金色のガッシュベルIF   作:ハンマーポイズン

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バトります。

因みにオリジナルです。


第3 ガッシュ対ハイド! 譲れない思い!

 泳太は自分を見据える同年代の少年をじっと見て、ハイドもガッシュと呼ばれた男の子を見据えている。

 

互いに一触即発の空気が流れる中、泳太はガッシュの目線に合わせて膝を曲げた。

 

「お前、ガッシュっていうのか。たい焼き食うか?」

 

「おぉ!良いのか!?ありがとうなのだ!!」

 

「おい、泳太!?何を和やかに話している!?こいつは魔物だぞ!?戦わないといけない相手なんだぞ!?」

 

「分かってるっての、ハイド。そんなにカッカするなって。そこのあんた、今日は止めとこう。明日の朝10時、またここに来てくれ。」

 

「え?あ、あぁ。」

 

そう言って、泳太はハイドを連れて家に帰っていき、それを見たガッシュのパートナー、高嶺 清麿は内心戸惑っていた。

 

「(何だったんだあいつ。この前はいきなり攻撃して来たのに、今のあの様子は一体……?)」

 

「ハグハグ……!清麿、このたい焼きという物、とても旨いのう!」

 

ガッシュのその言葉に清麿はガックシと転けた。

 

 

────

 

 

 一方、その夜。ハイドは泳太に詰め寄っていた。

 

「泳太!何故あの時戦わなかった!?あの時、戦おうと思えばやれただろうに!?」

 

「あ?あのなぁ、ハイド。明日は休みで俺もあいつも、学校は休み。だったら、休みの日に戦えば互いに全力が出せるだろ?」

 

「それはそうかもしれないが……だが!」

 

「ハイド!王様ってのは、廻りを見なくちゃならない。冷静に廻りを見て、何をどうすれば良いのかを判断しないとならない。ただ戦うだけなら、それは獣と同じだぞ。」

 

「……っ。」

 

 ハイドはそう言われて黙ってしまい、泳太はそれを見て鞄に本をしまう。

 

そのままハイドの方を見て言った。

 

「ハイド……明日、奴らを倒すつもりで行くぞ。」

 

「……!あぁ、当たり前だ!」

 

 ハイドはそう言うと2人は夕飯を食べた後、明日に備えて早めに休むことにしたのだった……。

 

 

 その翌日。泳太とハイド、清麿とガッシュは昨日出会ったたい焼き屋の前で向かい合っていた。

 

「よう、早かったな。」

 

「あぁ、それでここでやるか……?」

 

「いや、ここじゃやらねぇ。着いてこい、場所を変えるぞ。」

 

泳太はそう言って、4人で町から少し離れた場所にある人気の無い廃棄された建物へと移動した。

 

「ここでやろうぜ。ここなら人もいないし、戦うにも申し分ない。やるぜハイド!」

 

「あぁ!」

 

「ここなら俺達も本気でやれる!行くぞガッシュ!」

 

「うぬ!」

 

そう言って、2人は光り輝く本を開き呪文を叫ぶ!

 

「「ジキル!/ザケル!」」

 

 ハイドの手から圧縮された風、ガッシュの口から眩い電撃が放たれぶつかり、その爆風で2人は距離を開ける。そんな中、先に動いたのは清麿達だった。

 

「ガッシュ、あいつらの方を向け!ザケル!」

 

清麿が指で方向を指し示し、呪文を放ち爆発が起きる。

 

しかし、その電撃が当たった先にはハイド達の姿はなかった。

 

「何!?どこに行った?!」

 

「どこ見てんだ!ここだぜ、ジキル!」

 

清麿とガッシュの右隣から声が聞こえ、その方向を向くとそこから圧縮された風が迫ってきており、2人は咄嗟に跳ぶが吹き飛ばされてしまう。

 

突然現れたハイド達に清麿は混乱していた。

 

「(何故だ!?あいつら、一体何時移動した!?)」

 

 2人があっという間に移動した理由。

 

それは先ほどの技のぶつかり合いの際、泳太はハイドと共に瞬間移動をしていた為である。

 

ハイドには呪文以外に風を使って飛んだり、瞬間移動などがあり、それを知った泳太はそれを戦闘で活かせるように考えたのである。

 

