒に遊び始める。シエスタは女の子のおままごとに付き合い、キュルケは子どもたちの目の前で炎の魔法を使って輪や星、ハートを作って見せて楽しませている。

「そうれ捕まえてみなっ!」

 才人は男の子達と鬼ごっこをして遊んであげていた。子どもたちに捕まりそうで捕まらない、その微妙な加減で子どもたちを楽しませていた。ルイズとタバサは最初は戸惑っていたが、子どもたちに手を引かれ一緒に遊び始めた。只、マチルダだけはその場に留まっていた。

「やぁ、あんたも遊んであげてくれるかい?」

 マチルダはシスター・ドーラの問いかけに頷くが、指を二本立てて見せる。

「その前に二つ、質問良いいですか?」

 シスター・ドーラはマチルダの様子が変わった事に気が付き、口元に小さく笑みを浮かべる。

「いいよ。何でも聞きな」

 そう言われたマチルダの目は鋭い猛禽類のような目、『土くれのフーケ』の目に変わっていた。

「まずは一つ、あんた何者だい?一人でこの人数を面倒見てるのも凄いが、それだけの金をどうやって用意した?絶対寄付金だけじゃ無理だ。…答えによっちゃぁ」

 マチルダの手にはいつの間にか杖が握られている。しかし、武器を構えたのはシスター・ドーラも同じだった。いつの間にかその手には短剣が握られている。

「なあぁに、裏稼業に手は染めちゃいないよ?若い頃は…まぁ傭兵みたいな感じさ。欲望の赴くまましこたま稼いでね…というか、恥ずかしい話今でもそこは変わってないんだが…バカな話、稼いだ金の使い道を何一つ考えて無かったのさ。…そん時の金で今はやり繰りしてんのさ」

 マチルダはそれを聞いて安心したのか杖を下ろす。シスター・ドーラは悪人じゃない、それが分かっての安堵ともう一つ。シスター・ドーラと戦わなくて済んだ事への安堵だ。

(この人はマジだ、この人は本当に才人並みに強い。経験の差を考えると才人より強いかも…)

「で、もう一つの質問は?」

 既に短剣を収めたシスター・ドーラに問われ、マチルダも気になっていた事を口にする。

「村の入り口にいる…天の使い?っていうのについて何だけど…ありゃぁ何だい?」

 シスター・ドーラは口元に笑みを浮かべる。先ほどとは違う、優しい笑みだ。

「それは…そうだね。昼飯の時にでも教えてやるよ。今は…」

 シスター・ドーラはマチルダの背中を優しく押す。

「子どもたちと一緒に遊んでくんなっ!あんた、経験者だろ?子どもたちが待っとるよっ!」

 言われると同時、マチルダの目の前に子どもたちが集まってくる。皆目を輝かせて、何をしてくれるのかと楽しみにしている。

(あたしが子どもたちの世話をした事があるのも見抜いてる…こりゃ敵わないね)

「よ~せてっ!」

 マチルダは子どもたちの輪の中に入ると『錬金』で犬や猫の土人形を作ったり、ウルトラマンコスモスの形をした小さなゴーレムを作って動かして見せたりして遊んでやり始めた。

(ホントに、あの子達と遊んでやってた事を思い出す…)

 才人達は久方ぶりの、楽しく、笑顔に包まれた時間を過ごしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 遊び始めてから一時間ほどして、シエスタは家族の所に帰郷の報告に行った。才人の事をしきりに紹介したがっていたが、マチルダとキュルケに阻まれそれは適わなかった。その間に才人達は遊んでいた広場で子どもたちの昼食作りを手伝っていた。マチルダの華麗な包丁さばきにシスター・ドーラは感嘆の声を漏らす。

「ほう!やっぱり、マチルダさんあんたは上手だねぇ」

「そういえば、どこで気が付いたんですか?あたしがこういう経験あるって?」

「勘さね」

 そうこうしている内にシチューが出来上がっていく。タバサやキュルケが手伝った事もあってあっという間に出来上がっていく。

「なんで私は調理を手伝わせてもらえないのっ!?」

「俺とお前がいなかったら皿とか椅子とかを出す奴がいなくなるだろ?」

 才人が不平を言うルイズをなだめていると、シエスタが戻ってくる。いくらか食材を持ってきてくれた様だ。

「ありがとねシエスタ。助かるよ」

「いえいえ、私たちの分の食材は私たちが出さないと。教会に負担はかけられませんし」

 それを聞いたシスター・ドーラは「アハハハハハッ!」と豪快に笑う。

「よく言ったシエスタっ!人様への気遣いが出来るっ!これが良い嫁になる為の第一歩さっ!」

 そんな談笑の中、ついにシチューが完成し大きなテーブルで子どもたちを含めた全員での昼食が始まった。子どもたちやルイズ達が食前の祈りを唱える中、才人も聞きながら真似をして祈りを唱える。才人は未だこのお祈りになれておらず文言も覚えていなかった。

