3side
ーー……ある日の夕暮れ時、カラスが鳴きながら空を飛ぶ下、救急車に乗せられる1人の少年がいた。
「(あぁ……こんなのが、俺の終わりか……ははっ……笑えねぇ……。)」
少年は乾いた笑みを浮かべた。
彼は世間から不良と呼ばれている。
彼は幼い頃に実の親から捨てられ、施設で育てられたが里親に引き取られ、学校に通い始めた時、周りから捨て子と馬鹿にされ虐められていた。
その事に最初は我慢していたが、それが中学まで続いた為に3年の時に大規模な喧嘩をしてしまい、それからは家を出て色々なバイトをしながら、過ごしていた。
そんなある日、彼は自分の過去を知ったバイトリーダーが彼を捨て子と馬鹿にし、その事が理由で彼をリーダーを殴り飛ばし、それが理由でクビになってしまったのである。
その帰り道、彼は買い物帰りの親子とその親子に迫るトラックを見て、そのトラックから咄嗟に庇い、彼は命を落としてしまったのだ。
「(はぁ……俺の人生、つまらないものだったなぁ……。)」
そう言って、少年は眼を瞑った……。
眼を閉じた少年は、真っ暗な闇の中を歩いていた。その足取りは遅く、フラフラと歩いており、覚束ない足取りで前に進んでいた。
その闇を進む中で、少年に語り掛けてくる。
「(辛いですか?)」
「(誰だ……?)」
「(可哀想ですね。そんなに怨念の溜まってしまった魂、そのままあの世には行かせられない。)」
「(じゃあ、どうする……?)」
その一言に、謎の声は優しく囁いた。
「(それでしたら、新しい人生を生きてください。新しい人となって……。)」
その一言と共に一筋の光が見え、少年はその方角を見ると謎の声が聞こえた。
「(その道に行けば、あなたの新しい人生が拡がっています。その世界に着いたら再び会いましょう。)」
その声はそれだけ言うと、何処かへと消えたのであった。少年はその光をじっと見据え、深く深呼吸をすると、その光へと進んでいった……。
「……!お……た!」
誰かが呼んでる……。
子どもの声か……?
ゆっくりと眼を開けてみると、目の前にはオレンジの髪をした子供が1人いた。
「泳太!おい、気が付いたか!?頭からイったが、生きてるか?!」
「う……うぅ……!?ここは、どこだ?お前誰だ?」
「はぁ?お前、頭打って忘れたのか?ハイドだ!お前のパートナーのハイド!」
「ハイ……ド……?」
知らない名前を言われ、俺は戸惑ってしまう。
そんな中、ハイドとかいう子どもは本を見せてきた。
「おい!この本読んでみろ!」
「え……?あぁ。」
スカイブルーの本を渡され、開いてみるとそこには古代文字みたいなのが刻まれており、色の違う部分は何故か読めた。
「えぇっと……ジキ、ル?」
「……どうやら、頭の打ち所が悪かったみたいだな。ほら、まぁいい。もう行くぞ。」
そう言って、ハイドっていう子どもはそそくさと行ってしまう。
そんな中、俺はポケットに何か紙のような物が入っている事に気付き、取り出すとそこには俺宛に書かれた手紙が入っていた。