金色のガッシュベルIF   作:ハンマーポイズン

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第2話、投稿。


第1 初の戦闘と予兆。

 "どうも、初めましてですね。

 

私は森羅、世界の管理者です。あなたを異世界に移した者です。

 

単刀直入に言いますが、あなたは現世で命を落としましたが、あなたの死ぬ寸前の行いで家族を助けました。

 

その行動に対して、私はあなたをガッシュベル!!の世界に転生させました。しかし、その時にあなたの精神と魂はその世界の人物である窪塚 泳太に憑依してしまいました。

 

お詫びとして、その世界で生きていくためにあなたが現世で貯めた貯金とこちらか上乗せした金額を銀行に入れてあります。カードはあなたの実家にあります。

 

それと、あなた自身の運動能力を少し挙げてあります。

 

では、新しい人生を。"

 

 それを読み終えた泳太は固まってしまった。

 

まさか死んだ自分が、アニメの世界の人物に憑依転生してしまうとは、夢にも思っていなかった。

 

戸惑っていたが、彼はすぐにため息を吐く。

 

「(はぁ……こうなりゃあ、やるしかねぇか。)」

 

「泳太!どうしたんだ!?行くぞ!」

 

「行く?行くって何処に?」

 

「お前、いつもふらふらしてるだろ?だから……」

 

「それより、一旦家に帰るぞ。」

 

「………………は?」

 

呆然とするハイドを無視して、泳太は自身の家へと歩き出し、ハイドは急いで着いていった。

 

 家に着いた泳太とハイドは鍵を開けて、中に入った。

 

そこには彼の両親はおらず、真っ暗だった。

 

ついでに何故家の場所が分かったかは解らず、ただ勘に従って歩いていたら、着いたようだ。

 

「んだよ。両親いねぇのかよ。しゃあねぇ、何か作って食うか。」

 

「はぁ!?泳太、お前料理できるのか?!」

 

「まぁな……何が食いたい。」

 

「え……ま、任せる。」

 

ハイドは戸惑った風にそう言うと、泳太は軽く頷いて冷蔵庫の中身を見て、有った材料を使って軽くチャーハンとスープを作り、それをハイドに出した。

 

「これは……。」

 

「食え、それしか今は出来ねぇ。夕飯は別のを作る。それと、部屋を見てくるからそこにいてくれ。」

 

それだけ言うと、泳太は自分の部屋に向かい、ハイドはそれを見送るとチャーハンを食べる。

 

 その塩味にハイドはスプーンを進めた。

 

一方、泳太は自身の部屋を見る。そこは知らない顔のアイドルらしき人物のポスターがあり、それを見て首を傾げる。

 

「誰だこいつ?見た感じアイドルみたいだけど、はぁ、知らないことばかりだ……っていうか、部屋汚ねぇな。片すか。」

 

そう言った彼は部屋を片付け、多かったアイドルのポスターやCDを片付けた後、ベッドを綺麗にし、その時に通帳を見つけて開くと、そこに記された金額に顎が閉じない。

 

「やばい……こんなに有っても、使い道がねぇ。」

 

静かに通帳を閉じた後、ハイドの元に向かうと既に彼はチャーハンを完食していた。

 

 

 その後、泳太はハイドから確認の為に今起きてる魔物同士の戦いについて聞き、ルールと本の使い方を聞いた。

 

「それで?泳太、これからどうするんだ?」

 

「あ?どうするって、そうだなぁ。とりあえずは特訓でもするかな。」

 

「なに!?ほ、本当か!?」

 

「あぁ、いつ敵が来るか分からねぇんだ。なら、今出来るのは出来るだけ力を知っておくって事だ。今から弁当作るから、少し待ってろ。」

 

「あ、あぁ!」

 

泳太は軽く弁当を作ると、近くにある山へと向かった。

 

その後ろ姿を見ている者達がいるとも気付かずに……。

 

 

 

「よし、泳太!早速特訓だ!」

 

「おう。んじゃ、そうだな……よし、ハイド。あの岩の方を見てくれ。」

 

 山に着いた二人は、とりあえず広い場所に着いた泳太はハイドにそう言って、少し大きな岩の方を向く。

 

「よし、行くぞ……ジキル!!」

 

力強く呪文を唱えた瞬間、ハイドの両手から圧縮された風が岩に向かっていき、その風は岩を粉々に破壊した。

 

「(うわ、すげぇ威力。まさに風の大砲だな。)」

 

「泳太、次はどうする?」

 

「そうだなぁ……ん?」

 

林の方から何かの気配を感じた泳太は、その方向を凝視する。

 