 2人はガッシュと清麿の方を見ると、その2人は咄嗟に距離を置いた。

 

「清麿、大丈夫か!?」

 

「はぁ……はぁ……!な、何とか……(何だ今の呪文は。この前とは比べ物にならない威力だったぞ!?ザケルを相殺するほどの風、こいつ強い……!?)」

 

「(電撃か。威力は確かに高いが、それでも俺やハイドと同じくらい。それに他にも何かあるかもしれないな。)……ハイド、構えろ!」

 

「っ!ガッシュ!?」

 

泳太が本を開かずに呪文を唱えようとすると、清麿もすぐに動いた。

 

「ジキル!」

 

「第2の術!ラシルド!!」

 

 清麿達に迫る風は地面から現れた巨大な電撃の盾に阻まれた。その盾を見たハイドは驚いた表情をし、泳太は何かを感じ取り、すぐに行動に移す。

 

「ハイド、避けるぞ!」

 

「あぁ!」

 

そうして2人はその場から駆けて離れると、ラシルドの電撃が付与されたジキルが跳ね返ってきたのである。

 

「カウンタータイプの盾、しかも、電撃をプラスして跳ね返すなんて、中々やるじゃん。」

 

「はぁ……はぁ……!お前達もやるな。咄嗟にラシルドを見て、その効果を理解するなんて。」

 

「あ?勘だよ、何かヤバイって直感したんでな。それよりガッシュって言ったな?お前は何でこの戦いに参加したんだ?どんな王様になりたいんだ?」

 

泳太の問いにガッシュは、彼をまっすぐ見て答えた。

 

「私は、優しい王様になりたいのだ!」

 

「優しい、王様?どんな王様だ、それは?」

 

「戦いなどしなくても良い!皆が仲良く過ごせるようにしていく王様になりたいのだ!」

 

「優しい王様……か。ハイド、お前はどんな王様になるんだ?」

 

「え?」

 

 泳太のハイドは彼をじっと見る。

 

「あのガッシュって奴、お前より小さいのにしっかりと前を見ている……お前はどんな王様になりたいんだ?」

 

泳太の問いにハイドはただうつ向いていた。

 

彼は魔界の王を決める戦いに参加し、勝ち残る事を考えていた。しかし、どんな王になるかまでは考えておらず、どうするか考えていた。

 

そんなハイドに泳太は頭に手を置く。

 

「泳太?」

 

「王様ってのには色んなのがいる。善の行いをする奴もいれば、悪どい事をする奴もいる。けどなハイド。お前はお前がなりたい王になれ。その為に俺はお前を……いや、お前と一緒に強くなっていく!」

 

その言葉にハイドは驚き、そして何かが込み上げてきた。それは今までに無いくらい熱いものだった。

 

ハイドは強く力の宿った眼で泳太に答えた。

 

「俺は……自由な王様になる!皆が自由に暮らせるような世界にしていく!その為に、泳太!俺に力を貸してくれ!」

 

「あぁ!」

 

その時、泳太の本が強い光を放ち、輝き始めたのである。

 

「なっ!?何だ、あの本の光は!!」

 

「泳太、これは!?」

 

「新しい呪文……!ハイド!」

 

 泳太は本を開いて構えると清麿とガッシュも構え、泳太は心の力を強く込めて呪文の名を言った。

 

「ジキルガ!!」

 

「フッ!」

 

「ガッシュ!行くぞ、ザケル!!」

 

それはジキルと同じ構えだった。しかし、ハイドの手から放たれたその風は大砲でなく、風のレーザー砲だった。

 

ジキルが"広範囲による攻撃"ならば、このジキルガは"貫通する攻撃"なのだ。

 

ハイドの放ったジキルガは、ガッシュのザケルを打ち消しまっすぐ進んでいく。その攻撃に清麿とガッシュは咄嗟に横に避けた事で事なきを得たが、その後ろから涼しい風を感じて振り返ってみた。

 

「な!?」

 

「うわぁ……ヤバい、やり過ぎた。」

 

皆が視線を向けた先には、綺麗に壁がぶっ飛び、外の景色が見えていたのであった……。




今日はこの辺で。
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