これからも、相変わらず不定期更新ですが、宜しくお願いします。
気が付けば、目に白色が入ってきた。
上下左右、全てが白い空間だ。
「……私は、神社の境内の掃除をしていたはずなのに?」
呟き、辺りを見渡す。
「ここは、どこ?」
私は周りを見るため一歩踏みす。
ピシッ!
直後、何かにヒビが入る音と共に、突拍子も無く私の身体が浮く。
「 えっ!? どうして?」
私は自分で能力を使った覚えなど無い。
『主に空を飛ぶ程度の能力』
それが私、博麗霊夢の持つ能力だ。
その能力の原点は浮く事にある。
あらゆるものから浮く、それがこの能力の本質だ。
生まれてこの方、私は能力の使用に失敗した事が無い。
もちろん暴走もした事も無い。
それがどうだろうか、
今は失敗どころか、暴走までしている。
──おかしい。
能力についてもそうだが、この空間自体異常だ。
そこで、私は直感で思う。
この空間は私の能力を暴走させる。否、使用せざる得なくする“何か”が働いてる。
そこまで予想がつくと、途端に冷静になる。
「つまり、私のこの空間の“何か”から浮こうとしてるのね」
そう思うと、何から浮こうとしているのかが気になってくる。
ふと、上を見上げると天井が迫っている。
私は無意識のうちにてを伸ばしていた。
一メートル、五十センチメートル、十センチメートル。
どんどん天井との距離が縮まっているなか、私は更にてを伸ばす。
何故かそうしないといけない気がした。
否、そうしろと私の勘が告げていた。
そして、私の手が部屋の天井に触れる。
瞬間、
バリッ! バリバリッ! バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!
何かが砕ける様な物凄い音をたてて、空間が崩壊して行く。
私はこの様子を見ても落ち着いていた。
“浮いた”私がこの空間の壁や天井に触れると、この空間自体が崩壊する。
それは必然的な事だと勘が告げていた。
私は再び辺りを見渡す。
辺りの空間は崩壊して、白だった壁には黒い亀裂が入り、“スキマ”が出来ていた。
“スキマ”からは無数の目が覗いていて、妖怪の賢者の持つスキマの能力と全くの同種のものだった。
私の直感が、このスキマに入れと告げている。
天井に触れた事により、能力の暴走はとまり、身体は自由に動く。
私は一回深呼吸をして、覚悟を決める。
そして、私は高速で空をかけ、尚も広がり続けるスキマに身を投げ込んだ。
スキマを抜けると、森の中だった。