(な~んか覚えらんないんだよね…)

 全員が食事を終えた時、シスター・ドーラがおもむろに語り出す。

「さて、そろそろ話すべきかね…お客さん方が気になっているあの『天の使い』様についてなんだがね」

 才人はずっと気になっていた事なので身を乗り出してまで話を聞こうとする。

「この村に来た詳しい理由は分からないんだが、この間…鋭い牙を持ったバカでかい怪物がこの村に現れた日から三日後の事さ…」

 その怪物とは才人が倒した怪獣(『肉食地底怪獣・ダイゲルン』)だろう。才人が思い出しているとシスター・ドーラは一人の女の子を呼び地面に木の枝で絵を書かせる。女の子は絵を描くのが上手なようで流れる様に絵を描いていく。完成したのは小さな頭、鋭い牙、太い手足に特徴的な体。才人は直ぐにそれが何か分かった。

「この怪物が村に現れたのさ」

 

 

 

 

 

 

 

『どくろ怪獣・レッドキング』

 

 

 

 

 

 

 

 才人の世界には何度も現れており、才人の世界での知名度はとても高い怪獣だ。無類の暴れん坊で、その剛腕から繰り出される怪力は今までに多くの怪獣を葬っており、その威力はダイナマイト一万トン分の一斉起爆に相当するという見解を示す学者もいるほどだ。

「レッドキングがこの村にっ!?」

「あの怪物を知ってるのかい?そうさ、こいつが現れた。前の奴の時もそうだが、あんなのには人間は適わないからね、皆逃げるしか無かった。領主に兵を出すよう手紙を送ったが…村の皆はなんも期待何かしてなかった」

 才人は言われて思い出す。これまでミシェルからもらった手紙の場所に言った時、少なくともそこの領主が兵を出して避難・救助活動を行っていたが、タルブ村の時は兵が一人もいなかった事を。

(俺が来なかったらタルブ村もあの廃村のように…見捨てられていたのかも…)

「誰もが諦めかけたその時、あの『天の使い』様が空から現れたのさ」

 シスター・ドーラの口から語られたのは驚く内容だった。あの大人しい『天の使い』がレッドキングをその触手で激しく打ち付け、口から放出した黄色い粉を吹きかけて攻撃。レッドキングを追い返してしまったというのだ。

「村の連中、即物的な奴らが多くてね。最初『天の使い』様が来たときはまた怪物が来たって泣き叫んでいたくせに、助けて貰ったら手のひら返しやがったのさ」

 それ以来村の入り口付近に勝手に居着いてしまい、それ以降特に進展も無く現在に至るらしい。

「まぁ悪さする訳じゃないからね。それに私の提案で観光資源として活用していく事が決まったのさ」

 それを聞いて才人達は全ての疑問が解け、納得した。

「あなたがこのお祭り騒ぎの言い出しっぺか。」

 才人が呟くと、シスター・ドーラは笑って見せる。

「売り上げの一部を教会に寄付するっていう契約も結んでるからね。まぁ相手が何であれ、例え『天の使い』だろうと活用できる者は活用するべきなのさ。だから私としてはもっと積極的にやってほしいくらいさ」

 才人は、村の入り口にいる怪獣がどんな目的で来たのかはとても気になったが、それよりも『まだ積極さが足りないと思っているのか』と驚くしかなかった。

「そういえばシエスタから聞いたけど、あんたらタルブ村の栄養土をもらいに来たんだって?」

 シスター・ドーラの問いかけに才人は頷く。

「ええ、一番の目的はそれなんですよ」

「ちょっと待ってな。私から村長に話付けよう」

 そう言うとシスター・ドーラは子どもたちに留守を任せ、才人達と一緒に村長の所に向かう事になった。どうやらタルブ村の栄養土の管理は村長が行っているらしい。こんな事なら村に来たときに直ぐに頼めば良かったと少し後悔した才人達だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 一行が村長の所に向かう時、才人は村の入り口のあたりが騒がしい事に気が付いた。

 

 

 

 

 

 

 

 




続きます。可愛かったのはレッドキングじゃないですよ?「ポロロロ」言ってた方ですよ?



骨はもう少しで完治するので、そしたら投稿ペースアップ出来るはずです。(まだ結構痛い)



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