「泳太?どうかしたか?」

 

「ハイド、構えろ。」

 

「何?何故「早くしろ。」何だ急に……こうか?」

 

「ジキル!」

 

「ぎゃあぁぁぁぁっ!?」

 

呪文を唱え、ジキルが林にぶつかった瞬間、そこからダークブラウンの本を持ったサラリーマン風の男と犬が現れた。

 

「お、お前!?いきなり何しやがる!?」

 

「泳太!あいつ、本を持ってるぞ!どうやら、魔物とそのパートナーのようだ。」

 

「あぁ、みたいだな。ハイド構えな。」

 

「くぅ!嘗めやがって、痛め付けてやる!行くぞバドン、ドルク!」

 

男が呪文を唱えると、犬の魔物バドンの身体は石のような鎧を纏い、犬とは思えない外見へと変貌した。

 

「うわ、スッゲ。全く犬に見えねぇ。」

 

「馬鹿!何感心してるんだ!?」

 

「けっ!嘗めやがって、これでも食らえ!ドルセン!!」

 

「ガウッ!!」

 

バドンの岩の尻尾から無数の岩が弾丸のように飛んで、泳太とハイドに迫る。

 

ハイドは咄嗟に泳太の持つ本を護ろうとしたが、泳太は落ち着いた様子で叫んだ。

 

「ハイド、構えろ!ジキル!!」

 

「っ!!はぁ!!」

 

ハイドは泳太の指示に驚きながらも、迫る岩に向かってジキルを放って吹き飛ばし、バドンを吹き飛ばす。

 

さらにその際に心の力を少し強く込めた事で、岩とバドンを吹き飛ばしたのである。

 

「うわぁぁぁぁっ!?」

 

「ふぅ、危なかった。ナイスだぜ、ハイド。」

 

「あ、あぁ。それより泳太、お前一体どうしたんだ?今までなら怯えて逃げてたのに。」

 

「やる気になってんだから細けぇ事は気にすんな。それより、おっさん、何であんたこの戦いに参加してんだ?」

 

「痛たたっ……良いだろう答えてやるよ。」

 

 泳太がそう訪ねると、サラリーマン風の男は起き上がり二人を見ながら答えた。

 

男はとある会社に勤めていた。

 

しかし、仕事が遅かった為に上司からパワハラを受け、周囲からも馬鹿にされ、さらに残業まで押し付けられた。

 

そんな状況に不満を抱いた彼は、帰り道の中で相棒であるバドンと出会い、その力を見てそこから男の人生が変わった。

 

男はまずバドンを使って、パワハラをした上司と自分を馬鹿にした者達を半殺しにし、その力を使って、今度は会社の社長を襲った。

 

その後は、バドンを使ってストレスを発散したり、顔を隠して強盗をした。警察にも攻撃し、彼はその事が楽しくて仕方ないと言った。

 

「どうだ!?この力があれば、俺は何だって出来る!俺に逆らう奴は誰だろうと痛め付けてやるのさ!」

 

「はぁぁぁ……おっさん、虚しいね?」

 

「何だと……?」

 

泳太の言葉に男は、彼をじっと見る。

 

「虚しいって言ったんだよ。人間、生きてる内は嫌なことにぶつかる。それには立ち向かう事も必要だが、時には逃げたって良いんだ。」

 

「お前に……!お前みたいなガキに何が分かる!?大人ってのはお前らガキとは違うんだ!?簡単に辞められる訳ねぇだろ!!」

 

「じゃあ、そのガキ以下の事してんじゃねぇよ!!みんなそれぞれ背負ってんだよ、それを暴力で解決なんて……てめぇは、俺よりガキだ!!」

 

「こ……!この野郎!!」

 

泳太の怒りの声に男は震えながら本を開いた。

 

「ぶっ殺してやる!?お前はぶっ殺して、それで終わりだ!!バドン!!」

 

「ハイド、あんな奴には負けねぇ!勝つぞ!!」

 

「っ!あぁ!!」

 

互いに本が強く光り、心の力を込めた。

 

そして!

 

「ドルセン!!」

 

「ジキル!!!」

 

岩の弾丸と圧縮された風の大砲が放たれる。しかし、その圧縮された風の大砲は岩の弾丸を軽々と吹き飛ばして、男とバドンは吹き飛び、その本は傷付いた事で燃えてしまったのであった。

 

 

 その後、男は泳太によって通報された警察に捕まり、泳太達は家へと帰ったとさ……。




その頃、ガッシュと清麿はレイコムと戦い勝利したのであった…。
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