また、これからダグが追加されるかもしれません。宜しくお願いします。
想消滅録
○月△日
私は今日から日記を書いていこうと思う。
なぜ、急に日記を書き初め様かと思った理由は、幼馴染が死んだからだ。
博麗霊夢の死
多分、私は大切な友達を喪った事により、狂ってくるだろう。
私が狂って私じゃ無くなる前に、私であった事実を残しておきたい。
私が霧雨魔理沙であった事実を。
今日、幻想郷では初雪が降った。
私はこの日、珍しく日の出前に起き、雪を見た瞬間、雪を使った魔法の研究が出来るぜ、と意気込んで取り掛かった。
今ではこの選択を後悔している。
あの時、早く向かっていれば、
あの時、早く気づいていれば、
昼頃になると、私の研究も一段落し、暇が出来たので博麗神社に向かった。これでも私は、幻想郷上位に入る飛行の速さだ。
約二〇分の飛行で、文字通り里を越え向かう。
里から神社までは近く、歩いて十分ほどである。
神社についてすぐ、私は自分の目を疑った。
賽銭箱に背を預け、霊夢が眠っていたからだ。
雪には当たっていないものの、こんなにも寒い中、屋外で寝ると凍死してしまう。
「どうしたんだよ」と、問いかけるも返事がない。
私は心配になり、霊夢の肩に手をやり、揺らす。
私はそこで理解した。
否、してしまった。
霊夢は外で寝ない。体には傷がなく、弾幕ごっこによって気絶したわけでもない。
話は変わるが、基本的、 博麗の巫女装束は袖と別途になっていて、肩がでるようになっている。
つまり、私が霊夢の肩に手を置いたとき、直接肌に触れたことになるのだ。
その時触れた霊夢の体は、異様に冷たかった。
博麗霊夢は死んでいた。
死因は、自らの能力の暴走のよって、何かから“浮いた”事による幽体離脱だった。
別に不思議な事ではない。普通、人間があれほどの強力な能力を持っていた場合、能力の暴走によって死ぬ事など珍しくも何ともない。
単に、運が悪かったとしか言いようがない。
私が博麗霊夢を見つけた後、すぐに紫が来た。
紫は私とを見るなり、私に一つ質問してきた。
──貴女が霊夢を殺したの? と、
私はすぐに否定した。
しかし、今となっては否定しなかった方が良かったと思う。
私がもっと早く神社に来ていれば、
雪を使った魔法研究などしなければ、
霊夢を助けれたかもしれない。
つまり、私が霊夢を見殺したのだ。
気づけば、涙が溢れていた。
目元が濡れ、頬を伝い、地面に染みを作ってゆく。
この時の私にはもう、理性というものが無かった。
ただ泣きじゃくる子どもの様に泣いていた。
そして、いつの間にか辺りは静寂に包み込まれ、気づいたら私の泣き声だけが響き渡っていた。